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芝平の谷間を流れる山室川が、今年もこの黄色い花で埋まりそうだ。外来種のオオハンゴンソウだと梅氏に教わったが、誰がいつ、こんな山奥に持ち込んだのだろう。。
それにしても膨大な数に圧倒されてしまう。かつての住民は、この光景を見てどう思うのか、昨夜、北原のお師匠とも電話で話したが、そのことに触れることを忘れた。師は一昨日、孫のS君の運転で本家・御所平峠に来ているから、当然目に触れたはずだが。
気にかけていた入笠山の登山路に沿って続く牧柵の補修が大体終わった。現在種牛を含め36頭の牛がいるのが第4牧区のAと呼んでいる放牧地で、できれば牛が山を下りる10月までこの場所に置いておきたかった。しかし、まだ放牧期間は1ヶ月以上もあるというのに草が不足してきた。
これまでAの北隣になる放牧地Bには何年も牛を出さなかったが、今年はこの牧区にも牛を出すしかないと思っている。ただ、とりあえずこれで万一牛がAからBへ貧弱な電気牧柵を切って出たとしても、牧場の外へ行く心配はほぼなくなった。
牧柵の補修をしていると、場所によっては幾年も前に同じ作業をしたことを鮮明に思い出す。有刺鉄線の切断箇所はそれほどではないが、殆どが支柱から外れ、落ちてしまっている。鹿の仕業に加え、人が雪上を歩いて上から力を加えたせいである。
ある人は「あんな雪のスロープだから、まさにスノーシューズで歩きたくなるだろう」と言ってたが、こういう仕事をしていればとてもそんな物分かりの良いことを言う気にはなれない。どこかの山岳会らしきが得意気にその辺のことを何かに発表していたが、今後は断固たる対応をするつもりでいる。何卒ご理解を。
来る時に目にする稲田は、少しづつ黄色味を帯び始めた。ここだけでなく里も今年は、秋の色に染まり出すのがいつもよりか早い気がする。
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