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7日に帰って以来、きょうまでずっと上で暮らした。一度里に下りたつもりでいたが、そうではなかった。その間ロケ弁2食、昨日は身内の救援を得て人並みに3食、その他に一体何を食べていたのか覚えていない。いや食物ばかりか、ここ数日のことは全てが曖昧模糊とした中で、忙しく過ぎた。
撮影のために泊まり込みを覚悟して着替えは持って来ていたし、風呂は露天風呂ではなく管理棟のを使った。冷凍庫にはかなり食料があったから何とかなったわけだが、そう、酒量はかなり上がったはずだ。
それでも来訪者の要望に応え、二夜続けて天体観測も行った。大人も子供も皆が土星に感動していたが、危なっかしい手付きで望遠鏡を操作しながら、いつものように木星の左側、かのガリレオも見たであろう三つの衛星に惹かれた。月齢は10を超えていたはずだが、それにしては木星の縞模様も観測できた。
当然露天風呂も沸かし、背中こそ流さなかったが三助の役も果たしたつもりだ。
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色々なことが終わり、牧場のことに専念できるころには、ここにはすでに秋風が立ち、本格的な次の季節が来ているだろう。短い夏の盛りの中で、早くもその季節の逝くのを心待ちにしている。
紅葉の山路をどこへ行くかはまだ決めていないが、ともかく今年の秋こそは牛が下りたら、大手を振って旅に出る。それが励みだ。
8月10日から18日までのキャンプ場の予約は、大変に勝手ながら打ち切らせていただきました。まだ余裕はありますが、あくまでも来ていただく方たちの快適な滞在を優先するためです。ご理解ください。
営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。