
きょうのPHは飛び入りで
下も雨、上も雨。登ってくる途中「六道原(ろくどうっぱら)」という、昔はキツネ、タヌキ、ムジナの類しか棲まなかった文字通りの原野で、戦時中は飛行場として使われたという広々とした、今は大半が田畑に変わってしまったところを毎日通ってくる。あるところまで来たらきょうは、雨の降る蕎麦の畑に何羽もの伝書鳩が見えた。
中学生のころ、伝書鳩を飼うことが結構子供たちの間で流行った時代があったが、今でもそんな子供がいるのだろうか。蕎麦の実ならぬ麻の実を買いに、自転車通学が許された中学生のころ、学校帰りに鳥屋に寄り道し、交通量の多い道路に怖気ながら帰ってきたことを覚えている。
1か月も飼えば新しい巣箱や飼い主になつくと言われ、待ちどうしかったその間を辛抱し、耐えてていよいよ放してやる。すると、飼い主の努力は呆気ないほどに裏切られ、鳩は前の飼い主の元へと飛び去っていった。
何度かそんな苦い経験をした後、何羽かの伝書鳩が居着いてくれたが、さてその後あの鳩たちがどうなったのか、とんと記憶にない。不思議だ。このころのことは割かしよく覚えている方だと思っていたが、雨の中で懸命に蕎麦の実をついばむ伝書鳩に、思いがけずもそんな昔の記憶だけでなくその空白も教えてもらった。

チビと57番、番長

クロ
好評のUme氏の写真を差し置いて、出来の悪い写真を載せたのは、「管理人の写真でもいいから、牧を去るときの牛の写真を載せろ」という要望を頂戴したからです。珍しくキャンプ場の予約を含めて、多数コメントをいただいています。ありがとうございました。みんな良い人ばかりで、再訪をお待ちいたします。東京野歩路会のIさんのブログは、入笠の案内としても要所が押さえられていて素晴らしく、是非紹介させてください。「Jホーム みちしるべ」で検索できると思います。
山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては9月5,6日のブログをご覧ください。