白状すると私はアイドルに夢中になったことがない。
いや十代の頃、よく聴いていたアイドル歌手なら居た。松田聖子を筆頭に中森明菜などはLPも買っているし、カセットテープにエアチェックして、よくドライブ中に聴いていた。
また友人との会話のなかで、あまりに芸能音痴なのも差し障りがあることも分かっていたので、芸能人のスキャンダル情報などを楽し気に話す友人を馬鹿にするような幼稚な真似もしていない。
ただ私は基本的に歌を聴きたかったので、どんなに可愛くても歌の下手なアイドルには冷淡であった。その一方、どんなによく聴いていたアイドルでも、コンサートなどに行ったことはない。サイン会などとも無縁であった。ただ曲が聴きたかっただけだ。
それなので、現在大ヒットしているYOASOBIの「アイドル」の原作といえる「推しの子」は読んでいない。週刊ヤングジャンプ誌に掲載されていたのは知っていたが、興味がわく分野ではないのでスルーしていた。
さて、読もうか読むまいか些か迷っている。どうも原作を読まないと、あの歌詞の意味などが理解しづらいようなのだ。妙な話だが、私はこのことをYouTubeの外国人配信者の番組から知った。
ご存じの方も多いと思うが、この曲は世界的なヒット作となっている。ボーカルのイクラさんは帰国子女であり、英語の発音もなかなかだそうだ。また作詞作曲のAyaseは原作の読者でもあるので、元々曲を作りたい意欲を持っていたところに、このアニメのOPを担当することになったから創作意欲も満タンであったようだ。
海外の方の批評などを読むと、欧米にはないリズム、曲作りが目新しく、それがアニメを見ていな層にも受け入れられたらしい。
私は曲を気に入ると、それが脳裏で何度も演奏されるのだが、実はこの曲は脳裏に流れない。途中のラップ調(この表現でいいのかな?)に不慣れなので、イマイチ乗れない。でもインパクトはあるのでミュージックヴィデオはしばしば視聴して楽しんでいる。
ここ最近、日本のシティポップと呼ばれた1980年代から90年代の曲が、何故だか世界の音楽チャートに出てくることがあったが、J-POPがランキング上位に出てきたのは初めてではないかな。理由はよく分からないけど、なんか嬉しいですね。