ヌマンタの書斎

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日韓問題

2019-07-10 13:36:00 | 社会・政治・一般

馬鹿なのは日本も同じ。

韓国の大法院が国際法を無視した馬鹿げた判決を下した徴用工問題以来、日韓関係は揉める一方である。ここにきて、日経あたりでこの問題を歴史問題に飛び火させないように解決しようなどと言い出す馬鹿が出てきた。

日経新聞やその関連メディアが、経済視点で世の中の動きを報じるのは分かる。だが、だからこそ経済だけで世界は動かない現実を直視しろと言いたい。

所謂「従軍慰安婦」問題や、自衛隊機へのレーザー照射問題も同じなのだが、このような日韓の間における問題は、経済で紐解ける問題ではない。むしろ歴史問題そのものである。

戦後の日本は、戦争の反省というより、敗戦の痛みから目を背けるため、世の中を経済中心で視る悪癖がある。経済成長こそを最優先した結果としての経済大国ではあるが、その実績ゆえに殊更経済を視座に据えて世の中を見る傾向が強い。

この厄介な隣国との問題は、経済視点では解明できない。むしろ歴史的視点に立たねば理解できない問題である。

元々、この半島の国は国家間の約束事を守らない傾向が強い。そのことを熟知しているのが歴代の中華帝国である。特に隋王朝がこの半島国家に苦労したせいか、その後を受けた唐王朝は、この半島国家をまるで信用していない。

建国の英雄である李成桂は、高麗王朝の武将だが、出自は女真族(ツングース系)であり、元々親シナ派であったせいか、高麗の王族を唐オ、自らが王位に就いた。しかし、唐はあまり信用していなかったようで、朝貢を求めた李成桂に対して与えた地位は「朝鮮王」ではなく、「権知朝鮮国事」という見慣れぬ地位である。要は高麗王代理であるようだ。

つまり、この半島国家から外交権と自衛権を奪った。ただ、内政のみを認めた今でいう自治領が李氏朝鮮という半島国家の本質である。いや、国家ではないのだが、このプライドが異常に肥大した半島人は、蛮族であるはずの日本に対しては、国家面して対応していた。

この事が、後の朝鮮出兵の遠因となる。秀吉が望んだのは明の征服であり、朝鮮半島は視野になかった。ただ無事に通り抜けたかっただけ。しかし、李氏朝鮮の王室に、それを判断する権限も見識もなかった。煮え切らぬ返答に苛立った秀吉が、朝鮮出兵を命じたのが本当のところだろう。

実際問題、この国は約束事を守らないことで悪評が高い。そのせいで、清王朝にも責められ、あげくにかなり屈辱的な対応を止む無くされている。おかしなことに、この国は近代に至るまで建国の英雄を有することなく存在している。

北コリアは、ソ連の工作員であった金日成が傀儡政権の王となるが、朝鮮戦争のどさくさに紛れて共産シナとの共闘関係を演出して、見事に独立国家となることに成功している。

しかし南コリアは惨めだ。アメリカの要請を受けて統治者となった李承晩は、自分が建国者に相応しい実績がないことが劣等感であり、それを誤魔化すため、歴史をねつ造した。それは今も続いている。

日韓問題の根底にあるのは、このねつ造された歴史認識があるからである。

更に厄介なのは、この歪んだ歴史認識の根底には、シナの中華思想である華夷思想がある。これは儒教という宗教に基づく概念であるが故に、論理や事実を必要としない信念である。

宗教的信念である以上、いくら話しあっても分かり合える訳がない。

だから歴代のシナの王朝は半島北方に常に精強な軍隊を置き、勝手なことをする半島人を威圧し、時には懲らしめてきた。これは今も変わっていない。

日経新聞の論者が、経済視点で世の中を俯瞰するのは分かる。でも、世界は経済視点だけで理解できない。

今回の日韓の紛争は、その意味で絶好の機会である。交易の多い日本企業も多少は損害を被るだろうが、それでも敢えて経済紛争の枠を超えて、大いに揉めてもらいたい。

ちなみに戦争を危惧する方もいるだろうが、現在の南コリアの軍隊は、海峡を渡るだけの戦力を持っていません。ただ、航空機による攻撃は可能でしょうけど、これも日本の航空自衛隊で排撃可能な程度です。

いや、戦闘機の数や、ミサイルは十分に持っているのです。でも、故障が多く、平時でも稼働日数が短いのは、メンテナンスが根本的にいい加減だからでしょう。

海軍力も頭数は、日本の半数以下で、しかも稼働できる数は更に少ない。建造以来ドッグから出れない軍艦や、浸水事故が浮ュて出港できない潜水艦がある不思議な国ですから。

軍事的に揉めても大丈夫。必ずアメリカが出てきますし、この機を逃さず存在感をアピールしたいイギリスやフランスも口を出すでしょう。もちろん近海のロシア、共産シナは仲介者としておこぼれを狙って出てくることは必然。

第三次世界大戦?

ありえません。南コリアも日本も単独で戦争をすることは出来ない国です。地域での限定的な戦闘なら出来ても、継続しての軍事行動をする兵站が大幅に不足しています。いや、正確には不足するように仕組まれています。燃料も武器弾薬も数日間分しか備蓄されていない国なんですよ、両国ともにね。

私の希望としては、南コリアの戦闘機が宣戦布告なしで侵入してきたところを、自衛隊が撃墜して、大々的に紛争が国際アピールされること。現時点では、世界的にはまるで注目されていませんからね。

国際的な問題として取り上げられれば、そこは西側諸国の国際的な感覚で物事が判断されるでしょう。コリアの偏屈な感情論の異常さが、ここで強く露呈するので、日本にとっては良いことだと思います。

でも、多分なにも起きず、ダラダラと揉めている状態が続くだけな気もします。日韓両国ともに決定打を持っていませんから。ただ経済規模の小さい南コリアには多大な影響があるでしょうから、政変が起きて収束する可能性が高いとも思っています。

いずれにせよ、平和憲法では国際紛争は収まらない現実を認識する、良い機会としてもらいたいものです。

コメント (2)
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