入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「夏」 (40)

2019年08月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

 
 今朝来たら、第1牧区に通ずる第2牧区の草地に20頭ばかりの鹿がいた。もっと早い時間なら別だが、この時間にこれだけの鹿が草地に出ていることは珍しい。この頃は鹿との闘いを中断してしまったから安心して、段々と彼らの活動時間が長くなったのかも知れない。
 昨日の帰りにはまるまると太ったイノシシを見た。同じ場所で、前にも2頭のイノシシを見ている。初夏のころから牧草地を荒らしまくった憎き片割れだろう。
 森に食べ物が少なく、やむなく牧草の下の土中にいるコガネムシの幼虫を食べにきたという説や、コガネムシの周期的な異常発生を狙って来たのだという見方も怪しくなってきた。イノシシはブタと見紛うほど肥えていたし、これまでの13年間には複数の牧区において、ここまで広い範囲で草地をめくられたこともなかった。
 動物行動学の専門家はいつも、何かあればもっともらしい見解を聞かせてくれるが、それがあまり有効な手立てに繋がらないのは、街中にまで出没するようになったクマに対する対策と同じような気がする。
 アメリカのイエローストーン国立公園内では、ヒグマは人間を襲いもしなければ、格別恐れもしないという信じられないような話を最近聞いたばかりだ。これが、我が月の輪グマの未来の姿となるのだろうか。

 この頃はテントの大型化が進む。メーカーはキャンプ場の状況など斟酌していないようで、結果、当キャンプ場は15組までの予約しか受けないことにした。案内に、タープ使用に際しては別途1千円ほどを頂戴すると記したら、それよりも広い範囲にテーブルや椅子を出しておいて、それでもタープは使ってないと抗弁されることがある。要は占有面積で、それをタープで代弁したつもりだった。
 今朝も、5時から来て昼には帰るからという人がいた。他に3人いて、「お山」へ行ってるという。予約無しということもあったし、日帰りでもあったが、場所の占有の仕方がかなり自己本位に感じられ、それで気の毒だったが予約無しを理由に断った。
 来てくれた人には少しでも快適にと気を遣っている。自分たちさえ良ければという態度を見せられると、つい声が荒くなり、双方が不愉快になる。何卒、ここにはそういう大変未熟な管理人がいて、それでも一生懸命に無い知恵を絞っていることを承知の上、来てもらえたら助かる、有難い。
 
 台風はやはり夏を連れていったのか下でもここでも、昨日あたりから急に虫の声がするようになった。

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする