ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

TIGER&BUNNY TheRising

2014-02-18 15:10:00 | 映画

ヒーローだって、いつかはオジサンになる。

年をとれば、否応なしに思い知らされるのが年齢による衰え。かつてはスーパーヒーローとして大活躍したものの、最近は失敗ばかり。ついにスポンサーから見放されての二部落ち。ついにはヒーロー失格の烙印を押されての放逐。

今じゃ流しのタクシー運転手。娘からは突き放され、かつての仲間たちとは顔を合わせずらい。

TVを見れば、かつての相棒は新しいヒーローを連れての大活躍。冷たい風が身に沁みる夜更けである。

同行した子供たちは、クスクス笑いながら映画を楽しんでいるようだが、あたしゃ素直に楽しめない気分。他人事じゃないよなァと、一人呟く哀しい中年である。

まァ、きっと最後はハッピーエンドさと分かっていたし、事実その通りのエンディングなので一安心。

でも一人帰宅した後で、図らずもしみじみと珍しく一人酒。といってもアルコールを抜いたホット・ワインなのだがね。

なんだって、こんなセンチな気分に陥ったかと云えば、原因は雪かきである。若い頃から足腰が頑丈なのが自慢だった私は、雪が降れば先頭きって雪かきに奮闘していた。隣近所は高齢者が多かったので、いつも感謝されていたものだ。

しかし、昨年の大雪の際は長野県から帰京できず、雪かきに参加できなかった。だから今回の大雪では、張り切って雪かきをしたのだが、そこで分かったのは足腰の筋肉が大幅に衰えていることだった。

おそらく昨年の心筋梗塞による入院が大きく影響している。あれ以来運動を控えていたのは確かだ。でも、まさかこれほど衰えているとは思わなかった。私に代わって最近引っ越してきた若い人が大活躍であった。助かるし、嬉しいのは事実だけど、この寂しさ、どうしてくれようか。

そんな訳で落ちぶれたヒーローであるタイガーにえらく感情移入してしまった次第。いい年こいて、アニメのヒーローに思い入るなんて馬鹿らしいとも思うが、それでも最後にタイガーが活躍した時は嬉しかった。

きっと私だってトレーニングを再開して体力を戻せば、もう少し雪かきも活躍できるはずなんだけどね。

コメント (4)
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