入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   ’18年「初夏」 (10)

2018年05月23日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など



Photo by Ume氏

 コナシの一斉開花まで、あと一息のところまで来ている。今朝、上に着いた時の気温は10度をわずかに超えただけだったが、一度勢いが付けば、開花はそれほど寒暖に影響されることはない。今週末ごろになれば、大沢山や小入笠の縞状に植わっているコナシに真っ白い花が咲き、幾重もの見事な花の帯が山や放牧地に見られるだろう。
 少し雨は降ったものの、昼を過ぎると小降りになった。これくらいなら外の作業に支障はない。明日を待てず、テイ沢の流された丸太橋を引き上げにいくことにした。この頃、何事にも、気長に構えていることができなくなってきた。年齢から来るのだろう。



 丸太橋は以前に調べて、本来あるべき場所から100メートルほど下流に流されていることは分かっていた。写真は、ひっくり返っていた橋をようやく上向きに起こし、横木を何枚かはずしたところ。一度は全てをバラバラにして、それから丸太は1本づつ背負い、元の場所に運び上げなければならない。厄介な作業が予想され、天気を理由に延期も考えたが、それでは来た意味がないと思い直した。単純で、力の要る作業をしていると、仕事とは全く関係のないことを考えている自分に気付いて笑う。冷たい流れの中での作業だったが、それほど手古摺ることなく終わった。
 今も流れ止めのロープに繫がれ残骸が残っているが、この橋を見てテイ沢の丸太橋の架け替えを決意した、言わば因縁の橋であり、場所である。その後、友人知人の支援も何度か得て、9か所の丸太橋の架け替えが終わり喜んだ。そしたら、10日もしないうちに今回のような大雨で、7か所の橋が流されてしまった。そのことは前に書いたが、それらの架け直しの記憶はもう殆どない。
 いつぞや神経質そうな若僧に、傾斜している箇所があり歩きずらいとエラソーに文句を言われた。もうその部分は直したが、こんな程度の沢は橋が無くても若者なら、どんどん渡渉できなくてどうすると言ってやりたかった。落としたりはしないが、濡れてみなければ分からないこともあるゾ。

 FAXでも予約や問い合わせに対応できるようになりました。ご利用ください。 入笠牧場の営業案内は「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」
「同(2)」をご覧ください。
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