シナといかに付き合っていくか、これが21世紀の日本に突きつけられた重要な課題だと思う。
私は素人の歴史好きだ。それ相応に歴史には関心は深く、けっこう詳しいつもりだ。ただ、部分的にしか分っておらず、全体を俯瞰するにはまるで足りない。歴史の専門教育を受けているわけでもなく、原典にあたるだけの教養にも欠ける。
つまるところ素人の自己満足に過ぎない。もっともそれを卑下するような可愛げもない。むしろ、これから学ぶべきことが沢山あることを期待と不安の入り混じった気持ちで楽しんでいる。
太平洋戦争には子供の頃から関心が強かった。しかし関心があったのは、日本海軍とアメリカ海軍との海戦であり、南方作戦には自分でも意外なほど分っていない。
そりゃ有名なシンガポール攻略戦やマレー半島攻防あたりなら、関連する本を何冊も読んできた。大英帝国が誇る不沈艦を空爆により撃沈した一戦なら、雑誌「丸」を熟読して写真までファイルしていたぐらいだ。
だが、あくまで大日本帝国対英米といった視点からのものであり、東南アジアの現地民の視点には無知であった。そのことを思い知らされたのが、表題の作品だ。
つくづく思うのは、シナ人ほど国家とか政府とかに縛られない民族はいないということだ。イデオロギーに媚びることもなく、宗教でさえ利用価値で判じる。条約も契約にも信を置かない。
そのシナ人が最も信頼するのは、血のつながりによる同族であり、義のつながりによる秘密結社だ。後者はマフィアのように伝えられることが多いが、その実態ははるかに広範囲であり、相互扶助組織が本質だ。
ただ、国家とか法に縛られないがゆえに犯罪すらも平然と行う。犯罪は手段の一つに過ぎないが、それに囚われることが多いが故にマフィアのように思われてしまう。
悪名高い蛇頭をはじめ三合会や洪門会、青パンや紅パンなどが知られているが、これらの組織を単なる犯罪組織だと思い込むと、むしろかえって実態が分らなくなる。
具体的に言えば、太平洋戦争後の東南アジアの歴史は、これらの秘密結社の活躍なくしては成り立たない。しばしば伝えられる日本帝国軍人の未帰還兵たちが、インドネシアやビルマなどで義勇兵としての暗躍がその典型だ。これらの日本兵たちの背後には、シナ人の秘密結社が深く関与している。
私はシナ人といえば、日本を敵視する人たちだと思い込んでいたが、実態はそんな生易しいものではないことが、この本を読むと分る。日本の掲げた大東亜独立の夢を真に引き継いだのは、シナ人の秘密結社かもしれない。
単に日本を敵視するのではなく、その優秀さや先進性を評価した上で、自分たちの大義を果たすために活用することさえしてのけたのが、洪門会らシナの秘密結社だ。彼らのネットワークが、日本兵たちの義勇軍を駆使して欧米を追いやり、東南アジアの独立闘争に一役買ったことは、ほぼ間違いのない事実だと思う。
私自身、一時期シナ人とかなり関っていたため、秘密結社の存在を感じることはあった。警戒して知らぬふりをしていたが、食事の時の作法や、何気ない仕種に注意を払えば、そこにある種のサインを感じることはあった。
あのまま彼らと親しくしていたのなら、私も秘密結社に誘われた可能性はあったと思う。私が他のシナ人のグループから敵視されたのも、私がそのグループの一員だと誤認されたからだと思う。もっとも、もし具体的に誘われていたら、多分断れなかった気もしている。
断言しますが、私自身は違法行為(粉飾決算とか脱税指南)には関っていませんでしたが、経営指南役というかアドバイザーなら間違いなくしていました。そこから多額の報酬も頂いていたので、無関係とは言えない立場だったのも確かです。ただ、私の認識が甘く、既に深入りしていたことが分っていなかった。
中途半端な関り方をしたことが、私の失敗であったと今だから分るのです。
18世紀以来、世界を席巻してきた欧米の近代文明ですが、21世紀は凋落の時代を迎えるはずです。欧米以外で最初に近代文明を受容した日本は、必然的に欧米の後を追い、結果的に衰退していくでしょう。
アメリカの軍事的庇護下にあるからこその繁栄を謳歌した日本は、この先難しい決断を迫られる可能性は高いと私は観ています。
その時、北京政府は間違いなく敵対的存在でしょうが、シナ人は必ずしもそうではない。単に敵味方という二分法で物事を考える人たちではないので、シナの秘密結社とかかわりを持つことが必要となる時代が来ている気がします。
明治維新の背後に欧米の秘密結社であるフリーメイソンがあったことは、教科書に書かれない史実でした。衰退する欧米文明に翻弄される時代を迎える以上、既成の国家、政府とは異なる行動原理をもつシナの秘密結社の存在が今後重要になるように思えて仕方ありません。
表題の本の著者は、あの「グリコ・森永事件」の際のキツネ目の男と目されてしまったことで有名なお方。裏社会とのつながりがある人だからこそ、この本は書けたと思います。それにしても、日本人でシナの秘密結社と深く関っていた連中が、これほど居るとは思いませんでしたね。ちょっと驚きましたよ。
教科書には決して書かれない、戦後の東南アジア史の裏面を知ろうと思ったら是非ともお勧めの一冊です。
私は素人の歴史好きだ。それ相応に歴史には関心は深く、けっこう詳しいつもりだ。ただ、部分的にしか分っておらず、全体を俯瞰するにはまるで足りない。歴史の専門教育を受けているわけでもなく、原典にあたるだけの教養にも欠ける。
つまるところ素人の自己満足に過ぎない。もっともそれを卑下するような可愛げもない。むしろ、これから学ぶべきことが沢山あることを期待と不安の入り混じった気持ちで楽しんでいる。
太平洋戦争には子供の頃から関心が強かった。しかし関心があったのは、日本海軍とアメリカ海軍との海戦であり、南方作戦には自分でも意外なほど分っていない。
そりゃ有名なシンガポール攻略戦やマレー半島攻防あたりなら、関連する本を何冊も読んできた。大英帝国が誇る不沈艦を空爆により撃沈した一戦なら、雑誌「丸」を熟読して写真までファイルしていたぐらいだ。
だが、あくまで大日本帝国対英米といった視点からのものであり、東南アジアの現地民の視点には無知であった。そのことを思い知らされたのが、表題の作品だ。
つくづく思うのは、シナ人ほど国家とか政府とかに縛られない民族はいないということだ。イデオロギーに媚びることもなく、宗教でさえ利用価値で判じる。条約も契約にも信を置かない。
そのシナ人が最も信頼するのは、血のつながりによる同族であり、義のつながりによる秘密結社だ。後者はマフィアのように伝えられることが多いが、その実態ははるかに広範囲であり、相互扶助組織が本質だ。
ただ、国家とか法に縛られないがゆえに犯罪すらも平然と行う。犯罪は手段の一つに過ぎないが、それに囚われることが多いが故にマフィアのように思われてしまう。
悪名高い蛇頭をはじめ三合会や洪門会、青パンや紅パンなどが知られているが、これらの組織を単なる犯罪組織だと思い込むと、むしろかえって実態が分らなくなる。
具体的に言えば、太平洋戦争後の東南アジアの歴史は、これらの秘密結社の活躍なくしては成り立たない。しばしば伝えられる日本帝国軍人の未帰還兵たちが、インドネシアやビルマなどで義勇兵としての暗躍がその典型だ。これらの日本兵たちの背後には、シナ人の秘密結社が深く関与している。
私はシナ人といえば、日本を敵視する人たちだと思い込んでいたが、実態はそんな生易しいものではないことが、この本を読むと分る。日本の掲げた大東亜独立の夢を真に引き継いだのは、シナ人の秘密結社かもしれない。
単に日本を敵視するのではなく、その優秀さや先進性を評価した上で、自分たちの大義を果たすために活用することさえしてのけたのが、洪門会らシナの秘密結社だ。彼らのネットワークが、日本兵たちの義勇軍を駆使して欧米を追いやり、東南アジアの独立闘争に一役買ったことは、ほぼ間違いのない事実だと思う。
私自身、一時期シナ人とかなり関っていたため、秘密結社の存在を感じることはあった。警戒して知らぬふりをしていたが、食事の時の作法や、何気ない仕種に注意を払えば、そこにある種のサインを感じることはあった。
あのまま彼らと親しくしていたのなら、私も秘密結社に誘われた可能性はあったと思う。私が他のシナ人のグループから敵視されたのも、私がそのグループの一員だと誤認されたからだと思う。もっとも、もし具体的に誘われていたら、多分断れなかった気もしている。
断言しますが、私自身は違法行為(粉飾決算とか脱税指南)には関っていませんでしたが、経営指南役というかアドバイザーなら間違いなくしていました。そこから多額の報酬も頂いていたので、無関係とは言えない立場だったのも確かです。ただ、私の認識が甘く、既に深入りしていたことが分っていなかった。
中途半端な関り方をしたことが、私の失敗であったと今だから分るのです。
18世紀以来、世界を席巻してきた欧米の近代文明ですが、21世紀は凋落の時代を迎えるはずです。欧米以外で最初に近代文明を受容した日本は、必然的に欧米の後を追い、結果的に衰退していくでしょう。
アメリカの軍事的庇護下にあるからこその繁栄を謳歌した日本は、この先難しい決断を迫られる可能性は高いと私は観ています。
その時、北京政府は間違いなく敵対的存在でしょうが、シナ人は必ずしもそうではない。単に敵味方という二分法で物事を考える人たちではないので、シナの秘密結社とかかわりを持つことが必要となる時代が来ている気がします。
明治維新の背後に欧米の秘密結社であるフリーメイソンがあったことは、教科書に書かれない史実でした。衰退する欧米文明に翻弄される時代を迎える以上、既成の国家、政府とは異なる行動原理をもつシナの秘密結社の存在が今後重要になるように思えて仕方ありません。
表題の本の著者は、あの「グリコ・森永事件」の際のキツネ目の男と目されてしまったことで有名なお方。裏社会とのつながりがある人だからこそ、この本は書けたと思います。それにしても、日本人でシナの秘密結社と深く関っていた連中が、これほど居るとは思いませんでしたね。ちょっと驚きましたよ。
教科書には決して書かれない、戦後の東南アジア史の裏面を知ろうと思ったら是非ともお勧めの一冊です。