入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’23年「夏」(6)

2023年06月07日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 用事があって里へ下り、1泊してきた。もちろん、通行止めになっている「オオダオ(芝平峠)」、「枯れ木の頭」、「千代田湖」を経由してである。
 家に帰っても上と同じで誰かがいるわけだはないし、今や仮寝の宿となってしまった所では自炊もままならず、風呂を沸かしてゆっくり湯につかるぐらいしかできなかった。と言うか、することがなかった。定量を守り酒1合、ビール500㏄1缶を飲んで、テレビでウクライナ情勢を見聞し、9時過ぎには寝てしまった。
 
 今朝は5時ごろに起きて朝風呂を浴びると、もうそこにいてもすることがない。そんな空虚感に襲われ、まるで自分はすでに死んでいて、幽霊にでもなってかつての我が家を訪れたような気分に陥り、妄念を噛みしめつつ草木の繁茂ほしいままの陋屋を後にした。
 いや、これは初めてのことではない。寂寞が、いつも帰りを待っていたHALの代わりにでもなったかのように、わが家のどこかに棲みついて待っている。他人の家とまでは思わないが、一冬の記憶がずっと遠い時間へ行ってしまった家ではある。

 昨日も、テイ沢の様子を見にいくと、あの大水の出た時と比べ大分穏やかさを取り戻していたが、下から4番目の痛んだ橋は手付かず、9番目の橋のあった場所には橋はなく渡渉するしかない。
 それでも、かなり年配の夫婦たちが、あの豪雨を知らなかったかのようにやって来ていた。ヒルデエラ(大阿原)の入り口には注意書を出しておいたが、遊歩道を利用した人には伝わらない。事故が起きずに良かったが、迂闊だった。
 また、いくら入渓するなと書いても、「落石注意」程度にしか受け取らない人には役に立たない。かく言う自分も今朝、通行止めを無視して上がってきた。
 危険度を考えればテイ沢と林道、自分ではテイ沢の方が余程危険だと思うが、一概には言えまい。また自らを省みずに下手に注意して、開き直られても困る。かなり年配で分別のありそうな夫婦だったが、そういう人もいた。
 これから今度は沢の入り口に注意書を出すためで出掛けるが、今度は「ご注意ください」に文言を改めた。

 今年は小屋もキャンプ場もなぜか暇。これで梅雨に突入すると、もっと暇になる。どうしたものか。
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 本日はこの辺で。


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