ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

最後は人かな・・・

2023-07-20 15:15:56 | 社会・政治・一般

ロシアのウクライナ侵攻以来、既に一年半が過ぎた。

しかし、一向に終わりが見えない。国力に乏しいウクライナは西側諸国の支援を受けて戦い続けているのは予測通り。本来、外国からの支援を受けずらいはずのロシアは、国内ではかなりキツイようだが、意外と外国からの支援があるらしく、持久戦の様相を見せている。

ロシアの撤退を望む声は西側を中心に多いが、実はこれは危険な結果となる。混迷するユーラシア大陸の綴じ蓋の役割を果たしているのがロシアだからだ。イスラム勢力が中央アジアでは一定の力を持つが、これもイラン(シーア派)やトルコ(スンニ派)に分かれるし、ウィグルやクルドも蜂起の焔を立てる可能性が高い。

今でこそロシアに協力的だが、シナとは本来長く国境を接するが故に微妙な関係にある。かつてモンゴルに支配された恐怖は、ロシア人の心の奥底に深く根付いている。そして資源目当てのシナ人がロシア領内に既に相当数浸透している。

ロシアというユーラシア大陸の第一勢力の衰退は、大陸に多数の紛争を引き起こす可能性が非常に高い。正直、平和を望むならば、ロシアを追い込み過ぎることは危険だと思います。

そしてウクライナを支援している西側も実はかなり危うい。フランス全土で起きている暴動は、移民問題が根底にあり、他の国に飛び火する可能性を皆恐れている。戦争は国力を疲弊させる。支援するヨーロッパの国々にも相当な影響を引き起こしている。

実はアメリカでさえ例外ではない。軍事的支援を続けるアメリカだが、その生産力が徐々に限界を迎えつつある。グローバリゼーションの名のもとに生産工場を世界各地に移転させた結果、アメリカ本国の軍事上の生産力は落ちている。

おそらく遠からず日本や韓国、オーストラリアに対して武器の供用を求めてくる可能性さえあるのです。またアメリカ国内も一枚岩ならずで、昨今賛否両論のポリティカルコレクトやLGBTの問題は、混乱するアメリカ国内の象徴とも云えるもの。

おそらく大統領が変わったら、ウクライナ支援の在り方も変わる可能性が高い。それはロシアも同様で、プーチン健在な間は変わりなくとも、政治指導者が変わればウクライナからの撤退もありうるでしょう。そうなると最大の障害はウクライナの大統領でしょう。

味方から背中を撃たれる可能性は否定出来ません。私はテロリズムを好みませんけど、政治的局面を大きく変えるには、政治家を変えるしかないように思います。

コメント (2)
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