久しぶりに贅沢をした。
銀座の街は、金さえ払えば相当に美味い食事が楽しめる。夜が本命なのだが、実はコストパフォーマンスが良いのはランチだ。夜に出す予定であった残り食材を昼に回して、ランチとして出す店がある。
上手く調理しているので、使いまわしには見えないところがミソだ。ただし、そうはいってもお値段はそれなりなので、私もそう頻繁には頂いてはいない。また夜のコースを知っていると、やはり格落ちの感は否めず、物足りなさもあった。
だからこそ昼のコースに力を入れているお店は貴重だった。幸いにしてバブルが弾けて以降、銀座の名店は有閑マダムが顧客の筆頭に上がるようになっていた。そうなると、店も昼のコース料理に格落ち感を感じさせないものが増えてくる。これはありがたい。
銀座から神田へ事務所を移して二か月余り。新スタッフの歓迎会を兼ねて銀座で昼食会を催すことになった。店選びは私と30年近く一緒にやってきたベテランスタッフに任せた。
選んだお店は銀座kazan。名前は聞いたことはあるが、店に行くのは初めてだ。ちなみに海鮮イタリアンだそうで、メインは「ニューカレドニア産天使のエビのフライ」だそうだ。実はその後に出てきた「生ウニと直火帆立貝のミルフィーユ」がデザートに見えたので、どっちがメイン料理なのか、ちょっと迷った。実は両方ともメイン料理。でもエビのフライは確かにお見事な味だった。
生ウニのミルフィーユも人気メニューらしく、これはこれで新鮮な驚きだった。久々の贅沢ランチであったが、たまには良いものだと思いました。
神田の街は老舗が多く、小さいながらも昼時には行列が出来る美味し店がたくさんあります。しかし、やはり贅沢な料理となると、銀座には及ばないなぁとしみじみ思ってしまいました。
ちなみに余計なことは言わずに黙っていましたが、カロリー計算すると一寸怖い。やはり贅沢料理はそうそう食べるべきではないなと痛感したのは秘密です。