ヌマンタの書斎

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野党の醜態

2015-11-02 12:03:00 | 社会・政治・一般

ますます自滅の道をひた走るのが、日本の野党勢力だ。

まず、維新の会だが、この政党は元々が、民主党政権のダメぶりが生み出した。そのため、自公政権が生まれると、その存在意義が薄れてしまった。挙句に、与党志向の強い橋下が抜けたら、後に残った、いや、取り残された連中が民主党との連携を模索する始末。

その民主党だが、新安保法制反対の雄叫びを挙げるだけの軽薄な学生どもとの連携を言い出て、落日に拍車をかける体たらく。いくらマスコミが過剰に評価して、持ち上げようと、所詮は少数の跳ね返りに過ぎない現実が見えてない。ただ、世間の耳目を集めたいだけだ。

本気で民主党が、政権与党を狙うなら、今までのように、少数派の意見ばかり取り上げず、国民の多数派の声にこそ耳を傾けるべし。反米反自民感情に狂騒するマスコミや、いくら勇壮にみえても、実態は少数派の悲鳴に過ぎない平和原理主義者の声を聴いている限り、与党への道はないと知るべきだ。

そして、日本共産党である。前から兆しはあったが、遂に他の野党との連携を云いだした。自らが民主主義とは程遠い独裁政党であることを忘れてどうする。政治家として政権奪取を狙うのは当然だが、日本共産党の組織構造は、民主主義とは無縁のものである。他の政党との連携なんて、上手くいくわけがない。

これら野党に共通するのは、自らの政党を支持してきてくれた少数の国民の声は聞くが、基本的には、自らが正しいと信じた政治信念を国民に背負わせようとする気質がある。

おとなしく、事なかれ主義で、長いものにはまかれる志向の強い、多数派の日本国民の声には、決して耳を傾けようとはしない。声だけ大きい、少数派の理想主義にばかり囚われて、多数派の意向に添うつもりがない。

これでは何時までたっても万年野党である。健全な野党がないことこそが、与党を増長させてきた。私は今の安倍政権がベストな選択だとは、決して思わない。しかし、自民党以外に票を預けたい政党が存在しないのも事実だ。

それゆえに、消極的選択として自民党に票を投じざるを得ない。野党の醜態が引き起こした不幸でもある。いったい、何時になったら、まともな野党が生まれるのであろうか。それとも、声なき日本の多数の有権者は、健全な野党を求めていないのか。

そんなことはないと思う。過去の日本新党や、一時期の民主党には、それを予感させるものは確かにあった。ただ、それが夢幻と消え果た時、有権者の選択肢は、自民党しか残っていなかった。

もはや日本には、まともな野党が育つ余地はないのだろうか。かつては一億総中流階級といわれた日本では、どうしてもながいものには巻かれる気質が強い。しかし、格差が進みつつある今日だからこそ、新たな政党が生まれる余地はある。

そう思い、また願ってはいるのですが、現時点で私の御眼鏡に適う政党はありません。この無力感、なんとかして欲しいですよ。

コメント
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