入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(32)

2022年04月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 イカリソウの花が咲き出した。この花を、初めて自然の中で見たのは雨飾山々麓の温泉へ行く途中のことで、岩の間から咲き始めたばかりの白い花だった。かれこれ10数年も昔、県内各地の温泉巡りに出歩いていたころのことだ。白い花のイカリソウも、陋屋の一隅に植えてあるが、咲き出すのは赤い花よりまだ先の、多分仕事が始まった後になる。
 雨飾山はそれほど便が良いとも思えないが、名前のせいでか結構人気が高いと聞いている。それでも、「もう登らない山」であることに変わりはない。
 


 以前に呟いたことがあると思うが、わが人生においては60代が最も不満の少ない10年だった。そして、その余韻が古代稀なる年齢を過ぎた現在も、まだ残っている。
 酒に酔うと若い人たちには、いや40代、50代の人には特に、第2の青春はあるよと囁き、そのためには健康であることだと言う。ただ、どうしたら健康でいられるかと聞かれれば、それは分からないと応えるしかない。本当に分からないからだ。
 
 友人には、健康であることが異常であるかのように言われることもあるが、努力したら健康でいられるのだろうか。今、テレビを点ければ悲惨な戦争報道の合間に、能天気な健康に関する宣伝が本当に喧しい。それほど人は健康に気を遣っているのかと改めて思うが、それでも加齢は避けようがないし、いつ重篤な病に陥るかは分からない。だからどうでもいいと思ってなどいないが、この数年、いやもっと、健康診断を受けたことがない。よって、体重も、身長も知らない。
 
 忘れることもよくあるが、毎日、降圧剤と痛風予防の薬を飲むことになっている。そのための処方箋をもらいに月に1回は近くの病院へ行き、そこで3ヶ月に1度は血液検査も強いられる。いつも基準範囲を超えるのがガンマーGDPで、これは仕方ないと考えている。
 
 確かに、切ったり、縫ったりの大手術の経験はないが、しかしそれでけに、大病でも患うことになれば病気慣れしてない身だから、春の雪のように脆いだろうと思っている。肉体の苦痛に対しても、「病床六尺」の人のような勁さはなさそうだ。一人暮らしが長かったし、塩大好き人間だから、北原のお師匠のように93歳にもなってもまだ車を運転する未来など全く考えられない。

 それでいて他人には健康を語るのかと聞かれれば、そうだと言う。偶々健康であるのだとしても、それを神の恩寵のように有難く思えば、きっと第2の青春に繋がるだろうと。
 こんなことを言ってたら、明日倒れたりして。ムー。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。本日はこの辺で。


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