■一年前の明日となる平成20年12月26日に、安中市土地開発公社の岡田義弘理事長と、安中市の岡田義弘市長との間で、次の書面のやりとりがありました。
これは、岡田市長が理事長を兼務する安中市土地開発公社が、群馬銀行にタゴの横領金の尻拭い金を支払うための債務保証をしたいとして、平成20年10月17日の政策調整会議で、公社から示された平成21年度から10年間、毎年12月25日に2000万円を支払うとした案で合意して、同年10月20日付け(安企発第17802号)で公社に通知したことを踏まえて、岡田公社理事長と岡田市長との間で交わされた“自作自演”同然の書面です。
↑タゴに異常に接近していた職員らがいた群馬銀行にとって、預金量5兆円に比べれば、タゴ51億円事件は金額的には微々たるものだが、事件発覚直後は戦慄に怯えた忌まわしい出来事。しかし、安中市の幹部や政治家の戦慄が上回ってくれたおかげで、いまや、安中市が連帯保証してくれる公社からの和解金2千万円が支払われる12月25日は、まさに笑いの止まらない記念日。タゴ事件の真相に詳しい岡田市政が続く限り、安中市の財政は群馬銀行に牛耳られることだろう。↑
**********
【岡田公社理事長→岡田市長あての連帯保証依頼書】
安土開発第80号
平成20年12月26日
安中市長 岡田 義弘 様
安中市土地開発公社 理事長 岡田義弘
和解10年後における「証」の連帯保証について
このことについて、安中市におかれましては、前橋地方裁判所平成7年(ワ)第599号貸金・保証債務履行請求事件にかかる平成10年成立の和解に係る協議について、平成20年10月20日付安企発第17802号にて「平成21年から10年間は、毎年12月25日限り金2,000万円を支払う。」とした公社案に合意をいただいております。
この合意に基づきまして、株式会社群馬銀行と協議をしたところ、調整が整ったことから、この内容に基づき12月8日開催の公社理事会において、本年差し入れる「証」について正式に承認されたところでございます。
つきましては、株式会社群馬銀行へ差し入れる「証」における、安中市の連帯保証をいただきたく、ご依頼申し上げます。
【岡田市長→岡田公社理事長あての連帯保証承諾書】
安企発第20224号
平成20年12月26日
安中市土地開発公社
理事長 岡田 義弘 様
安中市長 岡田 義弘(総務部企画課)
和解10年後における「証」の連帯保証について
平成20年12月26日付け依頼を受けました標記の伴につきましては、これを承諾いたします。
【岡田公社理事長+岡田市長→群馬銀行あてのタゴ尻拭いのための証】
証
平成20年12月26日
株式会社群馬銀行 御中
住 所 安中市安中一丁目23番13号 安中市役所内
債務者 安中市土地開発公社 理事長 岡田 義弘
住 所 安中市安中一丁目23番13号
連帯保証人 安中市長 岡田 義弘
第1条 債務者は、前橋地方裁判所平成7年(ワ)第599号貸金・保証債務履行請求事件について平成10年12月9日成立の和解調書(以下、原調書という)にもとづき貴行に対して現在金18債5千万円也の債務を負担しているが、
今般上記債務の支払方法を次のとおりとすることに合意する。
記
支払方法
平成21年から10年間、毎年12月25日限り金2千万円宛支払う。その余については原調書第4項第3号のとおり。
第2条 保証人は、この変更を承認のうえ引き続き保証人となり、債務者と連帯して債務履行の責に任ずる。
第3条 この証に別段の定めあるもののほかは、すべて原調書の各条項を適用する。
以 上
**********
↑タゴ・ファミリーの屋台骨を支える高崎の運送会社。出光石油の配送を多胡運輸に下請けに出し、この不況下でも安定した業務量を維持している。地元の著名な政治家と深いつながりを持つため、首都高もうかつに手出しが出来ないでいる。↑
■こうして、本日から今後10年間にわたり、岡田市長と岡田公社理事長は連帯して群馬銀行に、タゴ横領金の穴埋めの和解金として、毎年クリスマスに公金2000万円を支払うことを群銀と約束しました。その約束に従って、本日朝一番、2000万円が群馬銀行に送金されたことでしょう。
当会では、タゴが横領した金は、事件に関係した方々が支払うべきもので、市民の財産である公社の資産から、和解金としてタゴ横領金の尻拭いを支出するのは止めるように、岡田市長に働きかけてきました。また、公社は、やはり10年前にタゴに対して損害賠償請求権を裁判で獲得していたので、それを群馬銀行への和解金支払いの担保として維持するよう、再提訴するように岡田市長に要請してきました。
しかし、岡田市長は、「タゴへの損害請求はきちんと行いたい」というだけで、今年6月初めの10年の時効到来については何のコメントもせず、依然として、「タゴからきっちり取る」と口だけは達者です。実際には、岡田市長は、タゴ事件のことは、とっくに過去の出来事として認識していることでしょう。
■というわけで、タゴ事件の関係者にとっては、今日のクリスマスは格別な想いがあるとおもわれます。とくに、タゴ一族にとっては、14億円余(当会の試算では20億円以上)の巨額使途不明金が、晴れて自分のものになる上に、今後、10年間、2億円のカネを行政が公金から支払って、事件の尻拭いをしてくれるのですから、その喜びたるや、想像にあまりあります。
↑首都高炎上事故の賠償請求もなんのその。今日も元気な多胡運輸は「メリークリスマス!」。安中市民は「Many 苦しみます!」↑
昨年は、群銀との和解金支払いの10年目の節目でしたが、1年前の明日、岡田市長が公社と連帯して、群馬銀行に「証」と差し出した当時、市民の間では、次のような情報が飛び交っていました。
◆平成11年12月8日、群銀と締結した和解案の中に「10年後、見直しをする」という条件がありました。岡田市長は、群銀との交渉では個人的には“一生懸命努力”したようですが、この件について、タゴ事件の真相を知る他の関係者(10年前の助役、前市長、この103年ローンを推進した前市役所職員=現安中市議、その他市職員ら)に相談せず、単独で市長という公権力と執行権を乱用した結果、「証」の書面どおり、残り93年間毎年2000万円ずつ年末に支払うことになってしまいました。
◆平成7年5月18日、安中市の利権集団にとってはサンタクロースのような存在だった元職員タゴが、安中市の公金に手を付けたのが発覚したとき、市長室で、助役をはじめ数人の市幹部らが、タゴに詰問したところ、利益追求を考えた群銀の職員2名と、タゴに、ダニのように喰らい付いていた市議数人の名前が共犯者として挙がったのでした。事の重大さを知った助役らは、事件の真相の隠匿を図るために、同年5月31日にタゴを懲戒免職にするまでに、ありとあらゆる手段をとりました。
◆平成7年6月3日、高崎の弁護士に付き添われ警察に出頭したときには、この世紀の巨額横領事件は、タゴ本人だけがたったひとりでおこした単独犯の事件という事にされてしまい、その他の一切の共犯者の名前が抹殺されてしまいました。これで群銀も助かり、タゴから金品のおこぼれを頂戴した市議や市職員も、その後、退職金を満額せしめた者も含めて、いまではそ知らぬ顔で大手を振って市内を闊歩しています。しかも、相変わらず市の利権のおよぶ各種の分野で、いろいろと活躍しているのです。
◆タゴを利用しても、不正がばれる心配がなくなった群銀と安中市の事件関係者は、この史上空前の巨額横領事件の真相を一層わかりにくくするため、敢えて民事裁判を起こし、これまた前代未聞の「103年ローン」という和解案を裁判所に誘導させて、決着を図ったのです。そこには、税金という濡れ手に粟の、打ち出の小槌があったからこそ、思いついた悪知恵でした。
◆この和解案は表向きであって、預金量5兆円を誇る群銀としては債務放棄も考えていましたが、「直ちに債務放棄をすると勘ぐられる」という事で、10年経ったらそれ相当の筋からの依頼があれは債務放棄をするよう腹をくくっていたのです。それ相当の筋とは群馬県、国レベルの自民党議員からの依頼という意味です。
◆市議時代、タゴとは安中市土地開発公社の元職員と理事監事という間柄で、一緒に仕事をしていた岡田市長が、このような事をご存知ないはずがありません。しかし、群銀との交渉を事実上ひとりでこなし、そのやりとりは書面に書き残さず、すべて口頭で行ったのです。しかも、10年前に議会の決議を受けたからとして、議会の全員協議会で報告しただけで、群馬銀行に103年ローンの支払い継続を約束してしまったのです。
◆このような無思慮な単独行動により、現存する文書どおりに群銀に残りの18億円余も支払うことになってしまったというのが、10年目の節目で岡田市長が選択した結果です。「10年経ったら51億円横領事件も終わる」と信じていた事件関係者は、岡田市長のおかげで、事件の真相が明るみに出ずに済んでいることにはホッと胸をなでおろすものの、事件の損害の痕跡にピリオドを打てないことに落胆を隠しきれず、このようなボヤキ話が聞こえてきたものでした。
■こうして、タゴ事件の痕跡は、103年ローンとして、引き続き、少なくともあと10年は、安中市の財政の重しとなることが決まったのです。本日、その最初の支払いが行われ、群馬銀行でも、安中市役所でも、タゴに世話になったことのある職員やOBらは、それぞれいろいろな想いをめぐらせたことでしょう。そして、タゴも、首都高炎上事故による45億円の債務を蹴飛ばして、意気揚々と多胡運輸を切り盛りするファミリーと一緒に、14年ぶりのクリスマスをシャバで楽しく過ごしていることでしょう。
↑タゴ・ファミリーを支える多胡運輸所有の虎の子の出光アポロマークのタンクローリー軍団。首都高横転炎上で1台喪失したが、依然として意気軒昂。↑
タゴ事件の尻拭いをしなければならない安中市民は、来年4月11日の市長選で、岡田市長の対抗馬を出せるのかどうかも分からないほど、日々の暮らしで精一杯です。このような安中市政が、あと何年続くのか…そのうち、タゴが市長選に出馬しても、安中市民はもう驚かなくなっているかもしれません。
■今日の群馬銀行への和解金の支払いを阻止するために、当会は、議会の議決や市民の合意を得ていない安中市長による連帯保証書の発行は無効だとして、住民監査請求を行いました。
予想通り、安中市監査委員は、当会の監査請求を棄却しました。そこで、前橋地方裁判所に住民訴訟を提起することも真剣に検討しました。しかし、岡田市長の率いる安中市が、タゴに対する賠償請求の努力は怠らない、といっている以上、裁判で勝ち目はありません。
それでなくても、行政訴訟で住民の勝ち目は限りなく薄いのが現状です。ここは、岡田市長の約束を盾に、その履行を迫ってゆくほうが現実的だと判断しました。
■今後とも、タゴ51億事件の真相究明と責任の所在明確化を粘り強く遂行するとともに、再発防止にむけた安中市政の“脱古改新”(岡田市長のキャッチフレーズを引用)の目付け役として、当会の活動にご注目賜りますようお願い申し上げます。
【ひらく会事務局】
↑代議士も顔負けの立派な選挙事務所。本来は、牧草小屋として建築許可を無理やり取得したが、中にはエアコン、電気、ガス、水道、電話が完備。ちょうどこの日は、秩父の産廃運送会社のトラックが駐車。小屋の中でなにやら商談中か。↑
これは、岡田市長が理事長を兼務する安中市土地開発公社が、群馬銀行にタゴの横領金の尻拭い金を支払うための債務保証をしたいとして、平成20年10月17日の政策調整会議で、公社から示された平成21年度から10年間、毎年12月25日に2000万円を支払うとした案で合意して、同年10月20日付け(安企発第17802号)で公社に通知したことを踏まえて、岡田公社理事長と岡田市長との間で交わされた“自作自演”同然の書面です。
↑タゴに異常に接近していた職員らがいた群馬銀行にとって、預金量5兆円に比べれば、タゴ51億円事件は金額的には微々たるものだが、事件発覚直後は戦慄に怯えた忌まわしい出来事。しかし、安中市の幹部や政治家の戦慄が上回ってくれたおかげで、いまや、安中市が連帯保証してくれる公社からの和解金2千万円が支払われる12月25日は、まさに笑いの止まらない記念日。タゴ事件の真相に詳しい岡田市政が続く限り、安中市の財政は群馬銀行に牛耳られることだろう。↑
**********
【岡田公社理事長→岡田市長あての連帯保証依頼書】
安土開発第80号
平成20年12月26日
安中市長 岡田 義弘 様
安中市土地開発公社 理事長 岡田義弘
和解10年後における「証」の連帯保証について
このことについて、安中市におかれましては、前橋地方裁判所平成7年(ワ)第599号貸金・保証債務履行請求事件にかかる平成10年成立の和解に係る協議について、平成20年10月20日付安企発第17802号にて「平成21年から10年間は、毎年12月25日限り金2,000万円を支払う。」とした公社案に合意をいただいております。
この合意に基づきまして、株式会社群馬銀行と協議をしたところ、調整が整ったことから、この内容に基づき12月8日開催の公社理事会において、本年差し入れる「証」について正式に承認されたところでございます。
つきましては、株式会社群馬銀行へ差し入れる「証」における、安中市の連帯保証をいただきたく、ご依頼申し上げます。
【岡田市長→岡田公社理事長あての連帯保証承諾書】
安企発第20224号
平成20年12月26日
安中市土地開発公社
理事長 岡田 義弘 様
安中市長 岡田 義弘(総務部企画課)
和解10年後における「証」の連帯保証について
平成20年12月26日付け依頼を受けました標記の伴につきましては、これを承諾いたします。
【岡田公社理事長+岡田市長→群馬銀行あてのタゴ尻拭いのための証】
証
平成20年12月26日
株式会社群馬銀行 御中
住 所 安中市安中一丁目23番13号 安中市役所内
債務者 安中市土地開発公社 理事長 岡田 義弘
住 所 安中市安中一丁目23番13号
連帯保証人 安中市長 岡田 義弘
第1条 債務者は、前橋地方裁判所平成7年(ワ)第599号貸金・保証債務履行請求事件について平成10年12月9日成立の和解調書(以下、原調書という)にもとづき貴行に対して現在金18債5千万円也の債務を負担しているが、
今般上記債務の支払方法を次のとおりとすることに合意する。
記
支払方法
平成21年から10年間、毎年12月25日限り金2千万円宛支払う。その余については原調書第4項第3号のとおり。
第2条 保証人は、この変更を承認のうえ引き続き保証人となり、債務者と連帯して債務履行の責に任ずる。
第3条 この証に別段の定めあるもののほかは、すべて原調書の各条項を適用する。
以 上
**********
↑タゴ・ファミリーの屋台骨を支える高崎の運送会社。出光石油の配送を多胡運輸に下請けに出し、この不況下でも安定した業務量を維持している。地元の著名な政治家と深いつながりを持つため、首都高もうかつに手出しが出来ないでいる。↑
■こうして、本日から今後10年間にわたり、岡田市長と岡田公社理事長は連帯して群馬銀行に、タゴ横領金の穴埋めの和解金として、毎年クリスマスに公金2000万円を支払うことを群銀と約束しました。その約束に従って、本日朝一番、2000万円が群馬銀行に送金されたことでしょう。
当会では、タゴが横領した金は、事件に関係した方々が支払うべきもので、市民の財産である公社の資産から、和解金としてタゴ横領金の尻拭いを支出するのは止めるように、岡田市長に働きかけてきました。また、公社は、やはり10年前にタゴに対して損害賠償請求権を裁判で獲得していたので、それを群馬銀行への和解金支払いの担保として維持するよう、再提訴するように岡田市長に要請してきました。
しかし、岡田市長は、「タゴへの損害請求はきちんと行いたい」というだけで、今年6月初めの10年の時効到来については何のコメントもせず、依然として、「タゴからきっちり取る」と口だけは達者です。実際には、岡田市長は、タゴ事件のことは、とっくに過去の出来事として認識していることでしょう。
■というわけで、タゴ事件の関係者にとっては、今日のクリスマスは格別な想いがあるとおもわれます。とくに、タゴ一族にとっては、14億円余(当会の試算では20億円以上)の巨額使途不明金が、晴れて自分のものになる上に、今後、10年間、2億円のカネを行政が公金から支払って、事件の尻拭いをしてくれるのですから、その喜びたるや、想像にあまりあります。
↑首都高炎上事故の賠償請求もなんのその。今日も元気な多胡運輸は「メリークリスマス!」。安中市民は「Many 苦しみます!」↑
昨年は、群銀との和解金支払いの10年目の節目でしたが、1年前の明日、岡田市長が公社と連帯して、群馬銀行に「証」と差し出した当時、市民の間では、次のような情報が飛び交っていました。
◆平成11年12月8日、群銀と締結した和解案の中に「10年後、見直しをする」という条件がありました。岡田市長は、群銀との交渉では個人的には“一生懸命努力”したようですが、この件について、タゴ事件の真相を知る他の関係者(10年前の助役、前市長、この103年ローンを推進した前市役所職員=現安中市議、その他市職員ら)に相談せず、単独で市長という公権力と執行権を乱用した結果、「証」の書面どおり、残り93年間毎年2000万円ずつ年末に支払うことになってしまいました。
◆平成7年5月18日、安中市の利権集団にとってはサンタクロースのような存在だった元職員タゴが、安中市の公金に手を付けたのが発覚したとき、市長室で、助役をはじめ数人の市幹部らが、タゴに詰問したところ、利益追求を考えた群銀の職員2名と、タゴに、ダニのように喰らい付いていた市議数人の名前が共犯者として挙がったのでした。事の重大さを知った助役らは、事件の真相の隠匿を図るために、同年5月31日にタゴを懲戒免職にするまでに、ありとあらゆる手段をとりました。
◆平成7年6月3日、高崎の弁護士に付き添われ警察に出頭したときには、この世紀の巨額横領事件は、タゴ本人だけがたったひとりでおこした単独犯の事件という事にされてしまい、その他の一切の共犯者の名前が抹殺されてしまいました。これで群銀も助かり、タゴから金品のおこぼれを頂戴した市議や市職員も、その後、退職金を満額せしめた者も含めて、いまではそ知らぬ顔で大手を振って市内を闊歩しています。しかも、相変わらず市の利権のおよぶ各種の分野で、いろいろと活躍しているのです。
◆タゴを利用しても、不正がばれる心配がなくなった群銀と安中市の事件関係者は、この史上空前の巨額横領事件の真相を一層わかりにくくするため、敢えて民事裁判を起こし、これまた前代未聞の「103年ローン」という和解案を裁判所に誘導させて、決着を図ったのです。そこには、税金という濡れ手に粟の、打ち出の小槌があったからこそ、思いついた悪知恵でした。
◆この和解案は表向きであって、預金量5兆円を誇る群銀としては債務放棄も考えていましたが、「直ちに債務放棄をすると勘ぐられる」という事で、10年経ったらそれ相当の筋からの依頼があれは債務放棄をするよう腹をくくっていたのです。それ相当の筋とは群馬県、国レベルの自民党議員からの依頼という意味です。
◆市議時代、タゴとは安中市土地開発公社の元職員と理事監事という間柄で、一緒に仕事をしていた岡田市長が、このような事をご存知ないはずがありません。しかし、群銀との交渉を事実上ひとりでこなし、そのやりとりは書面に書き残さず、すべて口頭で行ったのです。しかも、10年前に議会の決議を受けたからとして、議会の全員協議会で報告しただけで、群馬銀行に103年ローンの支払い継続を約束してしまったのです。
◆このような無思慮な単独行動により、現存する文書どおりに群銀に残りの18億円余も支払うことになってしまったというのが、10年目の節目で岡田市長が選択した結果です。「10年経ったら51億円横領事件も終わる」と信じていた事件関係者は、岡田市長のおかげで、事件の真相が明るみに出ずに済んでいることにはホッと胸をなでおろすものの、事件の損害の痕跡にピリオドを打てないことに落胆を隠しきれず、このようなボヤキ話が聞こえてきたものでした。
■こうして、タゴ事件の痕跡は、103年ローンとして、引き続き、少なくともあと10年は、安中市の財政の重しとなることが決まったのです。本日、その最初の支払いが行われ、群馬銀行でも、安中市役所でも、タゴに世話になったことのある職員やOBらは、それぞれいろいろな想いをめぐらせたことでしょう。そして、タゴも、首都高炎上事故による45億円の債務を蹴飛ばして、意気揚々と多胡運輸を切り盛りするファミリーと一緒に、14年ぶりのクリスマスをシャバで楽しく過ごしていることでしょう。
↑タゴ・ファミリーを支える多胡運輸所有の虎の子の出光アポロマークのタンクローリー軍団。首都高横転炎上で1台喪失したが、依然として意気軒昂。↑
タゴ事件の尻拭いをしなければならない安中市民は、来年4月11日の市長選で、岡田市長の対抗馬を出せるのかどうかも分からないほど、日々の暮らしで精一杯です。このような安中市政が、あと何年続くのか…そのうち、タゴが市長選に出馬しても、安中市民はもう驚かなくなっているかもしれません。
■今日の群馬銀行への和解金の支払いを阻止するために、当会は、議会の議決や市民の合意を得ていない安中市長による連帯保証書の発行は無効だとして、住民監査請求を行いました。
予想通り、安中市監査委員は、当会の監査請求を棄却しました。そこで、前橋地方裁判所に住民訴訟を提起することも真剣に検討しました。しかし、岡田市長の率いる安中市が、タゴに対する賠償請求の努力は怠らない、といっている以上、裁判で勝ち目はありません。
それでなくても、行政訴訟で住民の勝ち目は限りなく薄いのが現状です。ここは、岡田市長の約束を盾に、その履行を迫ってゆくほうが現実的だと判断しました。
■今後とも、タゴ51億事件の真相究明と責任の所在明確化を粘り強く遂行するとともに、再発防止にむけた安中市政の“脱古改新”(岡田市長のキャッチフレーズを引用)の目付け役として、当会の活動にご注目賜りますようお願い申し上げます。
【ひらく会事務局】
↑代議士も顔負けの立派な選挙事務所。本来は、牧草小屋として建築許可を無理やり取得したが、中にはエアコン、電気、ガス、水道、電話が完備。ちょうどこの日は、秩父の産廃運送会社のトラックが駐車。小屋の中でなにやら商談中か。↑