入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「春」(24)

2022年04月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 午前3時から起きている。昨日の峠行で少しばかり身体を動かしたせいだろう、神経の興奮がおさまらずに夜中に目が覚めてしまった。格別予定のない身だから、きょのようにそれほど寒くなければ起き出して、再度睡魔が訪れるのを待つつもりでいる。それもあまり苦ではない。
 外が白んできた。今朝もヤマバトが鳴き出した。



 炬燵に入り、いつものように外を眺めたら、柿の木の古木が視界から消えてしまっていた。一瞬「アレッ」と思ったが、すぐにあの木は幹だけ残して昨日、大方の部分が伐り落とされてしまったことを思い出した。
 この部屋からはたった1本の柿の木の、それも徒長した夥しい枝の部分が見えていただけだったのに、それがなくなってしまうと、朝空が呆気ない灰色の空間だけに変わってしまっている。一昨日から来ている庭木屋さんのやった仕事の一部だ。
 この木によく来ていた椋鳥やカラスもあの木がなくなり、きっと驚き、戸惑い、さてその後どうしたか。大崎様に来ていたヤマバトの声は毎朝のようにどこからともなく聞こえてくるから、あの鳥たちもきっとまた新しい枝ぶりのよい木を見付けて、この家にあった柿の木のことなど忘れるだろう。

 4月に入り、山小屋やキャンプ場の営業のことを気にしてくれたのか、昨夜この呟きを載せるのがいつもよりか大分遅かったにもかかわらず、聞いてくれた人が急に増えた。それを、名を明かさない峠の話などして、しかも夜這いの口碑までまじえたとあっては、面食らった人もいたかも知れない。(4月3日記)
                  
               一言、営業案内にかえて
 4月の20日に牧を開け、それからいろいろな準備を始めるのは例年と変わりなく、連休が始まるまでには来訪者の受け入れができるようにするつもりでいます。ただし、今年はまだ山道には雪が相当残っているはずで、牧場はもとより、小屋やキャンプ場の冬の眠りを覚ますのには、もしか予想外のことがあったりすればかなり苦戦するかも知れません。近々に一度上に行く予定でいますので、その段階で、ある程度の状況把握ができるだろうと考えています。
 営業内容につきましては、大きな変更は考えていません。受け入れ人数につきましては混雑を避けたり、covid-19の状況を考慮せねばならず、予約制を続けることにしますのでその点はご承知おきください。後日、ここにもう少し詳しい営業案内を載せるつもりです。
 
 キャンプが流行っていると聞きます。それを見越した豪華な設備にも、その料金の高さにも驚きます。当牧場の山小屋、キャンプ場は、自然第一で、それを愚直に守っていきたいと思います。
 本日はこの辺で。
 


コメント
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