昨夜は酔って、訳の分からないことを書いた。九州に住む”悟了の人”某が、「このごろは少し個性が出るようになりましたね」などと言って個性化という名の暴走をけしかけるため、酔った勢いでつい禁断の道に入りかけた。危ない。
ようやく秋らしい青空を見ることができるようになったと喜んでいたらもう、今朝はまたいつもの曇り空。その雲を通して時折薄日が射して、なんとも色を抑えた、地味な秋の中にいる。と思ったら、迷走する天気は今度は雨をも急襲させてきた。意地の悪い天気のせいで、しかし秋は深まる。
昨夜、かんとさん、TBIさん、そしてご存知Ume氏も加わり評定の結果、深夜になれば雲は消えるという予測に落ち着いた。きっと撮影はそれなりの成果を得たのではないかと期待しているが、残念ながら山の酒が「お前は彼らの邪魔をするな」と、無窮の星夜に旅立つことを許してくれなかった。で、その後のことは、只今彼らはすでに眠りの世界の住人なので、まだ分からない。ただ酩酊、朦朧の中でも東の夜空にスバルが昇りつつあるのは確認した。夜中になればあのオリオンも見ることができると聞き、そんな季節がまたやってきたのだとしばし感慨に耽った。
一人暮らしを始めた冬の夜、玉川上水の畔を疲れて家路を急ぐときによく目にしたオリオン、晩秋のころスペリオル湖の湖岸から湖に突き刺さるように見えた異国のオリオン、そしてそうした記憶のオリオンを圧倒するここ入笠のオリオンが、夜空を支配する夜がまたすぐに来る。宇宙を眺めていれば自分の存在の不思議さが、その有難さが、身に沁みてよく分かる。
「私たちは、はるかな歳月をこえてきた。三六0万年の昔から、そして四六億年前から、さらに一五0億年も前の大昔から・・・・・・。(カール・セーガン著『コスモス』)」
久しぶりに富士見パノラマリゾートのK氏来訪。いろいろ話したが富士見町の観光事業については学ぶことが多い。その後、婦人と同伴の物腰のやわらかな中年の男性に道を尋ねられ、「どうもあなたは口では分かりそうもないから」などとぞんざいに言って、地図など描いて説明する。コーヒーでもと言って、管理棟に招こうとしたら名刺を頂戴した。ナントその紳士然とした人物は大町市の牛越市長と知り、恐れ入る。
そういうわけで、入笠牧場の宿泊施設及びキャンプ場の営業に関しましてはカテゴリー別の「H27年の営業」を、また天体観測に関心のある方は「入笠牧場からの星空」をご覧ください。