入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「夏」(16)

2023年06月21日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 あと15分で午前4時。今、小鳥の声がした。外はまだ暗い。最近は寝るのが早く、疲れているはずなのに4時間ほどすると目が覚めてしまう。困った習慣が身に付いてしまったものだ。もう目が覚めてから2時間近くが経っている。
 
 昨日の午前中は小屋の周辺の草刈りに励んだ。またその間に、牧場内の落葉松2本を伐り倒し、4㍍と5㍍の長さにしてから皮を剝いて日陰に保管した。乾いたらテイ沢に持ち込み、丸太橋の補修に使うつもりでいる。一応、伐採については市の了解を得た。
 
 午後、信大生が牛の落とし物が欲しいと言ってやって来た。そんな物を何に使うのだと聞けば、近年は飼料に含まれる抗生物質の影響で絶滅危惧種に指定されてしまった彼曰く「かっこいい虫」がいて、その調査のために必要なのだと言う。
 その後小屋に呼びコーヒーを飲みながら話すと、対馬出身のなかなかの好青年だった。和牛を怖がって一人では柵内に入れずにいたのに、また来てもいいかと聞くので名刺を渡し、彼の連絡先も教えて貰った。
 
 そのM君を送る途中で、第2牧区の電気牧柵が鹿にやられているのを見付けた。よく見れば何箇所にも及び支柱も折れている。あの辺りの電圧は9000ボルトはあったから鹿の受けた衝撃も大きく、それなりの報いを受けただろう。
 その修理していたら、今度は草の伸びたのに目が行き、これが漏電の原因になって鹿のアルミ線切断を招いたのかと、急ぎ300㍍ほどの距離の下草刈りをした。それにしても、この電牧を立ち上げたのはついこの間のことのように思っていたが、この時季の草の成長は驚くばかりの早さだ。
 牛、鹿、電牧、草、丸太、次から次へと仕事が増える。一昨日に続き昨日も、万歩計の数字は1万歩を越えた。

 その年齢であまり無理をするなとよく言われる。他に頼める人がいればだが、一人ではそれもできない。仕方ないと思っている。それに、身体の調子も格別気になる点がなく何より有難いことで、山の中での一人暮らしも苦にはならない。明日のことは分からないが、これでいいとしている。

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 本日はこの辺で。

コメント
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