無頼な生き方をしている女性は、そう多くないと思う。女性漫画家で無頼といえば、西の横綱が西原理恵子だと思う。一方東の横綱は、どうだろう?私は故・「ねこぢる」女史だと思う。
麻薬といっても、マリファナが中心のようだが、その服用を公言していたのは、ねこぢるくらいだと思う。さすがに麻薬は海外での服用であったようだが、その影響があったのか数年前自殺してしまった。
正直メジャーな漫画家ではなかったが、可愛らしいネコが残虐な振る舞いをする漫画で、類似の画風の漫画家は絶無だったと思う。まあ、配偶者の山野一もかなり特殊な漫画家なのは確かで、或る意味お似合いの夫婦だった。
そのねこぢるがお気に入りの外国がインドであったようで、表題の作品でも悪口を散々言いつつ、猥雑で悠然としたインドの大地を満喫している様が微笑ましい。多分、ねこぢるには、日本はあまりにせせこましく、そのストレスが可愛い画風の残虐さに現れていたと思う。
私は自分を見失うことが浮「ので、決して麻薬に手を出そうと思わない。でも、ねこぢるは麻薬によって、現実社会の軋轢から離脱することこそ幸せだったのだろう。彼女の生き方を非難することはた易い。それでも、彼女の描く可愛らしくも残酷な子猫たちの漫画は、或る意味現実を極めて冷徹に表現していたと思う。
正月早々のエリート歯科医師家庭の残虐な事件をみるにつけ、ねこぢるが描いた世界は、決して架空のものではなかったことを思い知らされた次第。決して好きな漫画ではなかったが、忘れがたい漫画でもありました。少し残念に思います。
麻薬といっても、マリファナが中心のようだが、その服用を公言していたのは、ねこぢるくらいだと思う。さすがに麻薬は海外での服用であったようだが、その影響があったのか数年前自殺してしまった。
正直メジャーな漫画家ではなかったが、可愛らしいネコが残虐な振る舞いをする漫画で、類似の画風の漫画家は絶無だったと思う。まあ、配偶者の山野一もかなり特殊な漫画家なのは確かで、或る意味お似合いの夫婦だった。
そのねこぢるがお気に入りの外国がインドであったようで、表題の作品でも悪口を散々言いつつ、猥雑で悠然としたインドの大地を満喫している様が微笑ましい。多分、ねこぢるには、日本はあまりにせせこましく、そのストレスが可愛い画風の残虐さに現れていたと思う。
私は自分を見失うことが浮「ので、決して麻薬に手を出そうと思わない。でも、ねこぢるは麻薬によって、現実社会の軋轢から離脱することこそ幸せだったのだろう。彼女の生き方を非難することはた易い。それでも、彼女の描く可愛らしくも残酷な子猫たちの漫画は、或る意味現実を極めて冷徹に表現していたと思う。
正月早々のエリート歯科医師家庭の残虐な事件をみるにつけ、ねこぢるが描いた世界は、決して架空のものではなかったことを思い知らされた次第。決して好きな漫画ではなかったが、忘れがたい漫画でもありました。少し残念に思います。