市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

フリマ中止を巡る未来塾と安中市・岡田市長とのバトル・・・1月15日の証人尋問の様子(その2:未来塾代表)

2010-06-28 23:29:00 | 安中フリマ中止騒動
■安中市のフリマ中止をめぐり、主催者の未来塾と岡田市長との間で係争中ですが、平成22年1月15日に前橋地裁高崎支部で開催された証人尋問で、原告の未来塾の代表者が証言した内容は次のとおりです。

【証人調書】
第5号様式(証人等調書)
     裁判所書記官印
証人調書
(この調書は,第2回口頭弁論調書と一体となるものである。)
事件の表示:平成20年(ワ)第492号
期日:平成22年1月15日午後1時15分
氏名:松本立家
年齢:53歳
宣誓その他の状況:裁判長(官)は,宣誓の趣旨を説明し,本人が虚偽の陳述をした場合の制裁を告げ,別紙宣誓書を読み上げさせてその誓いをさせた。
陳述の要領:別紙反訳書のとおり
(注)1 該当する事項の□にレを付する。
   2 「陳述の要領」の記載の末尾に「以上」と記載する。

【宣誓書】
良心に従って真実を述べ,何事も隠さず,偽りを述べないことを誓います。
氏名 松本立家 ■

【原告ら代理人(山下)】
<甲第50号証(陳述書)を示す>
この1枚目の署名押印は,あなたのものですね。
【松本】はい。
原告の未来塾は,正式名称が地域づくり団体未来塾ですけれども,具体的に地域づくりの活動としてどのようなものを行っていましたか。
  年2回のフリーマーケット,また,それに伴うもったいない市の開催,また,自然環境保護活動で蛍の養殖などをしております。また,学校内にビオトープ,ビオガーデンを作りまして,それの維持管理,また,それに伴って子供たちに自然教育講話,講演をしております。また,文化活動の各種イベントの開催,そういったこともしております。また,地域づくり団体,群馬県協議会の理事をやっておりますので,県において官と民の共同でできる仕事の模索をして事業化しております。
未来塾のメンバーのおおよその人数や年代の構成はどうですか。
  80名です。10歳から70歳までのいろんな方が入っております。
未来塾は設立されてから,この約21年間の間に地域づくり活動に関して様々な表彰を受けていますね。
  はい。
<甲第26号証(履歴書)を示す>
2ページ目,この下のところに賞歴とあって,(団体)と書かれてありまして,幾つも表彰がありますが,これらがその表彰ですね。
  はい。
その上を見ますと,(個人)で平成16年に群馬県総合表彰地域づくり功労賞受賞とありますが,これはあなた個人も地域づくりに関して受賞したということですね。
  そうです。
未来塾が主催していたフリーマーケットですが,北関東最大級ということでとても有名でしたね。
  はい。
最後に開かれたフリーマーケットの来場者は何人ぐらいでしたか。
  1万5000人以上です。
出店者の数,区画者数はどのぐらいですか。
  400店舗です。
会場はどこを使用していましたか。
  米山公園と総合スポーツセンターです。
<甲第4号証(写真)を示す>
2枚目,この3枚あるうちの一番上の写真が米山公園,真ん中の写真がスポーツセンクーの会場ですね。
  はい。
この上の米山公園ですが,フリーマーケットで使用するより前は,どのような公園でしたか。
  ゴミだらけの公園で,それもまた不良の集まりがいっぱいいて,近所の団地の方々から近づくなと,行ってはいけないというふうに言われてる場所でした。
それがフリーマーケットで使うようになってから,今のようにきれいになったと,こういうことですね。
  はい,そうです。
<甲第6号証(「フリーマーケットinあんなか」開催日一覧)を示す>
これは第1回から最後のフリーマーケットまでの開催日の一覧なんですけれども,これを見ますと,最初のころは西毛運動公園広場を会場として使用して,区画者数が70から100と,そのぐらいしかないものでしたね。
  はい。
このフリーマーケットを始めた当初のころ,どのような苦労がありましたか。
  フリーマーケットという言葉が群馬県内に認知されてなかったものですから,フリーマーケットをやるよと言ってもなかなか人が集まらない,出席者を集めるのに苦労しましたし,来場者を集めるのに大変苦労いたしました。
それが次第にフリーマーケットが浸透して,規模が大きくなって,会場も米山公園を使うようになり,さらにスポーツセンターの会場も併せて利用するようになったと,こういう経過ですね。
  はい。
このようなフリーマーケットを開催しよう,また,続けていこうと思った理由はどういうものですか。
  そのころ,安中は非常に衰退しておりまして,地域の商店も,また,市民団体も社会的にもほんとに何かこう寂しい風が吹いてるような,そういう状況でした。私たちボランティアグループが安中市を元気にして,安中に大勢の人を集めてくることによって安中は元気になるだろうということで始めました。
出店した方や来場した方からは,どのような感想が寄せられていましたか。
  それは,ほんとによかったということで,安中に大勢の人が集まったわけですから,喜んでくれましたし,これからも続けてほしいと言われております。
また,これだけ大きなイベントですと,運営のスタッフは未来塾のメンバーだけでは足りませんよね。
  はい。
スタッフはどのようにして集めていましたか。
  当初は私たちが一人一人声をかけたんですけども,その,私たちが声をかけて手伝ってくれた人たちが,その先に,その先にと人的なネットワークでどんどんどんどんボランティアが増えました。
  そのようにボランティアで参加していた人たちからは,どのような感想が寄せられていましたか。
  素晴らしいイベントだと,そういった実体験がここでできるということは,もうほんとにうれしいと,子供たちでも知り合いでもいろんな人たちをこのボランティアに参加させたいということで,どんどん続けてほしいというようなご意見が多かったです。
このフリーマーケットで,未来塾やメンバーに金銭的な利益というものは生じますか。
  いや,一切ございません。
むしろ赤字ですよね。
  はい。
<甲第13号証(第31回フリーマーケットinあんなか収支計算書)を示す>
これは最後に行われた第31回のフリーマーケットの収支計算書ですね。
  はい。
これを見ますと,①収入で参加費,協賛金,寄附金,物品販売で合計166万近く,②の支出のところで広告宣伝費,会議費,通信費,会場整備費などなどで合計で180万弱ぐらいかかっていますね。
  はい。
で,③収支でトータル12万5569円の赤字になっていますけれども,この赤字はどのように補填するものですか。
  これは,私たちの持ち出しか,ほかの事業によって補填いたします。
今回,この裁判で問題となっている岡田市長の談話の記事ですけれども,フリーマーケットに関して安中市と未来塾で行った意見交換会に関するものでしたね。
  はい。
その意見交換会が開催された経緯について伺いますが,
<甲第24号証の3(「未来塾と市による意見交換会次第」)を示す>
これは意見交換会の次第ですけれども,この3,意見交換会の①フリーマーケットの開催についてというところで,「・」が三つ項目上がっていますけれども,この一番下に通達文書についてとありますね。
  はい。
この通達文書というのは,安中市からあなたに届いた文書のことですね。
  そうです。
どのような内容の文書でしたか。
  お金の徴収はしないで,健全なるボランティア精神で運営してほしいという,そういうことです。
<甲第22号証の1(「フリーマーケットの運営について」と題する文書)を示す>
平成19年5月21日付け,長澤建設部長と佐藤教育部長の名義で作成されてるこの文書のことですね。
  はい。
この中を読みますと,出店料についても自粛していただき,真のボランティア活動で運営くださるようお願い申し上げますと,こう書かれていますが,この出店料というのは,フリーマーケットに出店する人から集めていた一区画当たり2000円の参加費のことですね。
  はい。
しかし,先ほどの収支計算書で見たとおり,参加費を集めても,いろんな経費がかかっていたのでトータルでは赤字だと,こういうことですよね。
  はい。
この文書を受け取って,あなた方は安中市に連絡を取りましたか。
  はい,連絡いたしました。
だれに連絡を取りましたか。
  長澤部長さんです。
長澤部長は,この文書について,どのように話していましたか。
  私たちが作った文書ではないと言っておりました。これは市長が作った文書だとはっきり言いました。
<第24号証の3(「未来塾と市による意見交換会次第」)を示す>
先ほどの三つの「・」のうちの真ん中に,寄附についてと書かれていますね。
  はい。
これは,毎回フリーマーケットが終わったあとに未来塾が安中市と社会福祉協議会に対して行っていた寄附のことですね。
  はい。
どのように集めたお金を寄附していたんですか。
  フリーマーケット内でもったいない市というバザーをやります。その売上げと,出店者からのカンパを集めたものを寄附いたします。
<第14号証の2(新聞記事)を示す>
これは,その市と社会福祉協議会に寄附したときの新聞記事の報道ですね。
  はい。
このような報道からも分かるように,市や社会福祉協議会への寄附というのは,あなた方の高い評価を受けていた活動の一つということですね。
  そうです。
31回目のフリーマーケットのあとの寄附は,これまでどおり渡すことができましたか。
  いえ,渡すことができませんでした。
渡すことができないとあなたが連絡を受けたのはいつですか。
  寄附予定日の朝の9時ごろです。
寄附が拒否された理由は何でしたか。
  2000円を取るようなイベントからは寄附はいただけないと言われました。
<甲第24号証の3(「未来塾と市による意見交換会次第」)を示す>
この三つの「・」のうちの一番上のところに,公共施設での開催についてとありますが,未来塾は次の32回目のフリーマーケットを開催するために,これまでどおり米山公園の使用許可を安中市に求めましたよね。
  はい。
許可は出ましたか。
  出ませんでした。
<第23号証(公園使用許可申請書)を示す>
32回目の米山公園の使用許可申請書は,これですね。
  はい。
これを市役所に持って行ったのはだれですか。
  ■■■の■■■■です。
これまでは,この申請書を提出すると,市はどのように対応していましたか。
  持って行った即その場で出していただけるか,遅くても数日内にはいただけました。
この甲第23号証のときは,どうでしたか。
  受け取っていただけず,上から言われているからということで断られました。
米山公園は,いつも市から無料で借りていたものですね。
  はい。
使用料を免除するための書類を別途提出するようにと市から言われたことは,この甲第23号証のときも含めて,これまで一度でもありましたか。
  ありません。
今まであなたがおっしゃったように,出店料の徴収を自粛して真のボランテイア活動でという文書が突然届いて,寄附金の受け取りも突然拒否されて,さらには会場の使用許可も下りなかったと,この3点について意見交換会で話し合われたと,こういうわけですね。
  はい。
意見交換会が行われたのは平成19年9月10日ですが,あなた方はもっと早く話合いをしたいと市に何度も要請しましたよね。
  はい。
<甲第1号証の1(おしらせ版あんなかNO.41 3ページ目「談話」)を示す>
今回問題となっている,その意見交換会に関して岡田市長が市の広報で書いた記事ですけれども,これを読んで,あなたや未来塾の皆さんはどのように思いましたか。
  がく然といたしました。 ここにはそこで話し合った事実というものが書いてないんですね。全く事実とは反するもので,私たちを落とし込むようなことばかりが書いてあるということで,ほんとにがく然といたしました。
自分たちの築き上げてきた信用に関して,この談話を見た瞬間にどう思いましたか。
  そうですね,私たちは自分たちで一生懸命やってきたもんですから,そういった私たちのその信用とか信頼というのが,これで打ち崩されたというようなすごい衝撃を受けました。
この甲第1号証の1の3段落目,一問一答は次のとおりですというところの次の行から読みます。市,「すみませんが確認させていただきたいのですが。」未来塾,「目を見て話をしろ(冒頭からどなる)」市,「静かに話をしましょう。」このように書かれているんですが,このようなやり取りが意見交換会で実際にありましたか。
  ございません。
意見交換会の中で,あなたが市長に対して,こちらのほうを向いて話をしてほしいという趣旨の発言をしたことはありますか。
  あります。
正確に,あなたはどのようにおっしゃったのですか。
  市長さん,お話をしているのは私ですから,私のほうを向いていただけるとお答えしやすいですが,と言いました。
<被告ら答弁書の別紙の図を示す>
意見交換会のときの出席者の席の位置というのは,この別紙の図のとおりで間違いないですか。
  はい。
あなたが岡田市長に対して,こちらのほうを向いて話をしてほしいと発言したとき,岡田市長はどの方向を向いて話をしていましたか。
  正面よりも少々右側,職員のほうを向いておりました。
あなたは市長から見ると左側に座ってましたよね。
  そうです。
談話には,目を見て話をしろと書かれているので,正確にお尋ねするんですけれども,岡田市長は体や顔はあなたの方向を向いていたのに目を見ていなかったのか,それとも,体や顔自体あなたの方向を向いていなかったのか,どちらですか。
  体も顔も私の方向に向かず,右のほうを見ておりました。
<甲第1号証の1(おしらせ版あんなかNO.4 1 3ページ目「談話」)を示す>
これを見ますと,目を見て話をしろと命令口調で書かれていますが,あなたは命令口調で話をしましたか。
  いたしません。
甲第1号証の1には,冒頭からと書かれていますが,あなたの発言は意見交換会の冒頭からですか。
  いいえ。15分ほど経過したあたりだと思います。
甲第1号証の1には,どなると書かれていますが,あなたの声の大きさや強さはどうでしたか。
  普通にお話ができたと思うんですけど。
それから,あなたがこちらのほうを向いてほしいと発言をしたのは,この甲第1号証の1にあるように,すみませんが確認させていただきたいのですがと,市が発言したあとでしたか。
  いいえ,違います。
甲第1号証の1には,そのあと市が,静かに話をしましょうと発言したように書かれていますが,市長や市の職員がそのように発言した事実はありますか。
  ありません。
被告らはこの裁判で,■■■さんがこれに続けて,市長さん目を見て話し合ってくださいと大きな声で発言し,同席した職員に対しても,そうでしょうと3回指さしたなどと主張しているんですが,そのような事実がありましたか。
  いいえ,ございません。
この意見交換会でのやり取りは,ICレコーダーで録音していましたね。
  はい。
録音を取ろうと思った理由は何ですか。
  これまでの市,または岡田市長のやり方といいますか,対応に対して,非常に私たちは,集団ですから協議しますから,不信感を持っておりました。で,そういう協議の中から,その知り合いの,そのまた知り合いという方から,岡田市長とお話するときには必ずテープでしっかりそのものを取ったほうがいい,自分の体験を基に言うんだけど,うそばっかりついて全くでたらめなことでやられてしまうから,しっかりはっきり取りなさいという助言をいただいておりました。それで,テープを持ち込みました。
当日,ICレコーダーを操作していたのはだれですか。
  ■■■■です。
どのようにICレコーダーを置いていたかは甲第52号証の■さんの陳述書に書かれているとおりですね。
  はい。
被告側はこの裁判で,録音データが改ざんされていると主張しているんですけれども,そのような事実がありますか。
  いいえ。そのまま,全く改ざんしてませんし,そういう事実はございません。
<甲第40号証(反訳書)を示す>
  これは,そのICレコーダーを反訳したものですけれども,この9ページ目の上から7行目のところに,市長さん,お話ししているのは私ですから,できれば私のほうに向いていただけるとお答えもしやすいんですが,という記載をはじめとして,確かにあなたが今までお話ししたようなことが書かれていますね。
  はい。
この裁判で被告のほうは,談話の,「目を見て話をしろ(冒頭からどなる)」という記載が,あなた方の社会的評価を下げるものではないと主張していますよね。
  はい。
未来塾やあなた個人が地域づくりに関して受けてる数々の表彰は,仮に,会場を貸してくれる市のトップに向かって,目を見て話をしろと命令口調で話合いの冒頭からどなるような団体や個人であっても受けられる可能性のあるものですか。
  いや,受けられないと思います。
なぜそのように思いますか。
  私たちがいただいてる賞は,私たちが欲しいと言って手を上げていただけるようなものではございません。私たちが日ごろから地道な活動を地域社会の中でやり遂げて,そして,その評価を,客観的なその評価を下した人が私たちを推薦してくれるからです。
つまり,活動内容もそうだけれども,関係各機関とのやり取り,そのときの誠実さなども含めて評価をされていると,こういうことですね。
  はい,そうです。
<甲第1号証の1(おしらせ版あんなかNO.4 1 3ページ目「談話」)を示す>
この下から4行目のところに,人に責められて人を責めず,ののしられてののしらずと,このように記載されているんですが,あなた方が岡田市長をののしったという事実はありますか。
  いいえ,ございません。
岡田市長はこの裁判の準備書面の中で,意見交換会の最後に罵苔雑言を浴びせたとか,市長室の隣室の秘書行政課へ通ずるドアを開けて大声で言い放ったと,このように主張してるんですが,そのような事実がありますか。
  いいえ,ございません。
目を見て話をしろと冒頭からどなるのに加えて,さらに市長をののしるような団体や個人が,先ほどのような地域づくりに関する表彰を受けるということはあり得ますか。
  いいえ。なおのこと,ないと思います。
甲第1号証の1を示しますが,この3段落目の先ほど示したところの続きを読みますが,市,「市民から公共施設を使用して行うフリーマーケットで出店料を徴収しているが,市は知ってるかという指摘がなされています。2000円は徴収しているのですか。」未来塾,「2000円の出店料を徴収していることは事実です。」参加費の話が,たったこの3行で終わっているんですけれども,実際,意見交換会で参加勢のやり取り,話というのは短時間で終わりましたか。
  いいえ。参加費の話がほとんどです。大半ですね。
2000円を徴収しているのかと市が確認していますけれども,市長や市の職員がそれまで参加費を集めていることについて知らなかったということがあり得ますか。
  いいえ。その話合いの中では,いらした部長さんたちは皆さん知っておりました。また,長澤部長さんの娘さんは出店しておりますし,岡田市長さんの娘さんもフリーマーケットには出店しておりました。
意見交換会の中で,参加費を集めても収支は赤字で利益が生じていないということは,あなた方も説明していますよね。
  しています。
先ほどの,目を見て話をしろと冒頭からどなったという記載に続けて,この2000円の徴収について3行だけ書かれていて,収支が赤宇だったことは一切書かれていないんですけれども,この談話が出されたあとに,未来塾はこのことに関して周囲からどのようなことを言われましたか。
  ボランティアの素晴らしい団体だという認識でそれまで認められておりましたので,もう,なんだそれは,お金もうけのためにやっていたのか,全く違うじやないかと,こういううそのボランティアをやる松本は悪いやつだ,というようなこととか,ボランティアならゴミ拾いでもしてろと,また,悪い未来塾はつぶしてやるというような脅迫電話,そういうのがございました。
それから,甲第1号証の1の先ほどの続きを読み上げますけれども,「募金箱を持って回るのはおかしい,市はそういうことを知っているのか,という指摘もあります。本当なのか伺います。」未来塾,「阪神大震災が発生したとき,募金箱を持って回り,募金活動をしたことが1回だけあるだけです。」と,このように記載されているんですが,フリーマーケットで行われていた募金活動というのは,阪神大震災のものに関するもの1回だけですか。
  いいえ。新潟の震災の募金活動,また。
そのことについても説明をしてありますよね。
  はい。
甲第1号証の1,その続きを読みますけれども,市,「阪神大震災は12年前ですよね。12年前のことを市民が指摘するのですかね・・・。」と,このように書かれているんですが,市長や市の職員が意見交換会でそのような発言をした事実はありますか。
  ございません。
それから,甲第1号証の1の四角で囲まれてるところの5行のところから読みますが,スポーツセンターの中央駐車場に関して,すみわけを決めたと。で,下のところに,市民から抗議や苦情が来て困っているのですよと。要するにフリーマーケットを利用する方とスポーツセンターを利用する方とで駐車場の利用に関してすみわけを決めたことに関して書かれているんですけれども,フリーマーケットの現場では,市から指摘されてるような両者のすみわけのための対応というのをあなた方はしていましたよね。
  はい,やっておりました。
具体的にはどのような対応をしていましたか。
  細かくコーンをつけたり,案内板をつけたり,警備の警備員を動員して,またシルバー人材センターの誘導員を入れて,また,我々のスタッフを入れて,10時までの間,10時以降は中央駐車場は皆さんで使っていいということになっておりましたので,それまでをきちっと整備いたしました。
そのようなあなた方の対応について,意見交換会の場でも説明をしていますね。
  はい。
しかし,その甲第1号証の1には,あなた方のその説明は全く記載されていないですね。
  はい。
仮に,市との約束事,そこに言うすみわけを守らずに,市民から抗議や苦情が来るような活動を行って,それらに対して全く対応しないような団体や個人が,地域づくりに関して評価されて多くの表彰を受けるということはあり得ますか。
  いや,考えられません。
<甲第1号証の1(おしらせ版あんなかNO.41 3ページ目「談話」)を示す>
この2段落目の3,安中市から回答した日,平成19年9月13日午前8時30分に会場の使用許可をしたという趣旨で書かれているんですが,市から会場の使用許可の連絡があったのは,この日時ですか。
  いいえ。 14日の9時です。
午前9時ですね。
  はい。
その下のところに,4,フリーマーケット開催予定日のところに,右にいきますと,市の回答から44日間もあると記載がありますが,44日間でフリーマーケットは開催できますか。
  いいえ,できません。
どのぐらいの準備期間が必要ですか。
  約3か月かかります。
意見交換会の中で,開催を決めるか断念するかぎりぎりの状況だということを説明しましたか。
  いたしました。
意見交換会が終わって,1日待って,あなた方がフリーマーケットの開催の断念を決めて,関係者に通知したあとで会場の使用許可の連絡が来たと,こういう経過ですね。
  はい。
この甲第1号証の1の44日間もあるという記載は,あたかも開催しようと思えばできるのにしなかったかのように読めるんですけれども,実際岡田市長が公の場でそのような発言をしていたかどうか知っていますか。
  はい。新年会,または地域懇談会で数回行っております。
一般の方々は,44日間の期間ではフリーマーケットの開催は無理だということは知っているものでしょうか。
  いや,知らないと思います。
そうすると,その記事のニュアンスをそのまま信じる人が多い可能性があるということでナね。
  そうですね。一般の方は,こういう書き方をされれば,未来塾がやる気がないんだろうなというような,そんなことを感じるんじゃないですかね。
甲第1号証の1を示しますが,この中ほどちょっと下のあたりに四角で囲まれている部分ですが,サワイ産業の関係で3回来庁していますと,このように記載があるんですけれども,そもそも,このようなサワイ産業,サワ井商店さんの話が意見交換会の中で話題に出た事実がありますか。
  ありません。
この中には未来塾から来庁という記載がありますけれども,フリーマーケットと関係がありますか。
  関係ありません。
詳しくは甲第50号証のあなたの陳述書に書いたとおりですね。
  はい。
<丙第17号証(要点筆記)を示す>
これは岡田市長が意見交換会に関して作成した要点筆記として,この裁判で出してるものですが,裁判で提出されるまでの間に見たことはありますか。
  見たことはございません。
実際にはA4版の4分の1の大きさのメモで91枚にわたる要点筆記なんですけれども,意見交換会の最中に,このような小さなメモに岡田市長が文字を書いていたということはありますか。
  このようなことを見たことはございません。しかしながら,小さなメモ用紙で,黒い手帳に二,三言書いたのは見ました。
岡田市長以外のほかの職員らは,意見交換会の間にメモを取っていましたか。
  いいえ。
これまでフリーマーケットに関しては,過去に広報あんなかで記事が掲載されたことが何度もありましたね。
  はい。
<甲第53号証の1(「広報あんなか」2004年7月号)を示す>
例えば,これは2004年7月号ですけれども,この右側のフリーマーケットinあんなかと書かれてる記事が,それですね。
  はい。
このような記事の掲載のときに,市からあなた方に対して事前の確認というものはありますか。
  はい。市の係が確認に来ます。
今回の談話の掲載前に,市からあなた方に事前の確認はありましたか。
  ございません。
<第27号証(「フリーマーケット開催会場について」)を示す>
これは,平成20年2月19日付けの岡田市長のあなたあての文書ですが,これは,いつ,だれが持って来たものですか。
  20日に長澤部長が持って来ました。
中を見ますと,1,米山公園について,拡声器等による夜間勤務明けの方や病弱者,乳幼児の安眠室への配慮が肝要と思慮しますと,このように書かれているんですが,これまで,このような米山公園近隣の方からの苦情というのは未来塾にありましたか。
  いいえ,ございません。
毎回フリーマーケットを開催する前に,米山公園の会場の近隣の地区の長,■■■さんにあいさつに行っていましたね。
  はい。
その方のお名前は何とおっしゃる方ですか。
  ■■■■■■です。
フリーマーケット開催前にあいさつに行ったときも,■■さんから周辺住民の苦情を聞かされたことが一度でもありましたか。
  ありません。
■■さんのところには,テレビ局が取材に行っていますね。
  はい。
<甲第46号証(報告書)を示す>
これの添付の資料の1の3ページ目を示しますが,3枚写真がありますが,真ん中と下の写真に写っている方が■■んですね。
  はい。
これを見ますと,テレビ局からのフリーマーケットで不都合なことといいますか,迷惑なことってあったんでしょうかという質問に対して,■■さんご自身が,我々はね,ちっとも不都合と思ってませんと,はっきり答えてますね。
  はい。
続けて4ページ目,5ページ目も,■■さん以外のほかの方々も迷惑をしていないと,はっきりと答えていますね。
  はい。
先ほどの2月19日付けの文書をあなたが受け取るよりも前に,岡田市長や市の職員から,このような米山公園の周辺住民に関しての話は出たことがありましたか。
  いいえ,ございません。
意見交換会でも全く話題に上っていませんね。
  はい。
先ほどの2月19日付けの文書を20日に長澤部長が持って来たときに,談話の記事についても長澤さんと話をしましたね。
  はい。
長澤さんは談話の記事を,最初から岡田市長が作ったものだと話していましたか。
  自分の書いた文書はあると言っておりました。しかし,それを市長に止められたと話しておりました。
それから,岡田市長との関係について,長澤部長はどのように話していましたか。
  この事件が起きて一番大変なのは私と松本さんです,私は逆らえば首になると言っておりました。
今まであなたが詳しくご証言されたように,甲第1号証の1の談話にあるような,目を見て話をしろと冒頭からどなったことも,ののしったこともないし,未来塾がフリーマーケットに関して取り組んできたことを意見交換会で説明したのに,それも書かれずに,一方的に掲載,配布されて,未来塾という団体やあなた個人が築き上げてきた地域づくりに関する社会的な評価を大変傷つけられたと,こういうことですね。
  はい。
談話が掲載されたあと,周囲からいろいろと非難を受けたとおっしゃいましたけれども,それだけでなく,あなたご自身,体調も崩されましたね。
  はい。ストレス性の不整脈が出まして,今もそれを抑えてます。
それから,あなただけでなくて,未来塾のメンバーやボランティアスタッフとして参加した人たちは,この談話の記事をどのような気持ちで受け止めていますか。
  フリーマーケットに携わった大勢の皆さんは,素晴らしいことをやって,ほんとに気持ちよく,地域社会を明るくするために頑張ってきたんだと思うんです。ですから,素晴らしいことだということで褒められることはあっても,そんな,こんなことはあまりにもショックで,悲鳴を上げるようなショックだったんではないかなというふうに思ってます。
例えば実際に,未来塾のメンバーが学校のPTAの役員になるときに何か問題が生じたことがありましたね。
  はい。未来塾のメンバーは会長はちょっとまずいよというようなことを言われたり,そういうことが実際あります。
それから,ボランティアスタッフとして参加した学生さんたちは,これまで学校の中でどのような評価を受けていると聞いていますか。
  子供たちがボランティアをするということは,これは素晴らしいことですから,私だちは学校と協力して,このボランティアをやってる人たちを高く,皆さんに褒めていただきたいということをやってきました。これは子育てをするため,最高のことだと思っているわけなんですけども,しかし,この発表後,そういうことは,そのことができなくなってしまいました。イメージが悪くなるからです。
あなた自身にとって,また,未来塾という団体にとって,このフリーマーケットはなくてはならない,不可欠な重要な活動でしたよね。
  はい。
そのような重要な活動について,このような談話が掲載されても,なお,あなたやメンバー,スタッフたちが何事もなかったかのように,これまでと同じような気持ちでフリーマーケットに取り組むということができますか。
  いいえ,できません。
それは,単にイベント業としてやってるんではなくて,信頼がとても重要だからと,こういうことですよね。
  はい。フリーマーケットは大勢の皆さんの協力がなければできないイベントです。また,ボランティアだけでなく,あらゆる機関,行政も含めてですけども,あらゆる機関の協力があって,それがー体となってできるイベントなんです。ですから,このようなことがあって,我々の信頼が失われたこのことによって,これはこのままでは絶対にできません。
今回,この裁判,訴訟を起こそうと思った理由は何ですか。
  私たちがいろんな主張をしても,市長の権力,これはすごいものです。市民団体は力を合わせれば何でもできるような気持ちもあったんですけども,実は権力には到底かないません。市長がこんな間違った発言をして,こんなことをやってるにもかかわらず,私たちは地域社会の中からはじかれていきます。この権力と,はっきり,私たちの立場を証明するためには,ここに訴え出るしか方法はございませんでした。
裁判官に対して伝えたいことがあれば,簡単におっしゃってください。
  これほど正しいことを私たちがやったにもかかわらず,ほんとに一生懸命やってきたわけです。しかし,どんなに一生懸命やっても,市長のどんという何か,破壊的な何かあると,とても立ち上がれなくなってしまいます。私だけじゃなく,大勢のかかわり合ったボランティアの皆さんは,心の奥の中に深い傷を持ってます。その傷を,私は責任者として,そのことを治してやれないのが残念です。ぜひ公正な判断をお願いいたします。
【被告(市)代理人(渡辺)】
44日では間に合わないという話ですか。
  はい。
3か月必要。
  そうです。
意見交換会のときに,これから1週間後ではちょっと無理だとか,そういう話が盛んに出ましたね。
  はい。
ということは,間に合うんじゃないんですか。
  いいえ。
間に合わない。
  はい。
今までの公園使用許可願,それからフリーマーケットが開かれるまで,3か月の期間があるのはないんですよね。
  通常3か月必要です。そして,行政,まあ,官と民の共同で本来やらないと,ああいうイベントはできません。ですから,私のほうは,共同でうまくいってることを前提にいろんな準備をしているわけです。ですから,その話合いがほんとにうまくいくということが前提であれば,その前の準備も当然ありますので,やっていけるということになるんです。
<甲第11号証の1(公園使用許可書)を示す>
これ,許可申請書が出だのが18年10月17日ですよね。
  はい。
で,開催が18年10月22日だと思うんですよ。
  はい。
これ,幾日もないですよね。申請があってから,フリーマーケットが開かれるまでの間が。
  はい。
10月17日に申請があって,開催が10月22日と。
  はい。
幾日もないですよね。
  はい。
この間に準備が間に合ったということですか。
  準備は準備として,私たちは行います。で,こういうイベントは,官と民が,やはりうまく手を合わせてできることですから,やれるということであれば,いろんなものを,やれることをどんどんやっていきます。
そのほかにも,この種の証拠がいっぱい出てるんですが,今までの開催についての公園使用許可の証拠として出てるんですが,二十日だとか十日だとか,あるいは長くても40日だとか,そのくらいの期間しかないんですよね。
  はい。
間に合うんじゃないですか,44日あれば。
  いや,間に合いません。
なんで。
  間に合わないから,間に合わないんです。
だって,9月10日に話合いがあったわけでしょう。
  はい。
その前ももう準備してたわけでしょう。
  はい。うまくいってるときは,その予定どおりに進みます。うまくいってないときは,進まないんです。
なんで。
  いや,進まないんです。
今度,32回は8月ごろ申請出したんですか。
  そうです。
じゃ,そのときも,もうある程度準備はしてたわけね。
  32回,そうですね,今度こそやろうということで,そういう気持ちでいますから,気持ちはあった。
内部の協議とか何か,そういう準備はしてたわけでしょうね。
  そうです。
そうすれば44日あれば間に合うんじゃない。
  いや。それは,主催者が日にちを決めるものですから。
それから,使用料は無償だったですよね。
  はい。
これは,無償にしてもらいたいという申立ては1回もしたことはないんですか。
  そうですね。
なぜ。
  私たちは,そういうことを安中市から言われておりません。
公園の条例があるというのは知ってたでしょう。
  いや。条例があるという書類も渡されておりません。そういう申請書も渡されておりません。
ただだと思ってたわけ,初めから。
  いや。それは,そういう指導に基づいて,があれば,私たちもやれることはすべてやります。
公の財産を使うわけだから,当然ただじゃないということは順にあったでしょうね。
  いいえ。ただであるかないかは,そちらからそういう書類,申請,公園を借りるときに申請書を書いてくださいと言われれば書きます。または,有料であるという書類があるとするならば,それも書きます。そういう書類を渡されたことがございません。
あなたのほうから使用料はいいんですかと,有料じゃないんでしょうかという問い合わせしたことはありますか。
  そうですね,行政のほうからそういう指導がありませんでしたので,私は,そのまま貸してくれたものとしていました。
今の岡田市長になってから,岡田市長がそういうとこが問題じゃないんかという問題意識を持ったんじゃないかな。
  岡田市長になってから3回お借りしております。
そこで市長が疑問に思ったと,ほんとにただでいいんかどうか疑問に思ったということじゃないんかな。
  であれば,書類ないしそういった説明をしてくださらないことには,民は分からないんです。
市からただで借りて,今度,出店料をもらって,区画を設けて貸すわけですよね。
  はい。
そうすると,又貸しだよね。
  いいえ。
又貸し意識はないんですか。
  はい。フリーマーケットというシステムは,又貸しというような概念はございません。
だって,ただで借りて,また貸すわけだもの。お金もらって。
  はい。フリーマーケットという概念が,新しい概念なんだと思うんです。地域差はあるかもしれませんが,又貸しうんぬんというふうには言われておりません。
区画を設けて,ほかの出店者に貸すんですよということを市のほうに説明をしたことはありますか。
  はい。開催前に,フリーマーケットinあんなか企画書というものを市に提出します。それには,いろんな細かいことが書いてありまして,提出したあとに事が進んでいくというかたちになります。
お金をもらって,一区画2000円で貸すことになるんで,それ許可してくれませんかということを市に申し上げたことはありますか。
  フリーマーケットinあんなかというフリーマーケットをやるという企画書を提出しております。
協議会のときに,露天商ということが話題になってきましたね。露天商と変わりがないんじゃないかという市民からの声があるということが話題になりましたね。
  はい。
そういうふうに見られてしまう面があるんじゃないですか。
  いいや。
ただで借りて,有料で貸して。
  私たちがフリーマーケットをやってるわけですから,全国にもこのような運動は地域づくりで盛んに行われてると思います。同じようなやり方でございますので,私たちも同じようなやり方をやっているわけでございます。
そこまで市長の特別の許可を取っとく必要があったんじやありませんか。
  いいえ。市長のほうからそういった書類ないし,そういうものが出た場合,喜んで記入しますし,それにお答えします。
それから,阪神大震災の関係で募金をフリーマーケットの場所でやったということがあったようですよね。
  はい。
新潟と阪神大震災ですか,その募金をやりますよということを市長に許可を特別もらったことはありますか。
  そうですね,阪神淡路大震災のときは,私たちは募金はしていません。新潟のときは,私たちが募金をしております。が,それは何年前になるでしょうか。
募金をしたとすれば,それもやはり市長の許可がいりますよね。
  どの市長になりますか。
その当時の市長。
  もしかしたらいただいてたかもしれません。
許可申請書を出したことありますか。
  いや,そう言われても。役所側から言われたことに関しては,すべてやってきております。ですから,そのとき,その市長のときに,役所がこういう申請を出してくれというかたちで私どものほうに書類を出していただければ,それはもちろん書いて,本気で申し込みます。
募金もやった,申請書を出した記憶ないということになるわけ。
  いや。募金は,私たちがやらない,やったものばかりではないですし。
【裁判長】
許可を求めた記憶がありますかという,そこについてだけお答えになったらよろしいんじゃないですか。
  そうですね,はっきりしません。
【被告(市)代理人(渡辺)】
そうすると,使用料も無償だという申請はしてない。有料で区画を第三者に貸すという特別な許可の申立てもしてない。それと,募金についてもしてない,こういうことになるわけ。
  求められてないですから。
条例を全然守ってないな。
  いや。そちらのほうから申請書が出れば,申込書,これに書いてくれというものが出れば,私たちは書きます。
そういうことから岡田市長が,これ,フリーマーケット,未来塾と安中市の職員がなれ合いでやってきたんじゃないかという疑いを持って,今回の問題が起きてきたというふうには理解してないか。
  いいや。
改めなくちゃならないんじゃないかと,そういうふうに感じたことはないですか。
  ・・・感じてません。
録音テープの中身を変えたということはあるんですか。
  ありません。
そういう鑑定が出てるんですよ。そのままじゃなくて編集したんだと,専門家の鑑定が出てる。
【被告岡田義弘】
まず初めに,訴状11ページによれば,市に再三話合いを求めたとありますが,いつ,だれに求めたのか明らかにしていただきたいと思います。
  長澤部長さんが市長と私たちの間の連絡係のようなことをやっててくれたように思いました。長澤部長さんにお話をいたしました。
いつですか。はっきり日にちを明らかにしていただきたい。
  ・・・いや,ここでは明らかにできません。分かりません。
次に意見交換会での録音についてお伺いいたします。■■■さんに意見交換会の内容を隠し撮りするよう指示しましたか。
  いいえ。
では,隠し撮りしていることは事前に承知してましたか。
  いいえ。
レコーダーの所有者は■■■■さんですか。
  所有者は松本立家です。
ICレコーダーからダビングをしたのはだれですか。
  ■■■■です。
次に,意見交換会の途中で,録音を止めることはありましたか。
  いいえ。
ダビングするときに,内容の一部を削除しましたか。
  削除はしておりません。
次に,私が証拠として提出した鑑定書は,松本さんが甲第39号証として提出したCDを音響分析で権威ある日本音響研究所に鑑定依頼したものですが,これを読みましたか。
  いいえ。
読んでないという理解でいいんですね。
  はい。
なんで読まないんですか。
  私どもは取ったテープをそのままにしてあるからです。何もそれを読む必要はない。それが正しく取ってあるからです。
  それはちょっと不思議ですね。次に,市はオリジナル音源であるICレコーダーの提出を求めましたが,証拠として提出したCDと全く相違ないとして提出されませんでした。この事実に勘違いありませんか。
  はい。そのことについては,裁判所に任せてございます。
鑑定では,編集加工されたという結果になっています。編集加工した事実はありますか。
  ありません。
【原告ら代理人(山下)】
先ほど岡田さんからの反対尋問の中で,ICレコーダーに取ってることを事前に承知していましたかという質問に対して,いいえとお答えになったんですが,主尋問の中で,ICレコーダーに取ろう思った理由について,先ほど,ほかの方のアドバイスがあったとご証言されましたよね。
  はい。
当日,ICレコーダーで取ってることについては,あなたも御存じでしたよね。
  はい。
丙第22号証の鑑定書を,あなたは先ほど,読みましたかという質問に対して,読んでいないというお答えをされましたけれども,丙第22号証の中をざっと目を通すこと自体はしていますよね。
  しています。
ただ,専門的な内容なので,それまで深く理解するほど読んではいないと,こういうことですね。
  はい。
ただ,結論の部分で,編集加工されていると言いてあるけれども,自分たちは全くそのようなことはしていませんと,そういうことですね。
  そうです。
【裁判長】
当日,ICレコーダー以外に,3人の方が出席してらっしやるわけですよね。
  はい。
その方たちの中で,だれかメモを取るという担当の方はお決めになっていたんですか。
  ■■■が書記として参加しました。ですから,書記としてICレコーダーも取ったものであって,書記もしました。
で,■さんのメモも,そういう意味では,その経過について忠実に,あるいはご自分の理解できるところででしょうが,お書きになったものということでいいですか。
  ・・・・・。
■さんがメモをお取りになったという,今お話しですので,そのメモの形は裁判所には特に出てないんですが,そういうメモはお手元にはありますでしょうか。
  それをなくしてしまったんです。
それから,どなたとの対話の中でも,必ず交渉するときに,交渉なり,お話合いするときに,松本さんはICレコーダーを持ち込むわけではないんですね。
  違います。
今回は,その必要があるというふうにお考えになって対応されたということですか。
  はい。守るために。
【被告(市)代理人(渡辺)】
テープとその反訳書の提出が遅れた理由を,さっき何か言ってましたが,もう1回言ってくれませんか。テープとその反訳書の提出が遅れましたよね。
【裁判長】
それは特に発言は,質問もないし,発言もしていないと思うんですが。
【被告(市)代理人(渡辺)】
さっきの市長の質問の中で,市はオリジナル音源であるICレコーダーの提出を求めましたが,証拠として提出したCDと全く相違はないとして提出されませんでしたと,この事実は間違いがあるかどうかという質問があったと思うんですが,それに対しての答えがないんですが。
  それは,オリジナルうんぬんというのは裁判所の判断を仰いでるわけです。必要ないということに,そのときなったと。
じゃ,前の私の質問,被告の安中市のほうから,テープがあったら出してくれという要請が相当前からあったようなんです,記録見ると。それが提出が相当遅れてるんですが,何か理由があったんですか。
  いえ。ちょっとはっきりしませんが,そのICレコーダーについては裁判官のご意見のもとに行動した記憶があるんですけど。
記録を見ると,意見交換会でああいう発言があったとか,目を見て話しろとか,そんなことはないとか,いろいろ書いてあるんですが,それだったら,一番初めにテープと反訳書を提出していいと思うんだよな。それは何か,そうじゃなかった理由は何かあるんですか。
  いいえ,別にございません。
     以   上

■未来塾代表の証言の中で、もっとも重要で示唆に富む次の発言があります。

「これまでの市,または岡田市長のやり方といいますか,対応に対して,非常に私たちは,(略)不信感を持っておりました。で,そういう協議の中から,その知り合いの,そのまた知り合いという方から,岡田市長とお話するときには必ずテープでしっかりそのものを取ったほうがいい,自分の体験を基に言うんだけど,うそばっかりついて全くでたらめなことでやられてしまうから,しっかりはっきり取りなさいという助言をいただいておりました。それで,テープを持ち込みました。」

 未来塾代表にこの助言をした住民も、岡田市長の本質をよく知り、岡田市長の二枚舌、三枚舌に煮え湯を飲まされたに違いありません。この住民のアドバイスがあったからこそ、未来塾は証拠を揃えて自信を持って、裁判の勝訴を信じて提訴に踏み切ったのでした。

 にもかかわらず、インチキの証言と偽造書類を繰り出す岡田市長や安中市に対して、裁判所は法廷侮辱罪を課するどころか、不問に付すつもりのようです。法治国家であるはずのわが国の司法の実態は、まさにこのような体たらくであることを、我々住民はよく認識しておく必要があります。親方日の丸、長いものには巻かれろ、という日本人特有の意識のままでは、こうした状況をいつまでも打開できないでしょう。

■2期目の岡田市政に入って早々、前橋地方裁判所高崎支部が下した判決に対して、さっさと見切りをつけて東京高裁に控訴して、安中や群馬の政治的しがらみのない司法環境のもとで、判決を受けるべきだという声があります。しかし、東京高裁も、数々の行政事件の控訴に対して、新しい判断をするケースはきわめて希なのも事実です。でも、泣き寝入は禁物です。

 幸い、未来塾は既に控訴手続をとったとの報道がされています。が、6月25日の時点では、まだ控訴状は安中市には届いていませんでした。おそらく東京高裁が、期日呼出状と一緒に安中市に送るものと見られます。

 さて、この後は、いよいよ安中市長の本人尋問です。

【ひらく会情報部・この項つづく】

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