小説が漫画化されることは以前から時々あった。最近は漫画の小説化もある。この場合、セカンド・ストーリーが展開されることが多く、ファンには魅力的企画なのだろう。
漫画を読んでいるかのような錯覚に襲われる小説もある。漫画チックな挿絵が多く含まれているせいもあるが、なによりその文体の軽さに驚いた。以前、新井素子を読んだ時にも感じたが、それ以上の軽さだ。
文体が軽いがゆえに、読むスピードが速い。漫画並みのスピードで頁をめくれるから、これは驚くしかない。いくらライト・ノベルだからって、これは特異だと思う。
表題の作は、私が20代の頃に読んだ。長期の病気療養中で、気持ちが弱っていたがゆえに手を出した。その漫画チックなイラスト故に、元気だったら手を出さなかったと思う。時間潰しのつもりだったが、あっというまにハマッてしまった。面白いというより、可笑しいと評すべきだろう。事実、電車の中で読んでいて、あまりの可笑しさに吹き出した思い出あり。あれは恥ずかしかった。
中身は魔法だの、怪物などが出てくる、剣と魔法の物語であり、率直に言って青少年向けだ。ただ、漫画を読むが如く錯覚させられる文体には、大いに驚かされた。多分、作者は漫画やTVアニメを中心に観て育った人だと思うが、あの文章力はどうやって身につけたのか、不思議で仕方がない。
実際、けっこう人気はあったらしく漫画化もされたし、TVアニメにもなったらしい。既に本編は完結しているが、お笑いパートを受け持つ外伝は、今も刊行されている。さすがに、今は読んでいないが、ある意味最もライト・ノベルらしい本なのかもしれない。
再読するか、否か迷ったが、最終巻だけ読んでみた。あっという間に読みきれた。こんなに軽く読める文体の作家には、いまだかつて遭った事がない。その意味で、忘れ難い作品でした。なお、大人が無理に読む本ではないと思います。ですが、本嫌いの子供には向くと思います。こんな作品で、本を読む楽しさを知るのも一興かもしれません。
漫画を読んでいるかのような錯覚に襲われる小説もある。漫画チックな挿絵が多く含まれているせいもあるが、なによりその文体の軽さに驚いた。以前、新井素子を読んだ時にも感じたが、それ以上の軽さだ。
文体が軽いがゆえに、読むスピードが速い。漫画並みのスピードで頁をめくれるから、これは驚くしかない。いくらライト・ノベルだからって、これは特異だと思う。
表題の作は、私が20代の頃に読んだ。長期の病気療養中で、気持ちが弱っていたがゆえに手を出した。その漫画チックなイラスト故に、元気だったら手を出さなかったと思う。時間潰しのつもりだったが、あっというまにハマッてしまった。面白いというより、可笑しいと評すべきだろう。事実、電車の中で読んでいて、あまりの可笑しさに吹き出した思い出あり。あれは恥ずかしかった。
中身は魔法だの、怪物などが出てくる、剣と魔法の物語であり、率直に言って青少年向けだ。ただ、漫画を読むが如く錯覚させられる文体には、大いに驚かされた。多分、作者は漫画やTVアニメを中心に観て育った人だと思うが、あの文章力はどうやって身につけたのか、不思議で仕方がない。
実際、けっこう人気はあったらしく漫画化もされたし、TVアニメにもなったらしい。既に本編は完結しているが、お笑いパートを受け持つ外伝は、今も刊行されている。さすがに、今は読んでいないが、ある意味最もライト・ノベルらしい本なのかもしれない。
再読するか、否か迷ったが、最終巻だけ読んでみた。あっという間に読みきれた。こんなに軽く読める文体の作家には、いまだかつて遭った事がない。その意味で、忘れ難い作品でした。なお、大人が無理に読む本ではないと思います。ですが、本嫌いの子供には向くと思います。こんな作品で、本を読む楽しさを知るのも一興かもしれません。