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台風は中国地方を通過し、今は日本海を北上しているはずだ。しかし雨は止まず、風も強い。どうも昼頃までこんな天気が続きそうで、今度も台風一過の好天は期待できそうにない。
昨夜は守屋山の裾を通り、紅葉湖を抜けて帰ってきた。途中、藤沢を過ぎた杖突街道沿いの集落の寺が照明に照らされ、盆踊りでもやっているらしく、聞き覚えのある民謡が遠くから聞こえてきた。その素朴な曲調や光景には、長いこと忘れていた心の和む懐かしさがあった。思わず車を停め、写るかどうか分からないまま撮ったのがきょうのこのヘンテコな1枚。
入笠一辺倒のままで、盆も正月も人並みのことなどしたことがない。家にも今年の盆は坊さんが来てくれたが、その相手は人に頼むばかりで自分ではできなかった。今の団欒とは縁のない生活を普段は受け入れていても、ふと目にした山村の寺での盆踊りの様子が胸に沁み、人家はおろか行き交う車もない暗い山道を走りながら侘しさを識った。
上に来た。雨はほぼ止んだが、早くも野分を思わせるような風が吹いている。台風は夏も一緒に連れて行ってくれたのかも知れないが、もしそうなら、今年の牧場の夏はわずか10日足らずだったことになる。その分秋が長ければ、個人的にはその方が余程いい。
きょうもあの偏屈な種牛の目を盗んで朝一番で給塩をした。奴は今なお相も変わらずで、群れの中では自分だけが大きな顔をしていたいらしい。よそ者の侵入を拒む与太者さながら顔を地面にこすりつけ、足で土を蹴り上げ威嚇して、牧柵の中に入らせまいとする。もしかすれば、牛の群れは二分したかも知れない。
夏休み親子連れで来てくれているキャンパーらは、台風のせいで思うに任せない様子だ。午後になれば天候も回復するだろうから、牧場の案内でもしようと考えている。
K.HRMさん「本当に素敵なキャンプ場で、ゆったりと過ごさせて頂きました」と、何よりの感想を有難うございました。少しでも日ごろの疲れが取れたなら幸いです。露天風呂、天体観測と、お子様に喜んでいただけたのも甲斐がありました。
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