先週末、久しぶりに家に帰ったら郵便箱に1冊の本が届いていた。本の題名は「リタイア、そしてアラスカ」、著者は旧知の井上きよし氏。60代にして長年経営していた学習塾をたたみ、一念発起して文字通りアラスカの荒野を目指した。すでにその体験記を私家版「オヤジは荒野を目指す」で著わし、この独り言でも同書の紹介をしたことがある。今回それに手を加え、改めて題名を一新し、「文芸社」から出版したという次第のようだ。
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著者との付き合いはここ入笠牧場が縁で、氏の方がかなり古くからここのキャンプ場を利用していたと聞いている。蝶々に詳しく、また渓流釣りを趣味とする都会育ちの自然派と言えば、当たらずとも遠からずではないだろうか。
同書の内容についてはまだ精読してないのであまり立ち入ることはしない。ただし、この本はいわゆる紀行文の体裁を取りながらもそれだけで終わってはいない。実はもう一つ、この旅での体験に突き動かされた著者ならではの決意、目的が綴られている。
作家新田次郎には「アラスカ物語」という、異郷の地であるアラスカを舞台に、波乱に満ちた一生を送った日本人、安田恭輔(=フランク安田)を描いた作品がある。アラスカには何度か出掛け、それなりの思入れはあったが、それゆえにと言ったら良いのか、この本のことは知っていたが読んではいなかった。
井上氏が旅の途中、この本に触発されてフランク安田の眠る地を訪れ、荒れ野に放置された彼の墓に詣で、さらに「朽ち果てた交易所(同書より)」を目にする。そして、逡巡を重ねた末、その修復を決意することになる。そのくだりが「リタイア、そしてアラスカ」には切々と描かれていて、読者の胸に伝わってくるはずだ。
フランク安田については未読だった新田次郎の「アラスカ物語」を読み、彼の歩んだ数奇とも言える生涯、人となりを詳しく知った。
井上氏はこの交易所を修復するために、「リタイア、そしてアラスカ」を出版するのと前後して「フランク安田交易所保全基金事務局」を立ち上げた。この本を読んでみて関心を持った人、賛同できる人、応援したいと思う人は下記に問い合わせれば、詳しい案内が入手できるはずだ。
〒192-0373東京都八王子市上袖木1122-8、Eメール:ilovewell0323@gmail.com、
電話:042-677-0994、責任者:井上潔
牧守を辞めたらもう一度、あの荒涼としたアラスカの原野へ行くことになるのか、本日はこの辺で。
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著者との付き合いはここ入笠牧場が縁で、氏の方がかなり古くからここのキャンプ場を利用していたと聞いている。蝶々に詳しく、また渓流釣りを趣味とする都会育ちの自然派と言えば、当たらずとも遠からずではないだろうか。
同書の内容についてはまだ精読してないのであまり立ち入ることはしない。ただし、この本はいわゆる紀行文の体裁を取りながらもそれだけで終わってはいない。実はもう一つ、この旅での体験に突き動かされた著者ならではの決意、目的が綴られている。
作家新田次郎には「アラスカ物語」という、異郷の地であるアラスカを舞台に、波乱に満ちた一生を送った日本人、安田恭輔(=フランク安田)を描いた作品がある。アラスカには何度か出掛け、それなりの思入れはあったが、それゆえにと言ったら良いのか、この本のことは知っていたが読んではいなかった。
井上氏が旅の途中、この本に触発されてフランク安田の眠る地を訪れ、荒れ野に放置された彼の墓に詣で、さらに「朽ち果てた交易所(同書より)」を目にする。そして、逡巡を重ねた末、その修復を決意することになる。そのくだりが「リタイア、そしてアラスカ」には切々と描かれていて、読者の胸に伝わってくるはずだ。
フランク安田については未読だった新田次郎の「アラスカ物語」を読み、彼の歩んだ数奇とも言える生涯、人となりを詳しく知った。
井上氏はこの交易所を修復するために、「リタイア、そしてアラスカ」を出版するのと前後して「フランク安田交易所保全基金事務局」を立ち上げた。この本を読んでみて関心を持った人、賛同できる人、応援したいと思う人は下記に問い合わせれば、詳しい案内が入手できるはずだ。
〒192-0373東京都八王子市上袖木1122-8、Eメール:ilovewell0323@gmail.com、
電話:042-677-0994、責任者:井上潔
牧守を辞めたらもう一度、あの荒涼としたアラスカの原野へ行くことになるのか、本日はこの辺で。