理屈っぽいと、損をすることがある。
私は高校、大学とワンダーフォーゲル部で山登りに傾倒していた。一応運動部だ。それなりにトレーニングはある。とりわけ大学は、バリバリの体育会系のクラブだけに、まあしごかれた、しごかれた。
白状すると、トレーニングは嫌いだ。大嫌いだった。とりわけ長距離走が嫌いだった。ところが、トレーニングはランニングが中心であり、走る、走る。ウンザリするほど、走らされた。
自慢じゃないが、トレーニングで100%全力を出したことはない。同期は皆気づいていたし、先輩たちも手抜きを察していたと思う。まあ、よく怒鳴られていたのは事実だ。今だから言うが、「根性出せ!」と怒鳴られて、出したこと一度もない。
当時はトレーニングは本番のための準備に過ぎないと考えていた。オリンピックなどで、日本の選手たちが練習通りの実力を出せず敗退する姿を見ながら、私は練習のし過ぎだよと毒づいたものだ。確信犯的手抜きトレーニングの常習犯にも、それなりの理屈はあった。
しかし、まあ、本音はやはり苦しいのは嫌だ、だと思う。なんでこんな苦しいこと、やらねばならないのだと、いつも心のなかでぼやいていた。いや、口にだして、妙な理屈をこねて周囲を困惑させていた。
卒業して、社会人となり直に難病で身体を壊し、もはや激しい運動が出来なくなった今、改めて思う。あの時、もっと自分に厳しく鍛えておけば良かった・・・
手前勝手な言い分だとは思うが、本気で悔恨している。もっと気持ちを入れて走れば、もっと速く走れたし、簡単にバテることはなかったはずだ。20歳前後の人生で最も身体を鍛え上げることが出来る時期に、それを変な理屈をつけて怠ったことは悔やまざるえない。
なぜに今頃後悔しているかといえば、どうしても遣り残した想いを捨てきれないからだ。全力を出し切ったのならば、たとえ失敗しても悔いは残らない。そうでないからこそ、心残りとなる。
表題の漫画は、私が学生の頃、週刊少年マガジンに連載されていた。ラグビー編、柔道編そしてプロレス編となるが、いずれも主人公たちは、ボロボロにしごかれる。胃液を吐き戻すほどの苦しいトレーニングを、意地の笑顔で乗り切る。
当時は、ここまで頑張るなんてナンセンスと思っていたが、今では憧れさえ感じる。徹底的に身体を痛めつけるトレーニングは、傍目にはバカらしく思えるかもしれない。みっともなくて、不快さえ感じるかもしれない。それでも敢えて断言したい。
100%全力で頑張れる奴と、90%で止めて手抜きする奴(・・・私だ)とでは、長い目で見ると差が出る。ほんの少しの差ではあるが、もう乗り越えることが出来ない差なのだ。
余計な言い訳考えずに、素直にやれば良かった。もう取り返すことの出来ない後悔は、二度としたくないものだ。
私は高校、大学とワンダーフォーゲル部で山登りに傾倒していた。一応運動部だ。それなりにトレーニングはある。とりわけ大学は、バリバリの体育会系のクラブだけに、まあしごかれた、しごかれた。
白状すると、トレーニングは嫌いだ。大嫌いだった。とりわけ長距離走が嫌いだった。ところが、トレーニングはランニングが中心であり、走る、走る。ウンザリするほど、走らされた。
自慢じゃないが、トレーニングで100%全力を出したことはない。同期は皆気づいていたし、先輩たちも手抜きを察していたと思う。まあ、よく怒鳴られていたのは事実だ。今だから言うが、「根性出せ!」と怒鳴られて、出したこと一度もない。
当時はトレーニングは本番のための準備に過ぎないと考えていた。オリンピックなどで、日本の選手たちが練習通りの実力を出せず敗退する姿を見ながら、私は練習のし過ぎだよと毒づいたものだ。確信犯的手抜きトレーニングの常習犯にも、それなりの理屈はあった。
しかし、まあ、本音はやはり苦しいのは嫌だ、だと思う。なんでこんな苦しいこと、やらねばならないのだと、いつも心のなかでぼやいていた。いや、口にだして、妙な理屈をこねて周囲を困惑させていた。
卒業して、社会人となり直に難病で身体を壊し、もはや激しい運動が出来なくなった今、改めて思う。あの時、もっと自分に厳しく鍛えておけば良かった・・・
手前勝手な言い分だとは思うが、本気で悔恨している。もっと気持ちを入れて走れば、もっと速く走れたし、簡単にバテることはなかったはずだ。20歳前後の人生で最も身体を鍛え上げることが出来る時期に、それを変な理屈をつけて怠ったことは悔やまざるえない。
なぜに今頃後悔しているかといえば、どうしても遣り残した想いを捨てきれないからだ。全力を出し切ったのならば、たとえ失敗しても悔いは残らない。そうでないからこそ、心残りとなる。
表題の漫画は、私が学生の頃、週刊少年マガジンに連載されていた。ラグビー編、柔道編そしてプロレス編となるが、いずれも主人公たちは、ボロボロにしごかれる。胃液を吐き戻すほどの苦しいトレーニングを、意地の笑顔で乗り切る。
当時は、ここまで頑張るなんてナンセンスと思っていたが、今では憧れさえ感じる。徹底的に身体を痛めつけるトレーニングは、傍目にはバカらしく思えるかもしれない。みっともなくて、不快さえ感じるかもしれない。それでも敢えて断言したい。
100%全力で頑張れる奴と、90%で止めて手抜きする奴(・・・私だ)とでは、長い目で見ると差が出る。ほんの少しの差ではあるが、もう乗り越えることが出来ない差なのだ。
余計な言い訳考えずに、素直にやれば良かった。もう取り返すことの出来ない後悔は、二度としたくないものだ。