入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「夏」(4)

2023年06月05日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 昨日の日曜日、囲いの罠に入った鹿の処分をしていたら、林道のゲートを越えて男女2名がやってきた。テイ沢からかと聞けばそうだという。驚いて沢の状況を聞いてみたが要領を得ない。
 それからしばらくして、弁天様の下の三叉路近くでまた同じように一組の男女がやってくるのとすれ違い、これまたテイ沢から来たことが分かった。かなりきつく注意したら、相手は何故そんなことを見知らぬ者に一方的に言われるのかと不満そうな顔をした。
 まあ、それも分かる。しかし、前日のあの沢の出水状況からすれば、とても彼ら、彼女らが何の苦も無く、安全に来ることができたとは思えなかった。
 
 1日経過すれば、水量も減ったかも知れないと期待して沢に行ってみた。確かに谷に入ると、前日と比べれば水の量は落ちていて、かろうじて1本のロープで流失を免れていた下から3番目の橋などは、すっかり水の曳いた川床に何事もなかったかのように見えていた。
 前日引き返した4番目の橋は水嵩が減ってもまだ危険な状態ではあったが、敢えてそこを渡り、さらに上流へと向かった。幸い、5,6,7,8と丸太橋は流失していなかった。ただ、あまり出来の良くない6番目の橋は、そこを多量の水が流れたことを物語る流木が、貧弱な橋をさらに危うく見せていた。

 途中、散乱している木やゴミを片付けながら9番目の橋まで行った。そして、愕然とした。橋がすっかり消えていたのだ。一番被害の大きかった橋は「夫婦が淵」に架かる4番目の橋だと思って、その対策を練りながら登っていったら、ここには橋の残骸すらない。呆れて周囲を見ても、見事なくらいきれいさっぱりとしたもので、ただただ呆気にとられるしかなかった。
 考えてみれば、あの橋は架け替える前は一番痛みがひどく、その後で架け替えた時も気掛かりな点がなかったわけではなく、あった。それにしても、また5本か6本の丸太を伐って、皮を剝き、ここまで担いでくるのかと思ったら、気が萎えてきた。

 どうしてこうも二転三転するのか知らないが、気落ちして最後の10番目の橋へ行くのを止めて帰ってきたら、またしても新たな展開。それほど下らないうちに岩の上に丸太橋が引っ掛かるような状態で残っていたのだ。しかも、4本の丸太は1本も欠けずに結束されたままだった。
 再び流されないうちに4本をバラして、当座安全な場所に置いておけば、そのうち架け替えることもできるし、下から担いでくる丸太にしても1本か2本で済むだろうと思った。少しやる気が出てきた。

 かんとさん、I原君、ありがとう。

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 本日はこの辺で。
 
コメント
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