私は適切な解答を持ち合わせていない。
そんな無力感に悩まされるニュースが、現在中南米からアメリカへの入国を目指して行進している難民たちである。
主にエルサルバドルの人たちが中心であるようだが、この国は本来、決して貧しい国ではなかった。だが内戦が続き、終結後も土地の大半を握る支配階級だけが栄え、多数の国民は貧困の辛苦に喘いだ。
だからこそ、この国の人々は以前から国外で仕事をして、家族を助ける生活をしていた。このこと自体は、他の国でもよくあることである。大概は陸路をバスで北上してアメリカを目指す。
そこへ登場したアメリカのトランプ大統領が、不法移民を排除することを声たかだかに宣言したものだから、慌てたエルサルバドルの人たちは、突如として徒歩でアメリカを目指しだしたと言う。
エルサルバドルの人たちだけで2000人だというが、おそらくバスや車などを利用している人も含めれば、その数倍になることは容易に想像できる。
彼らが故国で貧困に喘いでいたことは確かだと思うけど、CNNのニュースで見た映像を見てしまうと、難民に対する同情よりも、アメリカ側の困惑のほうが理解できてしまう。
報道などをみていると、難民を受け入れようとしないアメリカの姿勢を批難する傾向が強い様に感じる。ただ、CNNでもABCでも、難民受け入れに否定的なアメリカ市民の声も報じている。
BBCなどが人道的見地からの受け入れを慫慂している意見を述べているが、正直言って他人事の私でさえ首を傾げざるを得ない。先進国は、途上国からの難民受け入れ先ではない。問題は難民を発生させている途上国、今回はエルサルバドルにこそあるはずだ。
南米やアフリカからの難民の多くは、経済的に困窮しての出国であり、それは家族の生活を賭けた命がけのものであることは分かる。だが、同じ命を賭けるならば、母国の政治を変えることが本筋ではないかとの疑問が頭を離れない。
中米の国々は、冷戦下にあって米ソの間接的な勢力争いの場であり、左翼ゲリラが内戦を起こし、アメリカの支援を受けた政府がゲリラ弾圧の過程で無辜の市民を虐げたことも確かだ。
また冷戦後も、グローバリズムの名の下に、国際資本の利益簒奪の狩場となったことも知っている。強者の都合により、国内をバラバラにされた無力感から、母国への信頼を失い、強国にすがり付こうとする心理も分からなくもない。
それでもだ、TV画面に映される数千人の難民の姿を見ると、同情心だけでなく、こりゃアメリカも大変だとの思いも拭いきれない。アメリカ政府というかトランプ政権批判のネタにされている観もあって、どうも報道のスタンスを疑わざるを得ない。
本当に批難されるべきは、これらの難民を生み出した母国の政治ではないのか。そこを見て見ぬ振りして、トランプ批判につなげる報道を見ると、日本のマスコミ同様に、欧米も決して安易に報道を信じるべきだはないと思います。
その一方、アフリカ、中南米を植民地化し簒奪した欧米には、ある程度難民を受け入れる義理はあるのではないかとも思っています。アメリカの場合は、元々イギリスで食い詰めた連中が、新大陸の原住民を追いやって建国したのですから、ある程度仕方ないのではとも思います。
でも、あの押し寄せる難民の映像を見ると、困惑し、怒るアメリカ市民の気持ちも理解できてしまいます。これこそ、私が冒頭で解答を持ち合わせていないと書いた理由でもあります。
正直、割り切れないです。
叩きたいのではなく、その無制限な正義と善意にウンザリしてるのですね。
朝日新聞の平均的年収は1300万円でしたっけ?
自分等は高い年収で意見して、都合の悪い事は低所得者におしつける。リベラルの正体ってそれでしよう?
ウンザリなんですよ。リベラル的な言質に今のアビリンピックがあるが、失礼ながらアビリンピック選手が障害を克服して頑張るのは偉い。
しかし、彼らのパフォーマンスは高校や大学の地方大会レベルですね。それを観て「感動しろ」と
言われましてもね。こっちは最高のパフォーマンスを見たいので、地方大会レベルに感動しろと圧力をされましてもね。それ不味いラーメンを美味いと言えと強制されてる気がCMを観ていて思う
感動って強制的に感じるものですかね?
ならば北朝鮮が最高のはずですが(笑)
別に「リベラル叩き」したいのではなく、あの無制限な「理想」にウンザリしてるのですよ。
そう、叩きたいとよりもウンザリです。
気の毒ではあります。けれど、難民を助ける為に自国が存在しているのではないと当事国の市民からすれば言えると思うのですね。少しくらいならばともかく。あの数で押し寄せられて、それを認めると今後は何十倍も押し寄せる。ドイツを見れば当然の話で。物には限度があり、そこにリベラルは無制限の支援を社会に強要しようとするから極右が台頭してきたのでしょう。
この問題、私の知人に元仏外人部隊で仏国籍者になった男がいて面白い事を言ってます。彼は外人部隊から国家憲兵隊(警察みたいなもの)に勤めた。ゴリゴリ保守ですが「外人」部隊にいたので
アジア、アフリカ、中東の戦友が多くて、さべつに対しては徹底的に反発する。でもですね、彼は
自分や戦友が戦地で血を流し、フランスに忠誠を
尽くした上で国籍を取得したので、経済難民に対しては「義務を果たしてから要求しろ」と非常に
嫌悪感を出してました。
正直、あの難民の人達、一度もアメリカに税金を払った事もないのに、移民申請手続きを早くしろとか、他人の国に権利ばかり要求して見えます。
冷たいようですが、メキシコもアメリカも善意で何とかしてるだけで、助ける義務はないと。
そこを権利であるかのごとき態度は図々しい連中と感じる事があります。