■四半期ごとに市議会が発行している「安中市議会だより」ですが、平成21年10月27日発行の第17号の最後の6頁目に、次の抗議文が掲載されたのをご覧になった市民の方もいらっしゃると思います。
↑岡田市長と市議会のバトル(?)の発端となった「安中市議会だより」の記事。↑
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市長に、正副議長並びに各会派代表者で議決前の対応について、下記の申し入れをいたしました。
<九月定例会での議会対応について>
今般、「議案第73号 福祉医療費支給に関する条例の制定について」議決前に、「おしらせ版」が発行されたことは誠に遺憾で議会軽視と言わざるを得ません。
更には、太陽光発電設置補助に関する新聞報道についても、同様であります。
よって、今後このようなことがないよう書面をもって強く抗議いたします。
平成21年9月28日
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■市民の前では腰の低い岡田市長ですが、議員時代は役所の職員を怒鳴りまくることで有名でした。議会でも、傍聴席から見えない控室などではケンカっぱやかったことでしられる岡田市長のことなので、黙っているわけはないと思っていたところ、案の定、平成21年10月28日付で、岡田市長から、田中市議会議長あてに次の回答が提出されました。
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平成21年10月28日
安中市議会議長 田中 伸一 様
安中市長 岡田 義弘
「九月定例会での議会対応について」の回答について
「安中市議会だより」第17号(平成21年10月27日発行)に、「九月定例会での議会対応について」により、議決前の対応について市長に申し入れを行った旨の記事が掲載されましたが、これに関し下記のとおり回答いたしますので、市民の皆様への説明から次号の「市議会だより」に内容を御掲載いただきますようお願い申し上げます。
なお、「安中市議会だより」に御掲載いただけない場合は、市長として広報紙により、経過をお知らせする予定がありますので、あらかじめ御承知おきください。
記
「九月定例会での議会対応について」に対する回答
1 安中市福祉医療費支給に関する条例について
平成21年10月から福祉医療費助成制度の拡充(子供の医療費無料化)を行う端には、事前に市民の皆様に手続き方法をお知らせする必要があったことから、市議会代表者に対しまして、あらかじめ当該事情を説明のうえ、事務を進めたものです。
このため、議決前に周知することについての市議会の御理解は得られたものとして、9月21日号の「おしらせ版」に掲載いたしました。
2 太陽光発電設置補助に関する報道について
当該報道の記事内容については、新聞社から議案書に基づき取材は受けたものの、当方の要望又は指示により掲載されたわけではありません。
また、期には「9月補正予算案で300万円を計上している」と書かれていますので、特に問題もなく、記事の表現方法や内容に関しましては「報道の自由」への配慮から、慎重な対応が必要であると考えます。
以上のとおり、議決前に市民の皆様へお知らせしたことについて、「議会軽視」であるとの御指摘は、当方の説明不足の部分もあったかとは存じますが、誤解に基づくものであると考えております。今後は、こうしたことのないよう市議会との関係を緊密に保ち、行政の発展に努力して参る所存でございますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
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■岡田市長の釈明を読むと、一言も謝罪や反省の弁はありません。9月21日号の「おしらせ版」http://www.city.annaka.gunma.jp/kouhou/pdf/pdf210921/210921.pdfには、「9月中旬ごろ、対象者の人に申請書を郵送します」と書かれており、選挙対策の目玉の一つとして、即時施行したい岡田市長にとっては、最初から議会の議決など眼中にないことは明らかです。
手続き方法の説明とともに、一言「条例制定につき、ただいま議会に上程中で9月28日の議決待ちです」を入れるか、9月28日の議会採決を待って、直ちにホームページ上で市民に公表するなど、議会に配慮した文言、あるいは対応にすれば、問題はなかったはずです。
太陽光発電設置補助について、マスコミにリークした件は、明らかに岡田市長のミスリードです。率直に謝罪すべきところ、「報道の自由だ」とか、「補正予算案で計上という表現だから問題ない」などとして、はては「議会の誤解だ」と、言いたい放題です。市政の監視機関であるべき議会が、完全に岡田市長になめられている=軽視されている証左と言えましょう。
■さらにたたみかけて、岡田市長は、平成21年12月1日付で、田中市議会議長に、次の書簡を送りつけました。
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平成21年12月1日
安中市議会議長 田中 伸一 様
安中市長 岡田 義弘
視察等に係る議会経費について(お願い)
平素から、安中市政発展にご尽力いただき感謝申し上げます。
さて、表記視察等に係る平成22年度予算についてですが、御承知のとおり市財政が大変厳しい折ですので、ご理解とご協力をお願いいたします。
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■この視察等に係る経費節減要求と言うのは、まちづくり特別委員会の視察経費として議員一人あたり年6万円の現行支給額を「減らせ」あるいは「減らすぞ」ということのようです。それならば、岡田市長も、現在年間350万円も支給されている市長交際費をゼロにして、率先垂範で手本を示すべきです。
それにしても、安中市の「広報あんなか」や「おしらせ版あんなか」は、発行とほぼ同時に、安中市のホームページに掲載されるのに、市議会の「議会だより」はホームページにちっとも掲載されません。これも、岡田市政の「議会軽視」の表れだと見る向きもあります。
ちなみに、平成21年12月21日号の「おしらせ版あんなか」の1頁目の右下に、「12市長 新春に語る」と銘打って、「県内12市の市長が新年を迎えての抱負や地域の課題、街づくりへのビジョンを群馬テレビで語ります。安中市長は1月5日(火)です。皆さんぜひご覧ください。」と、ちゃっかりPRしています。議会軽視、自分重視の岡田市長ならではの“配慮”と言えるでしょう。
【ひらく会情報部】
↑岡田市長と市議会のバトル(?)の発端となった「安中市議会だより」の記事。↑
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市長に、正副議長並びに各会派代表者で議決前の対応について、下記の申し入れをいたしました。
<九月定例会での議会対応について>
今般、「議案第73号 福祉医療費支給に関する条例の制定について」議決前に、「おしらせ版」が発行されたことは誠に遺憾で議会軽視と言わざるを得ません。
更には、太陽光発電設置補助に関する新聞報道についても、同様であります。
よって、今後このようなことがないよう書面をもって強く抗議いたします。
平成21年9月28日
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■市民の前では腰の低い岡田市長ですが、議員時代は役所の職員を怒鳴りまくることで有名でした。議会でも、傍聴席から見えない控室などではケンカっぱやかったことでしられる岡田市長のことなので、黙っているわけはないと思っていたところ、案の定、平成21年10月28日付で、岡田市長から、田中市議会議長あてに次の回答が提出されました。
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平成21年10月28日
安中市議会議長 田中 伸一 様
安中市長 岡田 義弘
「九月定例会での議会対応について」の回答について
「安中市議会だより」第17号(平成21年10月27日発行)に、「九月定例会での議会対応について」により、議決前の対応について市長に申し入れを行った旨の記事が掲載されましたが、これに関し下記のとおり回答いたしますので、市民の皆様への説明から次号の「市議会だより」に内容を御掲載いただきますようお願い申し上げます。
なお、「安中市議会だより」に御掲載いただけない場合は、市長として広報紙により、経過をお知らせする予定がありますので、あらかじめ御承知おきください。
記
「九月定例会での議会対応について」に対する回答
1 安中市福祉医療費支給に関する条例について
平成21年10月から福祉医療費助成制度の拡充(子供の医療費無料化)を行う端には、事前に市民の皆様に手続き方法をお知らせする必要があったことから、市議会代表者に対しまして、あらかじめ当該事情を説明のうえ、事務を進めたものです。
このため、議決前に周知することについての市議会の御理解は得られたものとして、9月21日号の「おしらせ版」に掲載いたしました。
2 太陽光発電設置補助に関する報道について
当該報道の記事内容については、新聞社から議案書に基づき取材は受けたものの、当方の要望又は指示により掲載されたわけではありません。
また、期には「9月補正予算案で300万円を計上している」と書かれていますので、特に問題もなく、記事の表現方法や内容に関しましては「報道の自由」への配慮から、慎重な対応が必要であると考えます。
以上のとおり、議決前に市民の皆様へお知らせしたことについて、「議会軽視」であるとの御指摘は、当方の説明不足の部分もあったかとは存じますが、誤解に基づくものであると考えております。今後は、こうしたことのないよう市議会との関係を緊密に保ち、行政の発展に努力して参る所存でございますので、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
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■岡田市長の釈明を読むと、一言も謝罪や反省の弁はありません。9月21日号の「おしらせ版」http://www.city.annaka.gunma.jp/kouhou/pdf/pdf210921/210921.pdfには、「9月中旬ごろ、対象者の人に申請書を郵送します」と書かれており、選挙対策の目玉の一つとして、即時施行したい岡田市長にとっては、最初から議会の議決など眼中にないことは明らかです。
手続き方法の説明とともに、一言「条例制定につき、ただいま議会に上程中で9月28日の議決待ちです」を入れるか、9月28日の議会採決を待って、直ちにホームページ上で市民に公表するなど、議会に配慮した文言、あるいは対応にすれば、問題はなかったはずです。
太陽光発電設置補助について、マスコミにリークした件は、明らかに岡田市長のミスリードです。率直に謝罪すべきところ、「報道の自由だ」とか、「補正予算案で計上という表現だから問題ない」などとして、はては「議会の誤解だ」と、言いたい放題です。市政の監視機関であるべき議会が、完全に岡田市長になめられている=軽視されている証左と言えましょう。
■さらにたたみかけて、岡田市長は、平成21年12月1日付で、田中市議会議長に、次の書簡を送りつけました。
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平成21年12月1日
安中市議会議長 田中 伸一 様
安中市長 岡田 義弘
視察等に係る議会経費について(お願い)
平素から、安中市政発展にご尽力いただき感謝申し上げます。
さて、表記視察等に係る平成22年度予算についてですが、御承知のとおり市財政が大変厳しい折ですので、ご理解とご協力をお願いいたします。
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■この視察等に係る経費節減要求と言うのは、まちづくり特別委員会の視察経費として議員一人あたり年6万円の現行支給額を「減らせ」あるいは「減らすぞ」ということのようです。それならば、岡田市長も、現在年間350万円も支給されている市長交際費をゼロにして、率先垂範で手本を示すべきです。
それにしても、安中市の「広報あんなか」や「おしらせ版あんなか」は、発行とほぼ同時に、安中市のホームページに掲載されるのに、市議会の「議会だより」はホームページにちっとも掲載されません。これも、岡田市政の「議会軽視」の表れだと見る向きもあります。
ちなみに、平成21年12月21日号の「おしらせ版あんなか」の1頁目の右下に、「12市長 新春に語る」と銘打って、「県内12市の市長が新年を迎えての抱負や地域の課題、街づくりへのビジョンを群馬テレビで語ります。安中市長は1月5日(火)です。皆さんぜひご覧ください。」と、ちゃっかりPRしています。議会軽視、自分重視の岡田市長ならではの“配慮”と言えるでしょう。
【ひらく会情報部】