ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

春なのにねえ~

2008-04-08 15:37:00 | 社会・政治・一般
既に桜も散り、春らしい気ぜわしさに、それとはなしに浮かれる時節となった。

私自身は、仕事もひと段落して、申告書の返送と報酬の請求を終えて、ようやくじっくりニュースなどを読む時間をとれるようになった。

気になったのが、エコノミストらによる景気予想。随分と楽観的な予測が多いと思う。私自身は、バブル崩壊以後、もっとも悪い一年となるのではないかと警戒している。

なにしろ、今の日本政府には、無謀、無雑作、無為無策と三拍子揃っている。

無為無策、この景気の減退局面に際し、なにも手を打とうとせずに、手をこまねいている。

無雑作、昨年来の建築基準法の改正にみてとれるように、細部まで煮詰めていない実施困難な法改正を世に投げ出して、知らん顔。今も現場は、その後処理に追われている。

無謀、衆議院と参議院での与野党逆転の構図があるにもかかわらず、双方ともにお互いの主張を突っ走り、その結果期限切れの法案数知れず。現実に即した政治が出来なくなっている。もっと現実をみろ。

私の縄張りでもある税制でも、3月31日をもって打ち切られた税制上の特典が沢山でている。なかでも中小企業向けの投資促進税制などの打ち切りは痛い。痛すぎる。交際費は全額損金不算入になるし、少額資産(30万円未満)の一括償却の特例も打ち切りと、零細企業ほど厳しい結果となっている。

政治家どもは、この結果をどう思っているんだ?

昨年の参議院選での与党の敗退は、小泉改革の犠牲となった地方の反乱であり、本来自民党の支持者であったはずの有権者が、民主党へ票を投じたこそ起こった現象だ。民主党の支持者というより、自民党へのお仕置き的行動が本質だ。そのことを民主党は分っているのか。

今回の政局をみて、民主党よくやったと賛美する有権者がどのくらいいるのか、私には分らない。率直に言って、私の周囲にはいない。が、いないと断言は出来ない。ガソリンが安くなって、ぬか喜びしている人が確実にいるのだから。

今年秋に予定されているとされる衆議院選挙は、これでますます不透明になった。この状況下では、政府が主導しての積極的な景気対策など望みようもない。

嫌な予想だが、今年は不況の年だと思う。はずれて欲しいんだけどね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする