
Photo by Ume氏
今朝、山道を上ってくる途中、妙に花粉だかホコリだか白い物が舞うと思っていたら、ナント!雪だった。今朝も昨日に続きいつもより早く家を出てきたが、上に到着した午前7時半の気温は2度C。雪の舞う中の山桜は神々しいまでに美しかったが、何ともこの天候の急変には恐れ入った。やれ真夏日だ、暑さ対策だと言っていたのはつい先日のことだ。
この狂った天気を予報は外さなかった。雷の音はしなかったが、ほぼ予報の通りの天候が、早朝の入笠を見舞った。いつもなら聞こえる鳥の声もしない。権兵衛山は見えているが、まるで冬と夏が同居したような灰色の雲と所々に穴の開いたような青空が覗いている。
一昨日から昨日は大雨による土砂災害、昨日からきょうにかけては寒気の影響による大気の不安定、それによる落雷や天候の急変に注意しろと、天気予報はくどいほど警戒を発していた。屋外での行楽はよく考えろとまで言う気象予報士もいた。しかし朝の道路交通情報を聞けば、多くの人にとってそんな注意など馬の耳に念仏のようで、高速道路はそこら中で大渋滞のようだった。予報に従い出掛けるのを中止した人もいただろうが、もしどこかで自然災害が発生すればこれだけの人が予報を無視したのだから、それが日本中どこであれ、大被害が起きてもまったくおかしくない。
残念ながら現在の天気予報に対しては、よく山道などで見掛ける「落石に注意」などと同じ感覚で、大半の人は参考程度で済ませてしまう場合が多いのではないだろうか。また予報を出す側も、当たり外れよりか、まず予報をし損なうことの方を惧れているように思える。例えば土砂災害が発生したら、まずその予報がちゃんとなされていたか否かを問題にして、予報さえしておけば外れてもやむを得ないというやり方、考え方ではないかと思えてしまう。だから、予報は控え目であるよりか、多少は大袈裟でも仕方ないということか。
もしそうだとするといろいろな注意報より、「クマ目撃情報あり、注意」の方が、人々はより深刻に受け止めるかも分からないと危惧するが、どうだろう。
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