下は晴れていたが、小豆坂トンネルを抜けたら入笠の辺りは嫌な雨雲に覆われていた。上に着いて寒暖計を見たら昨日よりも気温は低く、わずかだが4度Cを割っていた。もっと驚いたことはその少し前、弁天様の三叉路を過ぎたら、道路の脇に無数の小さな白い粒がばらまかれたように見えた。呆れた、雪まで降ったとは。張り切って上ってきたのに、出鼻をくじかれたとはこのこと。挙句、強い雨音までしてきた。破れかけ、青空が見え出したと思ったのも束の間、空は灰色の雨雲一色になってしまった。本日の天気予報に雨の予報はなく、15時から快晴だと。勝手に言ってろ、だ。


去っていく春を惜しみ、と言ってもきょうあたりは早春の陽気だが、Ume氏が昨日霧の中で撮った山桜をご覧に入れたい。何度でも呟くが、山桜は本当に清楚可憐だ。王朝の雅な人たちが詠った「花」とはみな山桜のことで、願い通り花の下で世を去ったあの人の花もそうだったろう。
天気にばかりこだわるようだが、一体この異常な気象の原因、やはり地球の温暖化ということになるのか。第1牧区へ上がっていっても、さらにそこより高い西山(中ア)に降雪があったようには見えなかった。それでいて、昨日の続きの電牧立ち上げをやっていると、まるで執念のように白いものが舞い、かと思えば時に陽も射した。何気なく東の方に目をやったら、折しも雲の合間から、しっかりと雪を被った阿弥陀岳が見えてようやく納得した。季節狂いの雪は、あんな方からやってきたのだ。
この寒気で、ヤマナシやズミ、それにクリンソウの開花が遅れると心配している人もいると思う。しかし、毎年見ていて感ずることだが、木々の花の開花は一度決めたら多少の気温変化があったとしても、勢いはそれで止まることはないという気がする。
電牧は通電し、最高8千800ボルトを記録した。満足。
KNIさん通信拝読、多謝。これから咲く花は上記のように感じてます。お楽しみに。赤羽さん、いつも妙案を頂きながら、実行できず無念です。搾乳するには牛を繋縛しなければならず、これが非常にむずかしく、また食品衛生上の問題もあります。新聞広告で、あの週刊誌の特集記事は知っていました。読まないと決めた雑誌ですが、読んでみます。O槻さん、そんなわけで開花は早まりそうです。本日ここでお会いしたお二人へ、テイ沢の橋は近々に直します。
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