読み続けられる本って、たしかに凄いと思う。
表題の本は、小学生の頃、子供用に書かれたものを読んだきりであったから、原作の翻訳本を読むのは初めてだった。もっと早くに読めば良かった。
産業革命後の、凄まじく発展したイギリス・ロンドンの裏町の風情と、そこで貧しくも逞しく暮らす市井の庶民の暮らしぶりが、なんともいじましい。
幸せを求めて仕事に邁進するうちに、仕事に取り付かれ、仕事しか見えなくなり、幸せとは何であるかさえ分からなくなった老人に訪れた一夜の奇跡。
誰の元にも本当は幸せはあるのだろうが、それに気が付かず、気が付いても手を伸ばすことさえしなくなり、気が付いたら不幸を撒き散らす、不幸な老人になっていた。幸せの温もりを忘れ、不幸の殻に閉じこもる老人。
そんな老人の元を訪れた4人の幽霊たちが、老人の目を開かせ、耳を開かせ、幸せの存在を教える。幸せになろうと思ったら、他人を幸せにする人間であらねばならない。ただ、それだけのこと。それだけなのに、それに気が付かずに人生の大半を過ごしてしまう。
私自身、どちらかといえば仕事に邁進して、埋没するタイプだから、もし20代で難病に冒されなければ、幸せの何たるかを忘れていたかもしれない。
この話は、子供向けの本に思えるが、実際は働き盛りの大人にこそ相応しい本ではなかろうか。ちなみに、初版から100刷を数える新潮社の文庫版だが、なぜに「キャロル」でなく「カロル」と表したのだろう。ちょっと疑問です。
表題の本は、小学生の頃、子供用に書かれたものを読んだきりであったから、原作の翻訳本を読むのは初めてだった。もっと早くに読めば良かった。
産業革命後の、凄まじく発展したイギリス・ロンドンの裏町の風情と、そこで貧しくも逞しく暮らす市井の庶民の暮らしぶりが、なんともいじましい。
幸せを求めて仕事に邁進するうちに、仕事に取り付かれ、仕事しか見えなくなり、幸せとは何であるかさえ分からなくなった老人に訪れた一夜の奇跡。
誰の元にも本当は幸せはあるのだろうが、それに気が付かず、気が付いても手を伸ばすことさえしなくなり、気が付いたら不幸を撒き散らす、不幸な老人になっていた。幸せの温もりを忘れ、不幸の殻に閉じこもる老人。
そんな老人の元を訪れた4人の幽霊たちが、老人の目を開かせ、耳を開かせ、幸せの存在を教える。幸せになろうと思ったら、他人を幸せにする人間であらねばならない。ただ、それだけのこと。それだけなのに、それに気が付かずに人生の大半を過ごしてしまう。
私自身、どちらかといえば仕事に邁進して、埋没するタイプだから、もし20代で難病に冒されなければ、幸せの何たるかを忘れていたかもしれない。
この話は、子供向けの本に思えるが、実際は働き盛りの大人にこそ相応しい本ではなかろうか。ちなみに、初版から100刷を数える新潮社の文庫版だが、なぜに「キャロル」でなく「カロル」と表したのだろう。ちょっと疑問です。
CAROL の A のところ
aの短母音 (アとエの中間音) だから
しかたなく カロル と表したのかしら? 想像中。
カ が 一番わかりやすい表示なのかな?
正解が知りたいですね。
子供向けに短いものでしたが、それでも長めの本だったので、片付けが早く終わったらね、などという条件付に
したこともあります。(笑)
子供は浮ェりで、亡霊が出てくる場面はどきどきしながら聴いていたと思います。でも、最後にスクルージが
改心してHappy endになることにいつも安堵感を覚えて
いたのでしょう。
最後まで聞かずに眠ってしまうことも。
そうですね、読み聞かせていた大人の私は、
スクルージの人生を、これまで出会ってきた人たち、
もしくは自分の将来に重ねて想像してみたりして、
見落としてしまいがちな、幸せのカケラを
無意識に拾いながら読んでいたのかもしれません。
あらねばならない。ただ、それだけのこと。
クリスマスカロルにふれて、それに気付くのに何年
かったことか。。。
気付いてもついつい日常に流されてしまう。そしてク
リスマスに気付き直す。そんな繰り返しですが、全く
気付かないよりはましかもな、と慰めております。