ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

電動五枚刃カミソリ

2023-07-04 12:32:05 | 日記

一般向けの髭剃りには、電動シェーバーとT字型カミソリの二種類がある。

私が髭を剃りだした頃は、夜半近所の銭湯でおじさんたちに教わりながら、石鹸を泡立てて、貝印のT字型カミソリで髭を剃ることが普通だった。だが、湯沸かし器の普及と、朝の洗顔が日常的になると、家で剃る事が普通になった。

たしか中三の頃には、貝柱からSICKの二枚刃カミソリに替わり、石鹸からシェービングフォームを使うようになった。それが20代半ばまで続いた。ちなみに電動シェーバーは好まなかった。髭が濃い私の場合、深剃りが甘いと感じてしまうので使わなかった。但し、旅行用に一応持ってはいた。

髭剃りを面倒くさいと思う人もいるだろうけど、私はけっこう好き。朝の定例行事であり、髭剃り後のさっぱりした気分が好きだ。そんな私だが、20代後半から悩みが増えた。それがカミソリ負けである。

何度か書いているが、私の20代はほぼ難病治療に費やされた。入院期間を除けば、ほぼ自宅での安静生活であった。その間、大量に服用したのが副作用の強いステロイド剤である。この薬のおかげで私は助かったのは事実だ。しかし、その副作用の強さに長年苦しんだのも事実だ。

副作用にもいろいろあるが、私を悩ませたのが、毛細血管の脆弱化であった。端的に言えば、カミソリ負けが頻発した。おまけに血中の鉄分やらヘモグロビンやらが不足気味であった為、止血に時間がかかる。これが悩みの種であった。

あれこれと試したが、一番効果的だったのは最初は二枚刃カミソリを使い、部分部分に電動シェーバーを使うことであった。面倒だが、これが一番出血が少なかった。そんなある日、私は見慣れぬT字型カミソリを店頭で見つけた。

それがジレット社の5枚刃カミソリであった。最初は冗談かと思った。刃を増やしてどうするのかと、頭っから否定的に捉えた。しかし、丁度財布の中身が暖かかったので、物は試しと買ってみた。そして驚嘆した。

まず刃が多いことで、カミソリ負けが格段に減った。次に長く使えることに気が付いた。実は従来の二枚刃カミソリは一週間持たなかった。最後のほうは、カミソリ負けが頻発して出血が増えることに閉口していた。ところが、この5枚刃のカミソリは、最低でも3週間は使えた。さすがに4週目になると切れ味が落ちる。

正直、ジレット社のカミソリは高いので、従来は手を出さなかったが、これだけ持つならば、十分採算が合う。以来20年近く愛用している。非常に満足していたので、他の製品には関心がなくなった。強いて言えば、シェービングフォームからジェルに変更したぐらいだ。

ただ、少し気になっていたのが、ジレット社の電動プログライドという5枚刃カミソリであった。プログライドだけならば分かる。これは先端の部分の動きに縦だけでなく、横への動きを加えたもので、顎下の部分などが剃りやすくなっている。でも使った感じ、さほど効果は感じなかった。だから電動機能が付いたと知った時も、少し冷淡に思っていた。

先月のことだが、ドンキのポイントがけっこう貯まった。これは事務所の引っ越しに伴い、あれこれと雑貨を買ったからだ。いい機会なので、電動の5枚刃カミソリを買ってみた。そして使ってみて一か月、その効果に驚いている。

まず微細な振動があることで、剃る感触が軽い。あまり手に力を入れなくても、自動的に進んでいくような軽い感触がある。軽い分だけカミソリ負けが大幅に減った。実は従来の5枚刃カミソリだと、3週目くらいから軽くカミソリ負けが出ることがあった。

しかし、この新しい電動5枚刃カミソリでは、ほぼ皆無に近く、おまけに6週目を通じても、ある程度の剃り味を維持している。これならコストパフォーマンスは高いと思う。ちなみにSick社では、この電動機能を3段階にしたうえ、替刃も少し安くしてあるものを販売している。

私は面倒臭いのは嫌なので、手を出していないが、悪い評判も聞いてないので、こちらでも使う価値はあると思う。カミソリ負けにお悩みの方は、是非ともこの電動5枚刃カミソリを試してみては如何でしょうか。

コメント (2)
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