ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

雪かき

2014-02-21 12:15:00 | 日記

先週末の土曜日の明け方、目を覚まして窓を開くと、一面雪で覆われているだけでなく、雨が降っていた。

雨は雪を溶かしてくれるはずなのだが、降り積もった雪の量があまりに多すぎて、溶けるには至らず、むしろ雪が重くなっていることは明白であった。

こりゃ、雪かきは大変な重労働であるはずだ。溜息ついて、再び床にもぐり込む。

東京は先週に引き続いての大雪である。しかも、今回の積雪は前回を上回るようだ。再び寝たものの、空腹で目が覚めて朝食を摂る。どうやら雨も止んだようなので、着替えて、雪かきに精出すことにした。

スコップ片手に繰り出すと、やはり先週の雪よりも量が多い。しかも雨を吸って重くなっている。しかし、まだ柔らかいので、スコップはやすやすと食い込むのが救いである。

一人奮闘していると、同じ階段の他の階から手伝いに来てくれたオジサンが一人。名前は知らないが、数年前に越してきた人なのだろう。そういえば、いつのまにか顔見知りのご近所さんは引越してしまい、見知らぬご近所さんが増えた。

さすがに二人だと作業は早い。とりあえず、当面必要な部分だけは雪かきを済ませた。家に戻り、風呂を沸かして身体を休める。今日が土曜日で良かった。普通なら、ここでのんびり週末を楽しめるのだが、私の場合そうはいかない。

午後に入って実家へ行き、やはり雪かきをせねばならぬ。昼食後、少し休んでから行ってみると、その光景に仰天した。実家の庭には、屋根つきの駐車場があるのだが、その屋根は雪の重みで歪むのが心配で、数日前に木のつっかえ棒を差しておいた。

三本あったつっかえ棒のうち、真ん中の一本が真ん中から折れているではないか。屋根も少し歪んでいるように思えた。さすが数十年ぶりの大雪である。幸い、午後からは陽も差し、気温も暖かなので屋根の雪は既に大粒の雨だれを落としながら溶けているようだ。

それはそうと、さっそく実家の前の道路の雪かきに入るが、実はお向いさんの家は空き家である。そのため、まるで雪かきがしていない。30センチちかい重い積雪の雪かきは重労働である。

しかも困ったことに、雪を捨てる場所がない。回りを見渡すと、皆壁に雪を押し付けるようにして小山を作って雪をためている。おかげで道幅4メートルたらずの道路は、その雪に幅を狭められ車が出せない始末である。

ちなみに、雪の小山はかまくらをつくれるほどの大きさであり、下手に車をぶつけても、車の方がダメージを負いそうである。まァ、幸いすぐに車を出す用事もないので構わないが、今回の大雪にはほとほと呆れた。

同時に気が付いた。雪かきをする人の数が減っていることと、その雪かきをする人も高齢化が進んでいることに。東京23区とはいえ、片隅の田舎の風情のあるこの町は、若い人が買うには不動産価格は高すぎる。どうしても経済的に余裕がある中高年でないと買えないのが実情だ。

昔から住んでいる人で、世代交代した家族はともかく、新しく引っ越してきた人は中高年ばかりであり、雪かきが辛い年齢であるのも事実。十数年前の大雪の時は、これほど雪かきに苦労することはなかったことを思うと、改めて少子高齢化社会の浮ウが身に沁みた週末でした。

コメント (2)
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