入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「夏」(14)

2023年06月17日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 6時頃の電話に起こされ、その後1時間ばかり朝飯前の運動代わりに、キャンプ場の草刈りをした。昨日でBとCは概ね終わっている。
 昔は下から大勢の人が来て、キャンプ場の草刈りや小屋の掃除、布団干しをやったものだが、いつの間にかそういうことはしなくなった。今は農業実習と言う名のもとに4,5人の職員が交代で上がってくるが、梅雨の時季と重なり延期も多く、また農作業の経験の乏しい者もいて、その趣旨は理解しているがまったく当てにはしていない。
 
 そのことはさて措き、JA上伊那という農業協同組合には500人くらいの職員がいた。今は知らないが減っているかも知れない。それでも、非正規の職員も入れればそのくらい、いやもっといるだろう。何しろ8の市町村を束ねている全国でも評価の高い農業協同組合である。
 ところが、農協職員が小屋を訪れるとか、キャンプ場へ家族とやって来るということは、知る限り1名を省きまずない。
 先日は、上伊那森林組合の職員がやってきて1泊していき、普段から山を職場としている人がと驚かされたものだ。

 以前は違った。多くの農協職員が来て肥料撒きに動員されたり、草地改良に駆り出されたりと仕事もした。大酒を飲んだり、焼き肉をしたり、スポーツもした思い出多き牧場だったようだ。
 しかし今はどうか。のんびりと草を食む牛たちの情景、クリンソウが咲いたとか、コナシの花が見事だとか、いまはレンゲツツジがいたる所にオレンジの花を咲かせているということなどを、どれほどの人たちが知っているのだろうか。そもそも、JA上伊那が入笠牧場を経営していることも、その場所が一体どこにあるも知らない人がいるかもしれない。

 世界には王室を擁(いだ)く国があり、わが国にも皇室がある。こういうやんごとなき人々が、国民の暮らしに何程の助けになるかは知らない。それでも、国民の敬愛の対象になっているから今も存続しているのだろう。
 畏れ多くも、牧場をこのような高貴な、と言われている方々と一緒にしては不敬の誹りあるやも知れぬが、敢えて引き合いに出させていただく。
 入笠牧場は、かつては長野県の3大公共牧場の地位にあって、輝かしい存在であったと聞いている。残念ながら、今や牧場はかつての盛況を失せてしまったが、大内山の奥に住まうお方も、国民の寄せる敬愛があってこその存在であろう。何卒JA上伊那の職員各位におかれては、あなたたちの親しみを、あなたたちの牧場の存続のために寄せてもらいたい。

 本年度の営業案内については下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。明日は沈黙します。
 
コメント
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