手で書くって、けっこう大事だと思う。
私の働く税理士業界では、コンピューターの使用が当たり前になり、今じゃ税額計算は税務会計ソフトにお任せの時代である。昔は法人税の別表4と5の検算に頭を悩ませていたことを思うと、ソフトが検算してくれる今は隔世の感がある。
また字の汚い私にとって、ワープロソフトで綺麗に印字された決算報告書は、商売上実にありがたいものでもある。今更手書きの時代には戻れない。
しかし・・・私どもの事務所では、今でも大事な数字は手書きで検算するように努めている。
不思議なことに同じ数字でも、コンピューターで入力された数字はすぐに忘れ去られる。一方手書きで書いて検算した数字は頭に刻まれるが如くに覚えられる。
確固たる根拠がある訳でもないのだが、手で書いた数字のほうが脳裏に深く刻まれるらしい。
このため、私は新規に開業した事業者には、出来る限り最初は手書きで帳簿を付けることを勧める。資金繰りの感覚を身に付けるには、会計ソフトでは駄目だと思う。やはり自分で数字を書き込み、電卓を叩き、結果をノートに書き込むことで、経理状況が頭に印象付けられる。
もちろん事業の規模が小さいうちだけだ。規模が大きくなれば経理担当者に任せないと、とてもじゃないが記帳は間に合わない。しかし、開業当初ならば、出来る限り経営者自らが手書きで会計帳簿を作るべきだと思う。そのほうが、確実に経理状況を把握できるからだ。
現在、世界規模で吹き荒れる不況の原因の一つが、いわゆるサブプライム・ローンの破綻であることは間違いない。金融技術が発達し、最新の財務分析ソフトで投資の安全性を図る欧米の金融機関は、なぜゆえに今回の金融危機を回避できなかったのか?
もしかしたら、財務情報の判断をコンピューター・ソフトに任せすぎたことが、今回の金融危機を読み取れなかった原因ではないかと、私は考えています。いくら優れたソフトでも、そこに数字を入力し、ソフトに計算させた結果だけを判断した場合、その結果の数字は印象が薄いのではないか?
もし手書きで財務分析を計算していたのなら、違った印象があったのではないだろうか?手で書こうと、コンピューターで入力しようと数字は数字。出てくる数値に変りはない。だが、脳が認識する印象度は、かなり違うのではないかと私は考えています。
もしかしたら、単なる気の迷いかもしれませんが、私は案外手書きの効用を信じています。ですから、顧客との面談ノートや仕事で使う備忘録も、私はすべて手書きです。このほうが頭に入ると信じているものですから。
唯一難点は、字の汚さに自己嫌悪を覚えることぐらい。もっと綺麗に書きたいと願っているのですがね。
私の働く税理士業界では、コンピューターの使用が当たり前になり、今じゃ税額計算は税務会計ソフトにお任せの時代である。昔は法人税の別表4と5の検算に頭を悩ませていたことを思うと、ソフトが検算してくれる今は隔世の感がある。
また字の汚い私にとって、ワープロソフトで綺麗に印字された決算報告書は、商売上実にありがたいものでもある。今更手書きの時代には戻れない。
しかし・・・私どもの事務所では、今でも大事な数字は手書きで検算するように努めている。
不思議なことに同じ数字でも、コンピューターで入力された数字はすぐに忘れ去られる。一方手書きで書いて検算した数字は頭に刻まれるが如くに覚えられる。
確固たる根拠がある訳でもないのだが、手で書いた数字のほうが脳裏に深く刻まれるらしい。
このため、私は新規に開業した事業者には、出来る限り最初は手書きで帳簿を付けることを勧める。資金繰りの感覚を身に付けるには、会計ソフトでは駄目だと思う。やはり自分で数字を書き込み、電卓を叩き、結果をノートに書き込むことで、経理状況が頭に印象付けられる。
もちろん事業の規模が小さいうちだけだ。規模が大きくなれば経理担当者に任せないと、とてもじゃないが記帳は間に合わない。しかし、開業当初ならば、出来る限り経営者自らが手書きで会計帳簿を作るべきだと思う。そのほうが、確実に経理状況を把握できるからだ。
現在、世界規模で吹き荒れる不況の原因の一つが、いわゆるサブプライム・ローンの破綻であることは間違いない。金融技術が発達し、最新の財務分析ソフトで投資の安全性を図る欧米の金融機関は、なぜゆえに今回の金融危機を回避できなかったのか?
もしかしたら、財務情報の判断をコンピューター・ソフトに任せすぎたことが、今回の金融危機を読み取れなかった原因ではないかと、私は考えています。いくら優れたソフトでも、そこに数字を入力し、ソフトに計算させた結果だけを判断した場合、その結果の数字は印象が薄いのではないか?
もし手書きで財務分析を計算していたのなら、違った印象があったのではないだろうか?手で書こうと、コンピューターで入力しようと数字は数字。出てくる数値に変りはない。だが、脳が認識する印象度は、かなり違うのではないかと私は考えています。
もしかしたら、単なる気の迷いかもしれませんが、私は案外手書きの効用を信じています。ですから、顧客との面談ノートや仕事で使う備忘録も、私はすべて手書きです。このほうが頭に入ると信じているものですから。
唯一難点は、字の汚さに自己嫌悪を覚えることぐらい。もっと綺麗に書きたいと願っているのですがね。