今、日本のサッカー界は危機にある。
ワールドカップ南ア大会で盛り上がっているのは分るが、手遅れに近いほど危機は深刻な状況にある。具体的に言えば、若手の育成に失敗していることだ。
あまり注目されていないが、ここ数年十代の選手たちで作られたチームの世界大会での惨めな敗戦が頻発している。昨年のアンダー17や、アンダー21のチームは、アジアでは通用しても欧米や南米、アフリカ勢と対戦する世界大会では、まるで通用していない。
これは異常事態なのだ。長きにわたり低迷していた日本サッカーは、プロリーグが始まって数年でワールドカップへの出場を果たした。まさに驚くべき特筆すべき急成長だった。なぜならプロリーグが出来たからといって、すぐに選手の技量が上がるわけないからだ。
にもかかわらず日本が急成長を果たしたのは、土台となる十代のサッカーがある程度できていたからだ。野球中心の日本のスポーツ界にあってサッカーはマイナー競技だった。しかし、高校サッカーに限ってはそうではなかった。間違いなく人気競技であった。
この年代までなら、長期低迷期にあっても世界大会には何度も出場している。ただ20代以降がダメだった。だからこそのプロリーグ設立が必要だった。
このプロリーグの誕生により、企業が金を注ぎ込むようになった。その結果、外国から優秀な監督、コーチを招聘しての選手強化が可能になった。プロリーグのチームだけではなく、高校サッカーにおいても外国人監督、コーチが採用されて、十代の選手たちを飛躍的に成長させた。これが日本サッカー躍進の原動力だった。
しかし長引く景気低迷が高額な外国人監督、コーチを採用することを躊躇わすことになった。かわって登場したのが、日本人監督、コーチたちだった。
私がここで何度も語っているように、Jリーグにより日本人選手の技量は飛躍的に伸びた。しかし、だからといって日本人監督、コーチの技量が伸びたわけではない。断言しますが、現在の日本にワールド・クラスの経験と技量をもつ日本人監督、コーチは岡田監督を含めて一人もいません。
その日本人監督、コーチが仕切る日本ジュニア・チームは、かろうじてアジア予選は勝ち抜ける。しかし、世界大会では通用しないがゆえに敗退を繰り返す。
かつてトルシェに率いられたアンダー21のチームは、アフリカの大会において準優勝を遂げたものです。これをピークに今日に至るまでその実力は下がりっぱなし。
日本人監督にだって、たとえ世界に通用しなくても、それなりに優秀な人はいます。でも今の監督、コーチは日本サッカー協会の情実人事で決まってしまう。
実力や実績ではなく、大学派閥と企業派閥に左右される日本的情実人事で監督が決められている。新聞やTVは決して報じませんが、これが今の日本サッカーの実情です。だからこそ、世界に通用しない。
情けないことですが、日本サッカーはこのままではJリーグ発足以前の低迷期に戻ってしまいそうなのです。
その低迷期に始まり、Jリーグ発足と共に人気を博した漫画が表題の作品です。週刊少年マガジンに長く連載されていて、「キャプテン翼」や「オフサイド」とともに少年サッカー人気を支えた名作でした。
この作品のなかでも日本的因習に縛られない外国人監督やコーチたちが少年たちを指導して成長させる場面が、数多く描かれています。
今からでも遅くはありません。どうせ岡田監督は退任でしょうが、まずは日本サッカー協会会長から変えるべき。ジーコでもいいし、オシムでも善し。オフトやトルシェだって構いません。
ちなみに次期監督は、現鹿島のオリヴェイラが適任でしょう。アンダー17はトルシェかシャムスカが良いと思います。世界に通用するサッカーを構築したいのなら、まずは経営陣からグローバル化するべきでしょう。
ワールドカップ南ア大会で盛り上がっているのは分るが、手遅れに近いほど危機は深刻な状況にある。具体的に言えば、若手の育成に失敗していることだ。
あまり注目されていないが、ここ数年十代の選手たちで作られたチームの世界大会での惨めな敗戦が頻発している。昨年のアンダー17や、アンダー21のチームは、アジアでは通用しても欧米や南米、アフリカ勢と対戦する世界大会では、まるで通用していない。
これは異常事態なのだ。長きにわたり低迷していた日本サッカーは、プロリーグが始まって数年でワールドカップへの出場を果たした。まさに驚くべき特筆すべき急成長だった。なぜならプロリーグが出来たからといって、すぐに選手の技量が上がるわけないからだ。
にもかかわらず日本が急成長を果たしたのは、土台となる十代のサッカーがある程度できていたからだ。野球中心の日本のスポーツ界にあってサッカーはマイナー競技だった。しかし、高校サッカーに限ってはそうではなかった。間違いなく人気競技であった。
この年代までなら、長期低迷期にあっても世界大会には何度も出場している。ただ20代以降がダメだった。だからこそのプロリーグ設立が必要だった。
このプロリーグの誕生により、企業が金を注ぎ込むようになった。その結果、外国から優秀な監督、コーチを招聘しての選手強化が可能になった。プロリーグのチームだけではなく、高校サッカーにおいても外国人監督、コーチが採用されて、十代の選手たちを飛躍的に成長させた。これが日本サッカー躍進の原動力だった。
しかし長引く景気低迷が高額な外国人監督、コーチを採用することを躊躇わすことになった。かわって登場したのが、日本人監督、コーチたちだった。
私がここで何度も語っているように、Jリーグにより日本人選手の技量は飛躍的に伸びた。しかし、だからといって日本人監督、コーチの技量が伸びたわけではない。断言しますが、現在の日本にワールド・クラスの経験と技量をもつ日本人監督、コーチは岡田監督を含めて一人もいません。
その日本人監督、コーチが仕切る日本ジュニア・チームは、かろうじてアジア予選は勝ち抜ける。しかし、世界大会では通用しないがゆえに敗退を繰り返す。
かつてトルシェに率いられたアンダー21のチームは、アフリカの大会において準優勝を遂げたものです。これをピークに今日に至るまでその実力は下がりっぱなし。
日本人監督にだって、たとえ世界に通用しなくても、それなりに優秀な人はいます。でも今の監督、コーチは日本サッカー協会の情実人事で決まってしまう。
実力や実績ではなく、大学派閥と企業派閥に左右される日本的情実人事で監督が決められている。新聞やTVは決して報じませんが、これが今の日本サッカーの実情です。だからこそ、世界に通用しない。
情けないことですが、日本サッカーはこのままではJリーグ発足以前の低迷期に戻ってしまいそうなのです。
その低迷期に始まり、Jリーグ発足と共に人気を博した漫画が表題の作品です。週刊少年マガジンに長く連載されていて、「キャプテン翼」や「オフサイド」とともに少年サッカー人気を支えた名作でした。
この作品のなかでも日本的因習に縛られない外国人監督やコーチたちが少年たちを指導して成長させる場面が、数多く描かれています。
今からでも遅くはありません。どうせ岡田監督は退任でしょうが、まずは日本サッカー協会会長から変えるべき。ジーコでもいいし、オシムでも善し。オフトやトルシェだって構いません。
ちなみに次期監督は、現鹿島のオリヴェイラが適任でしょう。アンダー17はトルシェかシャムスカが良いと思います。世界に通用するサッカーを構築したいのなら、まずは経営陣からグローバル化するべきでしょう。