ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

ドアミラー

2019-07-09 16:00:00 | 日記

ドアミラーが嫌い。

私は長年ホンダの車を乗り続けている。ホンダの車は結構癖が強く、トヨタや日産に乗り馴れた方だと違和感を感じるらしい。もっとも私はその違和感を個性だと捉えているので、特段不満はない。

ただ、一点気に食わないのがドアミラー。今はフィットという小型車に乗っている。ガソリンタンクをフロントシートの下に配置して、車内を広く使えるようにしているせいか、極めて使い勝手の良い車だ。

このフィットは二台目であり、それだけ気に入っているのだが、どうしても不満なのがドアミラーだ。

デカい、デカすぎる。

その癖、視認性が格段に良い訳ではない。これはドアミラー車、全般に云えることなのだが、後方から並走してくる車を認識しずらい。ドアミラーを見て、後方からの車はいないと思って車線変更してはいけない。

完全に後方にいる車は認識できる。しかし、ほぼ並走している車は、ドアミラーでは確認しずらいのだ。この場合は首を振って、自分の目で脇を確認する以外に安全は確認できない。

若い時に乗っていたシビックは、その点フェンダーミラーであったので、このような心配はなかった。シビックから乗り換えてしばらくは、並走してくる車に気が付かずに車線変更をしようとして、危ない目に遇ったことは何度もあった。

あの小さいフェンダーミラーには映るのに、大きなドアミラーには映らないのだから、あれは構造的な欠陥だと思っている。思うにデザイン性の良さを優先しているとしか言いようがない。

一応言っておくと、運輸省はドアミラーに当初かなり否定的であった。側面の安全確認はフェンダーミラーの方が良いと断言していた。だが、当時、膨大な貿易黒字を少しでも減らす為、海外からの輸入を増やしたかった政府と、日本の安全基準を非関税貿易障壁だと主張していた海外のメーカーからの外圧が利害一致して、運輸省を押し切った。

白状すると、当時は運輸省を石頭呼ばわりし、外圧歓迎、政府頑張れと思っていたのが若き日の私である。運輸省様、ごめんなさい。やはりフェンダーミラーのほうが安全面では優秀でした。

だから安全を重視するタクシーは、ドアミラーだけに頼らず、後からフェンダーミラーを付けることが良くあった。断言するが、車の側面の安全確認ならば、フェンダーミラーのほうが効率が良いと思う。

ついでに書き記すと、ドアミラーは案外と破損事故が多い。対面車とのすれ違いの最中に衝突したり、壁にこすったりする破損が多い。かくいう私もやらかしたことがある。

だが、ここに来てようやく新しい側面ミラーが認められた。それがドアミラーレス、すなわち電子カメラによる側面安全確認の為の新しい側面ミラーである。

まだ一部の高級車で試験的に採用されているだけなのだが、ドアミラーの替わりに電子カメラが側面方向を写し、それをドライバー席の脇の画面で表示する。こうすると、視線を動かす角度が少なく、側面の安全確認が容易となる。

これは少し前から認められていたバックモニターの普及から派生した動きでもある。また今後の課題である自動運転を考えると、ある意味必然的な動きでもある。

次に車を買い替える際は、是非とも検討してみたいと思っています。

コメント
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