この雲をどうかしろ!
気を持たせては裏切る、そういう天気がいつまで続くものか。ただこれだけ雨が降り続くと、牧草はまた緑の色を回復してきたし、キノコはよく育つようで目に付く。今日も第4牧区の森の中で最近使っていなかった牛道を整備していたら、ヌメリカラマツタケがいくつも艶めかしい姿で蠱惑してくれた。しかし欲だけで採るくらいならそのままそっとしておこうと、手を出さずにおいた。この秋はもう一度牧区替えを考えているし、牛にワクチンの投与も予定しているため、ここまできてもなおそうした準備も含め、いろいろと仕事が片付くまでには至っていない。キノコ狩りを楽しむ気はいつの間にか失せてしまった。
来週は牧場内で映画の撮影予定があり、それまでに牧草が枯れてしまわないかと心配していたが、どうやらこの様子なら大丈夫のようだ。問題は、天候と先方の都合やら状況判断だ。最終打ち合わせに来ると電話があったきりその後沙汰なく、前回のロケハンの際にちゃんとした企画書なども頂いているがもしかすればこの話、流れたかも知れない。重要な場面のため、監督やたくさんのスタッフが来た上での決定だったが。サテ。
虫の声が聞こえる。真っ青な空と、ぶ厚い雲がどっちつかずのまま夕暮れが来るようだ。あまり聞いたことのない鳥の声もする。少し疲れたようなアザミの花とワレモコウに、いま聞こえてくる虫の音がよく合って、今日の終わりにも相応しい。
かんとさんTBIさん、終末の天体観測、久々に期待できそうです。美しい星空を眺めてみたい人たちも、全員集合!Chiyさん、そうですか。こんなに近くにいるのに、遅くともお爺になる前にお出掛けください。
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