入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「秋」 (17)

2015年09月09日 | 牧場その日その時

      昨日の帰りに

  台風が接近してきたのだろう、いよいよ風雨共に強まってきた。こんな天気の日は倒木で山道を塞がれてしまうことがよくあるが、今日に限って普段手放さないノコギリを持っていなかったためヒヤヒヤしながら来た。道路はいたる所に木々の葉や枝が散乱し、いつもなら清流の山室川も水嵩を増した濁流で溢れ、昨夜来の雨量の多さを教えていた。
 大ダオ(芝平峠)に出ると、それまでの未舗装のガタガタ道から舗装路になるが、木材の搬出のために大型トラックが行き来した道路はすっかり傷み、タイヤ跡は2本の凹みとなり、そこに雨水が流れ川のようになってしまっている。伐採や搬出作業は民間業者がやるわけで、効率の上から当然1本でも多くの材木を運びたくなるのは分かる気もするが、それを監督指導する立場の林野行政に携わる人たちは、こうまで荒れてしまった道路を見てどう思っているのだろう。
 それにまた、こんなに雨ばかり降ると、崩落のため戸台へ抜ける小黒川林道は現在は通行止めになっているが、皆伐してしまった地盤の弱い林道周辺の急峻な山腹は今後一体どうなるのだろうかと、これもまた気になる。

 牛の動作からはそれほど風雨を気にしているようには見えないが、それでも森の中に引っ込んで草を食べているところを見れば、やはり台風は有難くないようだ。ただ絶えず尻尾で追い払わなければならないブヨや蚊からは、代わってこの雨が守ってくれる。とにかく牛たちは食べる、ひたすら食べる、雨が降ろうが、風が吹こうが。


      コリャマタ、ドウイウワケダイ?晴れちまったよ


      権兵衛山も、ホラ
 
 「激しい雨が・・・、大雨に注意」と昼のニュースは盛んに警戒を呼び掛けているが、昼近くに外から戻ってくるとご覧のように青い空が顔を出し、ついに日も射してきた。入笠だけの局所的な気象現象だろうか。それとも「偽りの晴れ間」とやらで、またすぐに大雨が降るのか・・・、どうもそのようだ。
 靴も雨具も乾く暇がない。と、泣きを入れたらまた晴れてきた。どうぞご勝手にだが、雲の動きを調べたら雨の心配はないと判断してよさそうだ。牛たちはいつの間にか森から出て来て、水場の近くで反芻している。

 FKBさん、胸に沁みます。MTOKさん、また青柳からどうぞ。
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