ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

今年のナビスコ杯決勝に思うこと

2011-11-16 14:08:00 | スポーツ
強者の自信が明暗を分けた。

今年のナビスコ杯の決勝戦は、浦和レッズと鹿島アントラーズとの対戦であった。下位に低迷し、監督を事実上更迭させたレッズと、常に上位を伺いながらも今年は中位に低迷したアントラーズ。

しかし、J2落ちの危機感を募らせて甦りつつあるレッズと、ようやく低迷から脱しつつあるアントラーズは実力伯仲であり、けっこう名勝負になると期待して試合を観てみた。

残念ながら当日、仕事があったので途切れ途切れでのTV(しかもカーナビ)観戦であったが、緊張感のある引き締まった試合であることは、十分感じられた。

試合はもつれて延長戦にまで至る熱戦であった。しかも、両チームともに退場者を出しての10人対10人の試合。以前、ジーコがなにかの対談で語っていたのだが、サッカーは十人になると選手がいつも以上に走らねばならず、むしろ試合は活気を帯びる。

不思議なことに味方の選手が退場して、10人になったチームが勝利を勝ち取る試合は珍しくない。前半で一人退場者を出したレッズは、この試合、いつもよりも遥かに走っていた。レッズには十分、勝機はあったと思う。

しかし、アントラーズはこのレッズの勢いを上手くやり過ごしてしまった。この余裕こそが、長年Jリーグで上位チームであり続けた強者の余裕なのだろう。

ジーコ以来、常に外人選手はブラジルからであり、監督もコーチもブラジル人が中心のチーム作りのコンセプトは、一貫してぶれたことがない。ベテランと若手の切り替えも、かなり上手くいっている。

今年は東日本大震災の影響もあり、なかなか練習も思うに任せず、資金面でも苦労した。名将といっていいオリヴィラ監督も、チームの再建には相当苦労したようだ。

放射能に怯えて帰国したブラジル人選手の代わりも、なかなか見つからず、ベテランの小笠原や中田浩二らの休養もあって、前半戦は大きく低迷した。なにしろ勝てない。負けずに引き分けに持ち込むあたりはさすがだが、勝てなくては上位に入れない。

それでも、大きく崩れることがないのは、このチームが常勝軍団として確固たる自信を持っているからだろう。この試合でも、勢いづいて攻めてくるレッズの攻勢を、見事に捌いていた。そして延長前半での、期待の若手FWである大迫選手の得点を見事に守りきった。

正直、レッズの選手の必死さは画面を通しても伝わってきた。でも、アントラーズの余裕在る落ち着きが、その必死さを飲み込んでしまった。さすがとしか、言いようがない。

でも、翌週のリーグ戦ではアントラーズは失速。やはり、かなり色濃く疲労が残っていたように見受けられる。やはり厳しい決勝戦であったのだろう。このあたり、まだまだ選手層が薄い。

Jリーグがはじまって16年、古豪の風格さえ持つチームが育ってきたことを嬉しく思います。

 追記 昨日のアウェイでの北朝鮮戦の敗北ですが、同日韓国はレバノンに敗れ、オーストラリアは先週オマーンに敗れる波乱。アジアの三強が揃って敗れるあたり、アジアのサッカーの難しさをつくづく感じましたね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする