■それでは、群馬県と上毛新聞社との間の委託業務契約の後、グラフぐんまはどのように製作・発行されるのか見てみましょう。ここでは、例として、2012年1月号のグラフぐんまを見てみます。同号は、平成23年11月29日に編集会議が行われ、平成24年1月15日発行されました。編集会議での、同号の内容とページ割りは次のとおりです。

↑広告料と増刷分の売上額を教えてくれない上毛新聞と、それらの情報に無関心の群馬県広報課。グラフぐんま2012年1月号裏表紙に書かれた定価350円の根拠と、群銀の広告料のナゾ。↑
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2012年1月号 グラフぐんま台割(1月15日発行)
B4判変型・右中トジ 2011.11.29編集会議
頁/項目/テーマ/内容/問い合わせ
◆表1/表紙/-/ニューイヤー駅伝2012inぐんま
◆表2/広告(実際には一般社団法人群馬県信用金庫協会)

◆3/かお・目次/群馬ダイヤモンドペガサス新監督五十嵐章人さん/11月15日就任会見。前橋市出身。五十嵐監督は今季、5年間務めたソフトバンクホークスの2軍外野守備走塁コーチを退任。10月に新監督を探していたペガサスからオファーを受け、就任を受諾した。ホークスでは日本シリーズでも活躍している長谷川勇也や福田秀平といった若手を育て上げた。
◆4~7/特集/新春知事対談 テーマ「ぐんまの人づくり」/
【知事対談スケジュール】
・12月11日(日)天笠淳家さん(太田市)、若狭徹さん(高崎市)
・12月12日(月)三田英彦さん(館林市)
・12月13日(火)池田直人さん(桐生市)
※13日ロケ終了後、群馬テレビ斉藤アナとのトーク収録。特別な舞台設定はしない予定。
【別撮り】
・12月17日と12月中のいずれかの日、2日間で、4人の方の現地を別撮り(知事日程とは別、一部同日程の可能性もあり)
【内容】今回は、4人の方との対談は、フリートーク形式を予定しており、例年のような合本は作成しない予定とのこと。※ページ構成(案)①案6ページ構成を予定しています。
《①案》(実際には①案を基本に②案のぐんまの人づくり例を8ページに掲載)
特集:6ページ構成(4ぺージ~9ページ8,9ページ下1/4に広告掲載)
・4、5ページ・‥「ぐんまの人づくり」タイトル、知事新年挨拶と、対談内容(4人と対談)についての説明、いずれか一人との大きな写真(例:古墳前)

・6、7、8ページ(+9ページ上段)…4人との対談風景(メーン写真+サブ写真+対談内容)
・9ページ…アナウンサーインタビュー(まとめ、今年の抱負)

《②案》
特集:4ページ構成+2ページ(人材育成)※広告掲載は10,11ページに移動も検討
・4ページ…「ぐんまの人づくり」タイトル、知事新年挨拶と、対談内容(4人と対談)についての説明
・5,6ページ+7ページ上段…4人との対談風景(メーン写真+サブ写真+対談内容)
・7ページ…アナウンサーインタビュー(まとめ、今年の抱負)(実際には9ページに掲載)
・8.9ページ…ぐんまの人づくり(例:農林大学校及び産業技術専門校等の紹介)(実際には8ページにIHIアエロスペースと四万温泉の例を掲載)
■日程・内容とも、テレビ係で調整中です。
■対談予定日及び別撮り予定日ともに取材願います。
■アナウンサーインタビューの内容は、新年あいさつと対談のまとめ、今年の抱負です。必ず、取材願います。以上、内容等について、順次、確定し次第、ご違絡します。
/広報課テレビ係岡田補佐(2167)、宮田補佐(2164)、吉岡(2162)
◆8/広告1/4(実際には10ページにトヨタレンタリース群馬を掲載)

◆9/広告1/4(実際には11ページに上毛共催生活協同組合を掲載)
◆10・11/県政の話題(カラー)/ニューイヤー駅伝2012inぐんま/例年通り、スタート・ゴール・各地イベントなど/総務部総務課 和田主幹(2032)
◆12・13/県政の話題(カラー)/ぐんまフランス祭り2011/(1/25、27.オープニングに知事出席(挨拶、テープカット)。基調講演、県内に事業所を持つフランスの企業の事業説明会・商談会。アート展示、フランス関連食品の販売、富岡製糸場紹介展示など/国際課 永井係長(3392)

◆14/広告(実際には家庭用浄水機メーカーの㈱カナメ(前橋市広瀬町)を掲載)

◆15/県政の話題(白黒)※「明日を拓く」はお休み/県バックアップ機能誘致協議会設立総会及び記念講演会/11/25(金)。知事出席(挨拶、議事進行)/総合政策室 田子次長(2319)
◆16~19/県政の話題(白黒)※「明日を拓く」はお休み/県議会/県議会・特別委員会/議会事務局
◆20/マイグルーブ/クラブ榛東(榛東村)/会員30人。男女混合のインディアカチーム。9月に行われた県大会で優勝/-
◆21/ちょっと昔話/ざる観音(吉岡町)/長松寺の矢落観音と自害沢川にまつわる話。毎年1/14に縁日/-
◆22/トピックス/年末特別警戒視察/12月16日(金)高崎署※知事出席予定。内容等、分かり次第連絡します/県警本部
◆23/トピックス/付替国道145号開通式/12月20日(火)東吾妻町内※知事挨拶予定。内容等、分かり次第連絡します/道路整備課
◆24・25/スポーツ/-/-/-
◆26/かわら版・編集後記/わたらせ渓谷鐵道(てつどう)各駅イルミネーションと「イルミネーションの旅」、後記;後藤、荒木/期間:2月29日(水)まで、時間:午後5時~9時、内容:わたらせ渓谷鐵道の前18駅で趣向を凝らしたイルミネーションが競演します。そのほか、往復の運賃とお弁当がセットになったお得なツアー「イルミネーションの旅」もあります。(運行日;1月の土・日曜日(1日(日)を除く)、9日(金))/交通政策課 岡田副主幹(2385)
◆27/広告(実際には上毛新聞のガイドブック10選の公告を掲載)

↑この広告料は上毛新聞に支払われたのか。それとも無料だったのか?↑
◆28・29/ぐんま名山探訪/稲村山(安中市)/953m(実際には山の遠景写真。解説文は30-31ページに掲載)
◆30/広告1/4(実際には山とスキーの店石井(伊勢崎市)の広告)

◆31/広告1/4(実際には山とスキーの店石井(伊勢崎市)の広告)
◆32/ギャラリー/県立近代美術館(高崎市)/3月25日まで「陶酔のバリ・モンマルトル」開催/-
◆33/味・風土/猪豚肉と十石みそ/道の駅上野琴平センター「猪豚鍋定食」/-
◆34・35/ぐんま風紀行/ぐんまフラワーパークのイルミネーション(前橋市)/11/1(火)~1/9(月・祝) 週末を中心にミニコンサートやライブ、花火の打ち上げなど/027-283-8189
◆36/スケッチ散歩/高崎市染料植物園のフクジュソウ/見ごろ:1月下旬から2月中旬ごろ/-(実際には、フクジュソウなどの植物は水彩画で表現)
◆37/おすすめスポット/西毛/-/-(実際には、37ページの左1/3に藤岡市の国指定史跡高山社跡と南北村の檜澤神社節分祭を掲載)
◆38/わくわく体験新発見 手作りまんじゆう体験(みどり市)田舎まんじゆう作り。小平の里/-(なお、読者プレゼントはみどり市「岡直三郎商店」の「日本一のしょう油」2本セットを当選者4人に発送)
◆表3/広告(実際にはワタビキミート㈱(北群馬郡吉岡町)を掲載)
◆表4/広告/ISBN978-4-88058-182-8 C0472 \334E(実際には群馬銀行を掲載)
※カラーページは、ページ1~14と27~40の合計28ページ。広告掲載ページは、2(全面)、10(4分の1)、11(4分の1)、14(全面)、27(全面)、30(4分の1)、31(4分の1)、39(全面)、40(全面)の計9ページ。
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■さて、こうして、上毛新聞社が毎月1万6200部を印刷したうち、上毛新聞系列の新聞店を介して、県議会議員や県議OB、県民リポーターや、県に係わる各種委員会委員ら、そして県の外郭団体の公舎事業団や県有施設、国の関係機関、主要医療機関、農協、県庁内群銀・東和銀行、県庁内飲食店、私立専修学校、私立各種学校、県内学校、福祉施設、老人施設、郵便局向けなど1276の配布先に対して、全体の約1割弱の1355部が配送されます。また、群馬県の広報課に上毛新聞社から納入された1538部は、県庁内に出展している労働金庫を通じて県内の労金に20部、県内の高校83校に83部、県内の地域機関等132箇所に118部、総合情報センターに60部、東京事務所に300部、大阪事務所に70部、名古屋事務所に65部、県警を通じて県内警察署に150部、県庁内の秘書課に20部、企画課に3部、県議会に20部、県民センターに23部(内20部が有償頒布用)国際化に55部、広報課に378部(内、報道20部、課内22部、保存用22部、予備314部)、その他庁内各課145部、県外の各都道府県46部、県警の公安委員3部、配布されます。
このほかの大部分の13307部は、県内176箇所の宛先に配送業者の手で配布されます。内訳は14医師会1686部、8歯科医師会873部、1接骨師会200部、15農協295部、2商工会議所連合会・商工会連合会61部、2群銀・東和銀行247部、3銀行協会・信金・信組331部、12理容組合1600部、1美容組合指定先業者1640部、25旅館組合517部、50飲食組合3922部、6県公立図書館・教育事務所経由小中学校・公民館等・教委927部、35市町村962部、2群馬労働局・栗生楽泉園46部ですが、これらの宛先への配送業務についても平成24年4月1日付で、赤帽と契約が交わされました。こちらも、平成24年3月30日に競争入札が行われ、赤帽が落札となり、契約の相手方は決定したため、同4月1日に契約締結が行われたとされていますが、開示資料には、入札調書も、予定価格調書も存在せず、入札が単独入札だったのかどうかも含めて、全く不透明な状況です。なお、契約書の内容は次のとおりです。
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県政写真誌「グラフぐんま」の配達委託業務に係る契約書
県政写真誌「グラフぐんま」の配達について、群馬県(以下「甲」という)と赤帽群馬県軽自動車運送協同組合(以下「乙」という)は、次のとおり契約を締結する。
(委託業務の内容)
第1条 甲は、「グラフぐんま」の配達に関する業務を乙に委託する。
(1)配達先及び数量 別添「グラフぐんま配達一覧表」のとおり
(2)配 達 回 数 年12回(24年4月号から25年3月号まで毎月1回)
(3)配 達 期 限 納入を受けた日から3日以内(配達先が休みの場合はその翌日)
(4)納 入 日 「グラフぐんま」発行日(毎月1O日。10日が土曜日の場合は翌々日、日曜・祝日の場合は翌日、掲載内容によって変更の場合がある)
(5)委 託 料 金2,534,700円(うち消費税額及び地方消費税額120,700円)消費税額及び地方消費税額は消費税法第28条第1項及び第29条並びに地方税法第72条の82及び第72条の83の規定により算出したもので、本体価格に100分の5を乗じて得た額である。(1円未満の端数は切り捨て)
(6)契 約 期 間 平成24年4月1日から平成2 5年3月31日まで
(7)検 査 期 日 配達を終えた日かち3日以内
(8)契約保証金 群馬県財務規則第1 9 9条第3号により免除
(適正な配達)
第2条 乙は、甲の指示に従い、毎回甲が定めた配達先に、「グラフぐんま」の適正数量を配達するものとする。
(配達票への押印)
第3条 乙は、甲の定めた配達票に配達先の受領者印を徴するものとする。
(検査)
第4条 乙は、配達を終了したときは前条の配達票を達やかに甲へ提出し、甲の指定する検査を受けなければならない。
(代金の支払)
第5条 甲は、前条の検査を完了し、配達が終了したと認めたときは、乙の請求を受理した日から30日以内に乙に対して、別紙支払計画書に従い支払うものとする。ただし、乙にこの契約に定める事項について不履行があると認められるときは、この限りではない。
(配達品の取り扱い)
第6条 乙は、配達品の取り扱いについては棄損、紛失等のないよう細心の注意をなすものとする。
(損害賠償)
第7条 乙は、委託業務の実施に際して甲に損害を与えたときは、損害を賠償する責めを負うもめとする。この場合賠償に関しては甲と協議するものとする。
(契約の変更)
第8条 甲は、必要があると認めたときは、乙と協議のうえ契約の内容を変更することができる。
(遅延利息)
第9条 乙は、履行期限内に契約を履行できないときは、甲に対して遅延利息を支払う除とのとする。
2 前項の遅延利息の額は、履行遅延日数に応じ、契約金額の未済部分相当額に対し、政府契約の支払遅延防止等に関する法律(昭和24年法律第256号)第8条第1項の規定に基づく率を乗じて計算した額とする。
(契約の解除)
第10条 乙が、次の各号のいずれかに該当した場合、甲は契約を解除することができる。
(1)乙の責めに期すべき事由により、契約の履行期限内又は履行期限経過後相当の期間内に契約を履行する見込みがないとき。
(2)正当な理由がないのに契約の履行に着手すべき時期を過ぎても着手しないとき。
(3)契約の履行について不正の行為があったとき。
(4)甲の書面による承認を受けずに、契約によって生じる権利又は義務を第三者に譲渡し、又は承継させたとき。
(5)乙が組織又は集団の威力を背景に集団的又は常習的に暴力的不法行為を行う恐れがある団体の関係者または暴力団員と社会的に非難されるべき関係を有しているもの(以下「暴力団員等」という)であると判明したとき。
(6)本契約に係る下請契約、業務の再委託契約、資材等の購入契約等(以下「下請契約等」という)の相手方が暴力団員等であることを知ったにもかかわらず下請契約等を解除しなかったとき。
(7)その他この契約書の条項に違反したとき。
2 甲は、前項の規定により契約を解除したときは、乙に対し違約金として契約金額の100の10に相当する額の支払いを求めることができる。
3 甲は第1項の規定によりこの契約を解除したときは、乙に損害が生じてもその責を負わないものとする。
(暴力団等による不当介入があった場合の届出義務)
第11条 乙は、甲との契約に係る業務の遂行に当たって不当要求行為(暴力団員等からの不当な要求行為)を受けた場合は、その旨について、遅滞なく甲への報告及び警察への届出を行わなければならない。
(個人情報の保護)
第12条 乙は、別記「個人情報取扱特記事項」に記載された内容を遵守し、業務上知り得た個人情報を適正に取り扱わなくてはならない。
(疑義等の決定)
第13条 この契約に疑義が生じた事項及びこの契約に疑義が生じたときは、群馬県財務規則(平成3年群馬県規則第18号)に定めるところによるものとし、なお疑義があるときは、甲と乙が協議してこれを定めるものとする。
本契約の証として、本書2通を作成し、甲乙記名押印のうえ、各1通を保有する。
平成24年4月1.日
甲 前橋市大手町一丁目1番1号
群馬県知事 大澤 正明
乙 前橋市箱田町608番地の2
赤帽群馬県軽自動車運送協同組合
理事長 赤間 美代子
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こうして、赤帽群馬県軽自動車運送協同組合が、年間税込み253万4700円(毎月21万1225円)で配送業務を請負い、毎月176箇所に1万3282部を12コースに分けて配送するのです。1部当たり15.9円、配達先1箇所当たり1207円と言う計算になります。
ちなみに、安中市方面への配送コースは県利用生活衛生協同組合碓氷支部(佐藤貴雄)57部→安中市役所広報担当課34部→碓氷安中医師会35部→JA碓氷安中10部→安中飲食店組合(高嶋屋)103部→県ホテル生活衛生同郷組合磯部支部磯部館工温泉旅館協同組合10部、松井田飲食店組合長(池谷菊夫)34部→横川・坂本飲食店組合(食堂あかしや)30部→南牧村役場広報担当課10部→下仁田飲食店組合長(なべや)58部→下仁田町役場広報担当課8部→富岡侵食店組合(磯寿司)230部→富岡旅館組合(大島鉱泉)10部→富岡甘楽歯科医師会(33部)→とも活かし甘楽郡医師会65部→富岡市役所広報担当課39部→JA甘楽富岡44部です。
■過去に遡って、グラフぐんまの配達委託業務にかかる契約書を見てみましょう。
平成21年4月2日 赤帽群馬県軽自動車運送協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先181箇所、13コース、1万4017部。
平成22年4月2日 赤帽群馬県軽自動車運送協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先177箇所、13コース、1万3813部。
平成23年4月1日 赤帽群馬県軽自動車運送協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先176箇所、10コ-ス、1万3549部
平成24年4月1日 赤帽群馬県軽自動車運動協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先176箇所、13コース、1万3282部
このように、群馬県は、3年前から続けて、赤帽と同じ条件で委託業務契約を締結しています。競争入札をしているはずなのに、開示された資料にはその経緯と結果を示す情報が存在しません。入札が馴れ合いで行われている可能性があります。
■では、グラフぐんまの製作・発行に係る契約書を過去に遡って見てみましょう。
平成21年4月1日 上毛新聞社 委託料3937万5000円(税込) 毎月17,000部×12ヶ月=204,000部(1部当たり税込193.01円)
平成22年4月1日 上毛新聞社 委託料3937万5000円(税込) 毎月17,000部×12ヶ月=204,000部(1部当たり税込193.01円)
平成23年4月1日 上毛新聞社 委託料3780万円(税込) 毎月16,600部×12ヶ月=199,200部(1部当たり税込189.76円)
平成24年4月1日 上毛新聞社 委託料3444万円(税込) 毎月16,200部×12ヶ月=194,400部(1部当たり177.16円)
このように、毎年、競争入札の結果、上毛新聞社がコンスタントにグラフぐんまの製作・発行委託業務を受注していますが、その単価は、最近少しずつ下がっています。
さて、問題なのはグラフぐんまの内容です。つまり、他の自治体で発行する写真広報誌と比べて、面白さや斬新さに欠けることです。
■お隣の埼玉県でも「さいたまグラフ」という写真広報誌を毎月発行しています。創刊は昭和48年ということなので30年余りの歴史がありますが、発行元は埼玉県庁ではなく、埼玉グラフ㈱という民間会社。送料無料で毎月670円(税込)ですが、1年間(12冊)購読の場合8000円、2年間(24冊)1万5000円、3年間(36冊)2万2000円と、それでも1冊当たり611円します。グラフぐんまの場合は、送料が92円かかるので、税込定価350円といっても、実質的には442円となります。また、グラフぐんまはページ数が40ですが、さいたまグラフはページ数不詳です。しかし、民間会社が主体で企画、製作、発行しているため、常に読者からの写真募集を受け付けたりして、読者の目線を重視している様子が強く感じられます。
これに対して、グラフぐんまの場合には、企画は群馬県広報課がある程度行いますが、それ以外は上毛新聞社に丸投げで、上毛新聞社も県から発注を受けている関係上、県のトップの意向を常に意識しているため、畢竟、知事の提灯記事が多くなってしまい、県民読者受けするような面白い記事が軽視されがちになります。だから、グラフぐんまの場合定価350円+送料92円でも、あまり売れないのだと思われます。
■また、同県のさいたま市の市長公室広報課では「楽楽楽(ららら)さいたま」というグラフ誌版広報誌を平成23年9月22日から最近発行し始めました。これは20ページのカラー印刷で年2回発行されています。内容はすべて同市広報課職員が取材・撮影をして、見所やイベントなどを写真やエッセイを交えて照会する手作りの広報誌です。市長の写った自画自賛記事は皆無で、市内公共施設、市民ボランティア活動も紹介され、ホームページで全てダウンロードして誰でも自由に見られます。また、1万部作成され、市役所の広報課、各区役所、各図書館、書く観光案内所に備えられていて、飛行機の機内誌や新幹線の車内誌と同様に「Take Free \0」とあり、自由に持ち帰りできます。裏表紙には「楽楽楽さいたまは1万部作成し、1部当たり71.19円かかりました。」ときちんと記載されています。
これに対して、グラフぐんまの場合には、企画は群馬県広報課で、編集・発行は上毛新聞社となっており、カラー20ページ、白黒20ページの合計40ページから構成されていますが1部あたり177.16円掛かっています。編集・発行費用として、いくらぐらいを妥当なコストとするかによりますが、楽楽楽さいたまが自前取材・撮影で71.19円で済むことから、白黒20ページ分を加えても、1部90円程度が妥当だと考えられます。そうすると、上毛新聞の編集・発行費用は1部当たり87円程度だということになります。すると毎月1万6200部作成しているので、毎月130万円余りかけていることになります。
■そのほか、北関東の栃木県では「フォトとちぎ」というWEB版の写真広報誌を年4回(7/1夏号、10/1秋号、1/1冬号、4/1春号)、栃木県広報協会が発行しています。これは28ページのカラーで誰でも栃木県のホームページから無料でダウンロードできます。また、「とちぎ県民だより」は毎月第1日曜日に新聞折込で県内全戸に配布されていますが、これは群馬県と同じです。
同じく北関東の茨城県では広報公聴課が、「フォトいばらき」という写真広報誌を発行しています。年4回(初・夏・秋・新年号)発行でA4版変形カラー12ページで、発行部数は不詳ですが、県内の公共施設、理容店、銀行、病院などにおいてあり、すべて無料配布です。また、誰でも茨城県のホームページからダウンロードできます。制作は㈱マガジンハウスに委託していて、同社のホームページには、季刊A4変形28Pとあります。自治体や企業向けの販売促進用フリーペーパーマガジンやカタログの編集・制作を得意としており、神奈川新聞向けの「Kanagawa Hanako」も作成しています。広告募集は茨城県が行っています。
千葉県では総合企画部報道広報課が、「ちば県民だより」を毎月5日(1月は1日)発行しており、配布先は県内各世帯、市町村、国、県、官公庁等です。発行部数は215万部で、タブロイド版8ページで、千葉県のホームページから自由にダウンロードできます。これは群馬県が発行する「ぐんま広報」に相当するものですが、千葉県にはいわゆる写真広報誌というものは存在しません。
西隣の長野県では総務部広報県民課が「広報ながのけん」を年2回(5月と10月)に発行しています。おり、この中に「フォトながの」というコーナーがあります。新聞折込やポスティングで県内全戸に配布しています。配布は㈱長野県折込広告センターに委託されています。カラー14ページで、ときどき知事の対談や災害地・施設等視察などの記事はありますが、グラフぐんまのように、知事の姿が1ページにデカデカとでるような写真は掲載されていません。広報誌のなかに「フォトながの」というコーナーはありますが、長野県はいわゆる写真広報誌というものは発行していません。また、県議会のことは広報では扱っていません。広告募集は長野県が行っています。
新潟県でも、県民広報誌はありますが、写真広報誌というものは発行していません。
■以上のように、群馬県は、他県と同様に毎月「ぐんま広報」と「ぐんま県議会だより」を新聞折込や県民サービスセンター、各県民局、市町村役場、銀行、コンビニ等で配布しています。それらの発行の制作・発行は外部に委託していますが、さらに写真広報誌の「グラフぐんま」を毎月発行しているのは、非常に珍しいと言えます。しかも、制作・発行をほとんど外部に丸投げで、公金を投入しているにもかかわらず、ホームページでダウンロードできず、毎月1万6200部を国や県及び群馬県内の市町村、学校、農協、商工会、銀行、病院、飲食店等に無料配布しておきながら、県民には有償で販売しているのです。
また、有償販売で得られた収入や、公金で制作・発行した広報誌に掲載する広告収入もすべて委託先の収入になり、群馬県ではそれらの収益に関する情報を持っていないというのです。
■そこで、グラフぐんまの制作・発行について幾つかの疑問点が判明したので、発行元の上毛新聞社事業局出版部あてに次の公開質問を出しました。
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平成24年7月5日
〒371-8666前橋市古市町1-50-21
上毛新聞社 事業局出版部 御中
TEL027-254-9965 FAX027-254-9906
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
連絡先 090-5302-8312
公 開 質 問 状
拝啓 平素より地域の各種情報の有力な発信メディアとしてご尽力賜り厚く御礼申し上げます。
さて、群馬県が企画し、貴社が編集・発行をしている「グラフぐんま」について下記の質問があります。ご多用のところ大変恐縮ですが、ご回答くださるようお願い申し上げます。
記
1.群馬県によると、貴社は、毎年春、競争入札により、グラフぐんまの編集・発行・配送に関する業務を落札し続けており、最近も年間3千万円台の予算で、年間約1万9千部(1ヶ月あたり約1万6000部、1部あたり単価約190円)を作成し、群馬県の指定する場所に納めているようですが、グラグぐんまの裏表紙には「毎月10日発行:定価350円(税込み)」とあり、定価350円で県内の書店等でも販売していることをうかがわせます。群馬県によると、無料で配布する上記部数以外の書店販売による売り上げは全て御社に帰するということです。定価350円という価格は、もともと毎月約1万6千部作成を前提に、御社が、群馬県が行なう入札に参加して、提示して受注している条件ですが、有償頒布の分は、印刷製本費用のみではないかと考えます。そこで、質問があります。貴社がグラフぐんまの編集・発行を担当されてから13年ほど経過するという話もありますが、過去10年間の毎月の販売部数と、売上額をご教示ください。
2.上記のように過去10年間に毎月売れ残った部数もご教示ください。
3.また、売れ残って返本されたグラフぐんまはどのように処分していますか?
4.グラフぐんまには、いろいろなサイズの広告が毎月所定のページ箇所に所定のスペースを割いて掲載されています。これらのスポンサーはどのように募集されていますか。
5.また、広告掲載料として、タリフ(標準料金表)はどのように設定していますか。
6.群馬県によると、広告の募集経費や収入は全て御社に帰するということですが、過去10年間の毎月の広告経費と広告収入をご教示ください。
7.グラフぐんまの広告を募集する際に、どのような苦労がありますか。あるいは、グラフぐんまに広告を掲載することについて、スポンサーは一般にどのような感触をもっていますか。(例えば、グラフぐんまは県内の病院、飲食店、ホテル、銀行、理容・美容店などに配布されることから宣伝効果が抜群なためスポンサーの応募希望が多い為選別に苦慮しているのが実態である、とか、グラフぐんまは限られた読者しか期待できず宣伝効果もさほど見込めないという理由で募集をかけてもなかなかスポンサーが集まらないため頭を下げてお願いしているのが実情である、など。)
なお、本質問状は、貴職のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、その経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ或いは関係者のネット上で明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。
つきましては、平成24年7月13日(金)限り、下記に郵送又はFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-8010 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
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■これに対して、7月13日付で上毛新聞社から次の回答が有りました。
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平成24年7月13日
市民オンプズマン群馬代表
小川 賢 様
〒371-8666 前橋市古市町1-50-21
上毛新聞社事業局次長兼出版部長
冨澤隆夫
TEL027-254-9967 FAX027-254-9906
回 答 書
責団体から当出版部に寄せられた平成24年7月2日付「グラフぐんま」についての公開質問間状に対し、下記の通り、回答をさせていただきます。
記
1.毎月の販売部数と売上額について
群馬県との契約部数(平成23年度は16,600部)のほか、増刷の有料配布(販売)分や予備分(スポンサー配布、不良品対応などを含む)として月850冊ほどを印刷・製本しています。販売部数については月平均400部ほどです。
契約部数の制作コストには外注を含め印刷・製本代、取材費、写真撮影代、誌面レイアウト・版下代、発送料などがかかります。販売分には当社負拒の印刷・製本代のほか、取次店・取扱販売店マージン、発送代も発生し、それらを踏まえて群馬県と協議のうえ価格を定め、永年現行定価で販売しています。売上額は個別の営業内容ですので公表を差し控えさせていただきますが、販売部数と定価、流通旅費から推計してください。
なお、この10年間での当社受注実績は8年で、契約部数、印刷部数については各契約時の見直し対象となっています。制作コストは削減傾向にあります。
2.売れ残った部数について
毎月の返品は、月平均40冊となります,ここ数年大きな変動はありません。
3.返品分の処分方法にりいて
棚卸の稟議決済を受けて、断裁処分しています。
4.広告スポンサーの募集方法について
当社の営業努力の中で募っています。
5.広舎掲載料について
広告料金は設定しておりますが、個々の営業内容についての公表は差し控えさせていただきます。
6.広資経費と広告収入について
契約上、広告掲載スペースは「全ページ数の概ね20%以内」と限られています。個々の営業内容についての公表は、差し控えさせていただきます。
7.公告を募集する際の苦労について
上記6の通り広告スペースが限られるほか、写真誌としての性格から掲載スポンサーが限られ、経済情勢も影響する中で営業努力をしています。スポンサー様には広告掲載のメリットを理解していただいているものと認識しております。
以上、回答します。
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■上毛新聞社の回答によれば、群馬県との契約部数以外に、増刷の有料配布(販売)分や予備分(スポンサー配布、不良品対応などを含む)として月850冊ほどを印刷・製本していて、このうち、販売部数は月平均400部程度ということです。
群馬県広報課では、「以前、委託業者の上毛新聞から聞いた情報だ」として「委託業者は約1000部程度増刷して有料販売用にあてているらしい」ということしか把握していませんが、実際には、月平均400部しか書店に置かれておらず、そのうち50部は売れ残って返品されてくるということになります。したがってグラフぐんまの店頭販売や送料92円での郵送での販売での売上額は350円×350部=122,500円ということになります。
■売上額について、上毛新聞社では「売上額は個別の営業内容ですので公表を差し控えさせていただきますが、販売部数と定価、流通旅費から推計してください」と回答してきたため、当会では次のように推計しました。
グラフぐんまの税込定価350円は群馬県と上毛新聞社との協議の結果、かなり以前から決まっているようです。通常、書店でのマージンは20%程度ということで、あとは出版社の紙代・印刷費等の原価が30%、販売費や一般管理費等の間接費が30%、出版社利益が10%、取次代10%という内訳のようですが、グラフぐんまの場合、書店でのマージン以外はすべて公金で賄われおり、書店で上毛新聞社が増刷分を販売する場合には、原価と配送コストだけが実費と考えられます。この印刷費も、群馬県から毎月1万6200部の発注があるため、さらに850冊の増刷コストは大した金額にはならないはずです。それでも上記の割合から販売価格350円を基に原価を推測すると、350円×0.3=105円程度となることが分かります。
既述のとおり上毛新聞社が1部あたり177.16円でグラフぐんまの制作・発行業務を受託しているので、さいたま市広報の例から類推するに、1部あたりの原価はせいぜい90円前後だと考えられます。したがって、定価350円(本体334円)のうち、上毛新聞社のもうけは244円程度と想定され、増刷分に関しては244円×800部=195,000円となります。ただし、上毛新聞社によれば、実際の有料配布部数は月平均400部だそうですから、儲けの実額はこの半分程度ということになります。tadas
これを適正な利益とみるかどうかはともかく、最近、上毛新聞社が入札価格を毎年少しずつ減らしている背景には、やはり、公金で作成した出版物であまりもうけを出しては申し訳ないという気持ちが働いているのかもしれません。
■さらにグラフぐんまの全体のスペースの20%は広告用のスペースとして割かれており、この広告料も全て上毛新聞社のもうけとなります。上毛新聞社は、当会の質問に対して、「広告料金は設定しておりますが、個々の営業内容についての公表は差し控えさせていただきます」として、広告料を明らかにしませんが、新聞広告ナビによれば同社の発行する上毛新聞の広告料は次の料金表のとおりです。http://www.shinbun-navi.com/zenkoku/mainichi.html
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<上毛新聞>
発行部数:約30万部 http://www.raijin.com/ad/siryo01.htm
広告名:突出(横52.2mm×縦66mm) 143,000円(1平方mm当たり41.50円)
記事中(横70mm×縦40mm) 112,200円(1平方mm当たり40.07円)
記事バサミ(横10mm×縦32mm) 19,800円(1平方mm当たり61.88円)
記事下/全5段(横385mm×縦176mm) 925,000円(1平方mm当たり13.65円)
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■この料金表から推定すると、グラフぐんまは発行部数1万6200部+増刷分850部=合計1万7000部で、1ページの全面広告の場合、横約250mm×縦約350mm=87,500平方mm程度のスペースとなるため、仮に1平方mm当たりの単価を5円としても、45万円程度の広告料は期待できることになります。また、4分の1を割いた広告の場合、当然単価はアップすることから、仮に1平方mm当たりの単価を12円とすると、21,800平方mm×12円=261,600円(約26万円)となります。
グラフぐんまでは、広告スペースとして、1ページ全面が5ページ、1/4ページが4コマ確保されているため、仮に上記の単価を当てはめると広告料は45万円×5頁+26万円×4コマ=329万円となります。これは、上毛新聞社に群馬県から毎月支払われる委託業務費の287万円をはるかに凌ぐ金額となります。
もちろん、群馬県が、グラフぐんまの委託業務に関連して上毛新聞社が受け取る広告料について知らないはずが有りません。
■上毛新聞社の回答では、「契約部数の制作コストには外注を含め印刷・製本代、取材費、写真撮影代、誌面レイアウト・版下代、発送料などがかかります。販売分には当社負拒の印刷・製本代のほか、取次店・取扱販売店マージン、発送代も発生し、それらを踏まえて群馬県と協議のうえ価格を定め、永年現行定価で販売しています。売上額は個別の営業内容ですので公表を差し控えさせていただきますが、販売部数と定価、流通旅費から推計してください」と説明していますが、契約部数の制作コストと発送料は入札条件として明記され、受注者には公金から支払われています。
また増刷分についても、大量印刷のロットの中に、印刷・製本費は含まれており、発送も、他の書籍と一緒にして行われたりするわけで、さほどコストはかからないと思われます。
■よって、上記のことから窺えることは、広告料は群馬県が募集・監理すべきであり、増刷分についても、群馬県がきちんと契約分の中に含めて制作・配布管理をして、書店やコンビニには公共の頒布物ということで無料で置かせてもらうようにすべきです。
そうすれば、広告料で全部まかなうことも可能となり、有料頒布をやめて、他の自治体のようにフリーペーパー化することも検討できるようになるはずです。さらに、現在、40ページのグラフぐんまを毎月発行して中身の薄い記事を読者に読ませるより、せめて季刊にして、年4回程度の発行頻度に減らし、中身を充実させて、配布先も公民館レベルではなく、各地区の隣保班に配布して回覧すべきです。
当会では、群馬県広報課に対して、「既にぐんま広報」や「ぐんま県議会だより」を毎月第1日曜日に県内全戸に配布しているのであるから、グラフぐんまの記事もそれに含ませればよいのではないか」「内容も大澤知事の提灯記事ばかりでなく、広報課自らが汗をかいて取材をしたり、意見や記事や写真の募集を県民から募ったりしたりして、もっと県民の目線で企画、編集をすべきではないのか」「公金で折角作成したのであるから、ホームページで誰でも閲覧できるようにすべきだ」という提案をしました。しかし、反応は芳しくありませんでした。
この件では、引き続き、広告料の取扱い等の不明点について、関係先に確認を求めていく所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項おわり】

↑広告料と増刷分の売上額を教えてくれない上毛新聞と、それらの情報に無関心の群馬県広報課。グラフぐんま2012年1月号裏表紙に書かれた定価350円の根拠と、群銀の広告料のナゾ。↑
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2012年1月号 グラフぐんま台割(1月15日発行)
B4判変型・右中トジ 2011.11.29編集会議
頁/項目/テーマ/内容/問い合わせ
◆表1/表紙/-/ニューイヤー駅伝2012inぐんま
◆表2/広告(実際には一般社団法人群馬県信用金庫協会)

◆3/かお・目次/群馬ダイヤモンドペガサス新監督五十嵐章人さん/11月15日就任会見。前橋市出身。五十嵐監督は今季、5年間務めたソフトバンクホークスの2軍外野守備走塁コーチを退任。10月に新監督を探していたペガサスからオファーを受け、就任を受諾した。ホークスでは日本シリーズでも活躍している長谷川勇也や福田秀平といった若手を育て上げた。
◆4~7/特集/新春知事対談 テーマ「ぐんまの人づくり」/
【知事対談スケジュール】
・12月11日(日)天笠淳家さん(太田市)、若狭徹さん(高崎市)
・12月12日(月)三田英彦さん(館林市)
・12月13日(火)池田直人さん(桐生市)
※13日ロケ終了後、群馬テレビ斉藤アナとのトーク収録。特別な舞台設定はしない予定。
【別撮り】
・12月17日と12月中のいずれかの日、2日間で、4人の方の現地を別撮り(知事日程とは別、一部同日程の可能性もあり)
【内容】今回は、4人の方との対談は、フリートーク形式を予定しており、例年のような合本は作成しない予定とのこと。※ページ構成(案)①案6ページ構成を予定しています。
《①案》(実際には①案を基本に②案のぐんまの人づくり例を8ページに掲載)
特集:6ページ構成(4ぺージ~9ページ8,9ページ下1/4に広告掲載)
・4、5ページ・‥「ぐんまの人づくり」タイトル、知事新年挨拶と、対談内容(4人と対談)についての説明、いずれか一人との大きな写真(例:古墳前)

・6、7、8ページ(+9ページ上段)…4人との対談風景(メーン写真+サブ写真+対談内容)
・9ページ…アナウンサーインタビュー(まとめ、今年の抱負)

《②案》
特集:4ページ構成+2ページ(人材育成)※広告掲載は10,11ページに移動も検討
・4ページ…「ぐんまの人づくり」タイトル、知事新年挨拶と、対談内容(4人と対談)についての説明
・5,6ページ+7ページ上段…4人との対談風景(メーン写真+サブ写真+対談内容)
・7ページ…アナウンサーインタビュー(まとめ、今年の抱負)(実際には9ページに掲載)
・8.9ページ…ぐんまの人づくり(例:農林大学校及び産業技術専門校等の紹介)(実際には8ページにIHIアエロスペースと四万温泉の例を掲載)
■日程・内容とも、テレビ係で調整中です。
■対談予定日及び別撮り予定日ともに取材願います。
■アナウンサーインタビューの内容は、新年あいさつと対談のまとめ、今年の抱負です。必ず、取材願います。以上、内容等について、順次、確定し次第、ご違絡します。
/広報課テレビ係岡田補佐(2167)、宮田補佐(2164)、吉岡(2162)
◆8/広告1/4(実際には10ページにトヨタレンタリース群馬を掲載)

◆9/広告1/4(実際には11ページに上毛共催生活協同組合を掲載)
◆10・11/県政の話題(カラー)/ニューイヤー駅伝2012inぐんま/例年通り、スタート・ゴール・各地イベントなど/総務部総務課 和田主幹(2032)
◆12・13/県政の話題(カラー)/ぐんまフランス祭り2011/(1/25、27.オープニングに知事出席(挨拶、テープカット)。基調講演、県内に事業所を持つフランスの企業の事業説明会・商談会。アート展示、フランス関連食品の販売、富岡製糸場紹介展示など/国際課 永井係長(3392)

◆14/広告(実際には家庭用浄水機メーカーの㈱カナメ(前橋市広瀬町)を掲載)

◆15/県政の話題(白黒)※「明日を拓く」はお休み/県バックアップ機能誘致協議会設立総会及び記念講演会/11/25(金)。知事出席(挨拶、議事進行)/総合政策室 田子次長(2319)
◆16~19/県政の話題(白黒)※「明日を拓く」はお休み/県議会/県議会・特別委員会/議会事務局
◆20/マイグルーブ/クラブ榛東(榛東村)/会員30人。男女混合のインディアカチーム。9月に行われた県大会で優勝/-
◆21/ちょっと昔話/ざる観音(吉岡町)/長松寺の矢落観音と自害沢川にまつわる話。毎年1/14に縁日/-
◆22/トピックス/年末特別警戒視察/12月16日(金)高崎署※知事出席予定。内容等、分かり次第連絡します/県警本部
◆23/トピックス/付替国道145号開通式/12月20日(火)東吾妻町内※知事挨拶予定。内容等、分かり次第連絡します/道路整備課
◆24・25/スポーツ/-/-/-
◆26/かわら版・編集後記/わたらせ渓谷鐵道(てつどう)各駅イルミネーションと「イルミネーションの旅」、後記;後藤、荒木/期間:2月29日(水)まで、時間:午後5時~9時、内容:わたらせ渓谷鐵道の前18駅で趣向を凝らしたイルミネーションが競演します。そのほか、往復の運賃とお弁当がセットになったお得なツアー「イルミネーションの旅」もあります。(運行日;1月の土・日曜日(1日(日)を除く)、9日(金))/交通政策課 岡田副主幹(2385)
◆27/広告(実際には上毛新聞のガイドブック10選の公告を掲載)

↑この広告料は上毛新聞に支払われたのか。それとも無料だったのか?↑
◆28・29/ぐんま名山探訪/稲村山(安中市)/953m(実際には山の遠景写真。解説文は30-31ページに掲載)
◆30/広告1/4(実際には山とスキーの店石井(伊勢崎市)の広告)

◆31/広告1/4(実際には山とスキーの店石井(伊勢崎市)の広告)
◆32/ギャラリー/県立近代美術館(高崎市)/3月25日まで「陶酔のバリ・モンマルトル」開催/-
◆33/味・風土/猪豚肉と十石みそ/道の駅上野琴平センター「猪豚鍋定食」/-
◆34・35/ぐんま風紀行/ぐんまフラワーパークのイルミネーション(前橋市)/11/1(火)~1/9(月・祝) 週末を中心にミニコンサートやライブ、花火の打ち上げなど/027-283-8189
◆36/スケッチ散歩/高崎市染料植物園のフクジュソウ/見ごろ:1月下旬から2月中旬ごろ/-(実際には、フクジュソウなどの植物は水彩画で表現)
◆37/おすすめスポット/西毛/-/-(実際には、37ページの左1/3に藤岡市の国指定史跡高山社跡と南北村の檜澤神社節分祭を掲載)
◆38/わくわく体験新発見 手作りまんじゆう体験(みどり市)田舎まんじゆう作り。小平の里/-(なお、読者プレゼントはみどり市「岡直三郎商店」の「日本一のしょう油」2本セットを当選者4人に発送)
◆表3/広告(実際にはワタビキミート㈱(北群馬郡吉岡町)を掲載)

◆表4/広告/ISBN978-4-88058-182-8 C0472 \334E(実際には群馬銀行を掲載)
※カラーページは、ページ1~14と27~40の合計28ページ。広告掲載ページは、2(全面)、10(4分の1)、11(4分の1)、14(全面)、27(全面)、30(4分の1)、31(4分の1)、39(全面)、40(全面)の計9ページ。
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■さて、こうして、上毛新聞社が毎月1万6200部を印刷したうち、上毛新聞系列の新聞店を介して、県議会議員や県議OB、県民リポーターや、県に係わる各種委員会委員ら、そして県の外郭団体の公舎事業団や県有施設、国の関係機関、主要医療機関、農協、県庁内群銀・東和銀行、県庁内飲食店、私立専修学校、私立各種学校、県内学校、福祉施設、老人施設、郵便局向けなど1276の配布先に対して、全体の約1割弱の1355部が配送されます。また、群馬県の広報課に上毛新聞社から納入された1538部は、県庁内に出展している労働金庫を通じて県内の労金に20部、県内の高校83校に83部、県内の地域機関等132箇所に118部、総合情報センターに60部、東京事務所に300部、大阪事務所に70部、名古屋事務所に65部、県警を通じて県内警察署に150部、県庁内の秘書課に20部、企画課に3部、県議会に20部、県民センターに23部(内20部が有償頒布用)国際化に55部、広報課に378部(内、報道20部、課内22部、保存用22部、予備314部)、その他庁内各課145部、県外の各都道府県46部、県警の公安委員3部、配布されます。
このほかの大部分の13307部は、県内176箇所の宛先に配送業者の手で配布されます。内訳は14医師会1686部、8歯科医師会873部、1接骨師会200部、15農協295部、2商工会議所連合会・商工会連合会61部、2群銀・東和銀行247部、3銀行協会・信金・信組331部、12理容組合1600部、1美容組合指定先業者1640部、25旅館組合517部、50飲食組合3922部、6県公立図書館・教育事務所経由小中学校・公民館等・教委927部、35市町村962部、2群馬労働局・栗生楽泉園46部ですが、これらの宛先への配送業務についても平成24年4月1日付で、赤帽と契約が交わされました。こちらも、平成24年3月30日に競争入札が行われ、赤帽が落札となり、契約の相手方は決定したため、同4月1日に契約締結が行われたとされていますが、開示資料には、入札調書も、予定価格調書も存在せず、入札が単独入札だったのかどうかも含めて、全く不透明な状況です。なお、契約書の内容は次のとおりです。
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県政写真誌「グラフぐんま」の配達委託業務に係る契約書
県政写真誌「グラフぐんま」の配達について、群馬県(以下「甲」という)と赤帽群馬県軽自動車運送協同組合(以下「乙」という)は、次のとおり契約を締結する。
(委託業務の内容)
第1条 甲は、「グラフぐんま」の配達に関する業務を乙に委託する。
(1)配達先及び数量 別添「グラフぐんま配達一覧表」のとおり
(2)配 達 回 数 年12回(24年4月号から25年3月号まで毎月1回)
(3)配 達 期 限 納入を受けた日から3日以内(配達先が休みの場合はその翌日)
(4)納 入 日 「グラフぐんま」発行日(毎月1O日。10日が土曜日の場合は翌々日、日曜・祝日の場合は翌日、掲載内容によって変更の場合がある)
(5)委 託 料 金2,534,700円(うち消費税額及び地方消費税額120,700円)消費税額及び地方消費税額は消費税法第28条第1項及び第29条並びに地方税法第72条の82及び第72条の83の規定により算出したもので、本体価格に100分の5を乗じて得た額である。(1円未満の端数は切り捨て)
(6)契 約 期 間 平成24年4月1日から平成2 5年3月31日まで
(7)検 査 期 日 配達を終えた日かち3日以内
(8)契約保証金 群馬県財務規則第1 9 9条第3号により免除
(適正な配達)
第2条 乙は、甲の指示に従い、毎回甲が定めた配達先に、「グラフぐんま」の適正数量を配達するものとする。
(配達票への押印)
第3条 乙は、甲の定めた配達票に配達先の受領者印を徴するものとする。
(検査)
第4条 乙は、配達を終了したときは前条の配達票を達やかに甲へ提出し、甲の指定する検査を受けなければならない。
(代金の支払)
第5条 甲は、前条の検査を完了し、配達が終了したと認めたときは、乙の請求を受理した日から30日以内に乙に対して、別紙支払計画書に従い支払うものとする。ただし、乙にこの契約に定める事項について不履行があると認められるときは、この限りではない。
(配達品の取り扱い)
第6条 乙は、配達品の取り扱いについては棄損、紛失等のないよう細心の注意をなすものとする。
(損害賠償)
第7条 乙は、委託業務の実施に際して甲に損害を与えたときは、損害を賠償する責めを負うもめとする。この場合賠償に関しては甲と協議するものとする。
(契約の変更)
第8条 甲は、必要があると認めたときは、乙と協議のうえ契約の内容を変更することができる。
(遅延利息)
第9条 乙は、履行期限内に契約を履行できないときは、甲に対して遅延利息を支払う除とのとする。
2 前項の遅延利息の額は、履行遅延日数に応じ、契約金額の未済部分相当額に対し、政府契約の支払遅延防止等に関する法律(昭和24年法律第256号)第8条第1項の規定に基づく率を乗じて計算した額とする。
(契約の解除)
第10条 乙が、次の各号のいずれかに該当した場合、甲は契約を解除することができる。
(1)乙の責めに期すべき事由により、契約の履行期限内又は履行期限経過後相当の期間内に契約を履行する見込みがないとき。
(2)正当な理由がないのに契約の履行に着手すべき時期を過ぎても着手しないとき。
(3)契約の履行について不正の行為があったとき。
(4)甲の書面による承認を受けずに、契約によって生じる権利又は義務を第三者に譲渡し、又は承継させたとき。
(5)乙が組織又は集団の威力を背景に集団的又は常習的に暴力的不法行為を行う恐れがある団体の関係者または暴力団員と社会的に非難されるべき関係を有しているもの(以下「暴力団員等」という)であると判明したとき。
(6)本契約に係る下請契約、業務の再委託契約、資材等の購入契約等(以下「下請契約等」という)の相手方が暴力団員等であることを知ったにもかかわらず下請契約等を解除しなかったとき。
(7)その他この契約書の条項に違反したとき。
2 甲は、前項の規定により契約を解除したときは、乙に対し違約金として契約金額の100の10に相当する額の支払いを求めることができる。
3 甲は第1項の規定によりこの契約を解除したときは、乙に損害が生じてもその責を負わないものとする。
(暴力団等による不当介入があった場合の届出義務)
第11条 乙は、甲との契約に係る業務の遂行に当たって不当要求行為(暴力団員等からの不当な要求行為)を受けた場合は、その旨について、遅滞なく甲への報告及び警察への届出を行わなければならない。
(個人情報の保護)
第12条 乙は、別記「個人情報取扱特記事項」に記載された内容を遵守し、業務上知り得た個人情報を適正に取り扱わなくてはならない。
(疑義等の決定)
第13条 この契約に疑義が生じた事項及びこの契約に疑義が生じたときは、群馬県財務規則(平成3年群馬県規則第18号)に定めるところによるものとし、なお疑義があるときは、甲と乙が協議してこれを定めるものとする。
本契約の証として、本書2通を作成し、甲乙記名押印のうえ、各1通を保有する。
平成24年4月1.日
甲 前橋市大手町一丁目1番1号
群馬県知事 大澤 正明
乙 前橋市箱田町608番地の2
赤帽群馬県軽自動車運送協同組合
理事長 赤間 美代子
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こうして、赤帽群馬県軽自動車運送協同組合が、年間税込み253万4700円(毎月21万1225円)で配送業務を請負い、毎月176箇所に1万3282部を12コースに分けて配送するのです。1部当たり15.9円、配達先1箇所当たり1207円と言う計算になります。
ちなみに、安中市方面への配送コースは県利用生活衛生協同組合碓氷支部(佐藤貴雄)57部→安中市役所広報担当課34部→碓氷安中医師会35部→JA碓氷安中10部→安中飲食店組合(高嶋屋)103部→県ホテル生活衛生同郷組合磯部支部磯部館工温泉旅館協同組合10部、松井田飲食店組合長(池谷菊夫)34部→横川・坂本飲食店組合(食堂あかしや)30部→南牧村役場広報担当課10部→下仁田飲食店組合長(なべや)58部→下仁田町役場広報担当課8部→富岡侵食店組合(磯寿司)230部→富岡旅館組合(大島鉱泉)10部→富岡甘楽歯科医師会(33部)→とも活かし甘楽郡医師会65部→富岡市役所広報担当課39部→JA甘楽富岡44部です。
■過去に遡って、グラフぐんまの配達委託業務にかかる契約書を見てみましょう。
平成21年4月2日 赤帽群馬県軽自動車運送協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先181箇所、13コース、1万4017部。
平成22年4月2日 赤帽群馬県軽自動車運送協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先177箇所、13コース、1万3813部。
平成23年4月1日 赤帽群馬県軽自動車運送協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先176箇所、10コ-ス、1万3549部
平成24年4月1日 赤帽群馬県軽自動車運動協同組合 委託料253万4700円(税込) 毎月の配達先176箇所、13コース、1万3282部
このように、群馬県は、3年前から続けて、赤帽と同じ条件で委託業務契約を締結しています。競争入札をしているはずなのに、開示された資料にはその経緯と結果を示す情報が存在しません。入札が馴れ合いで行われている可能性があります。
■では、グラフぐんまの製作・発行に係る契約書を過去に遡って見てみましょう。
平成21年4月1日 上毛新聞社 委託料3937万5000円(税込) 毎月17,000部×12ヶ月=204,000部(1部当たり税込193.01円)
平成22年4月1日 上毛新聞社 委託料3937万5000円(税込) 毎月17,000部×12ヶ月=204,000部(1部当たり税込193.01円)
平成23年4月1日 上毛新聞社 委託料3780万円(税込) 毎月16,600部×12ヶ月=199,200部(1部当たり税込189.76円)
平成24年4月1日 上毛新聞社 委託料3444万円(税込) 毎月16,200部×12ヶ月=194,400部(1部当たり177.16円)
このように、毎年、競争入札の結果、上毛新聞社がコンスタントにグラフぐんまの製作・発行委託業務を受注していますが、その単価は、最近少しずつ下がっています。
さて、問題なのはグラフぐんまの内容です。つまり、他の自治体で発行する写真広報誌と比べて、面白さや斬新さに欠けることです。
■お隣の埼玉県でも「さいたまグラフ」という写真広報誌を毎月発行しています。創刊は昭和48年ということなので30年余りの歴史がありますが、発行元は埼玉県庁ではなく、埼玉グラフ㈱という民間会社。送料無料で毎月670円(税込)ですが、1年間(12冊)購読の場合8000円、2年間(24冊)1万5000円、3年間(36冊)2万2000円と、それでも1冊当たり611円します。グラフぐんまの場合は、送料が92円かかるので、税込定価350円といっても、実質的には442円となります。また、グラフぐんまはページ数が40ですが、さいたまグラフはページ数不詳です。しかし、民間会社が主体で企画、製作、発行しているため、常に読者からの写真募集を受け付けたりして、読者の目線を重視している様子が強く感じられます。
これに対して、グラフぐんまの場合には、企画は群馬県広報課がある程度行いますが、それ以外は上毛新聞社に丸投げで、上毛新聞社も県から発注を受けている関係上、県のトップの意向を常に意識しているため、畢竟、知事の提灯記事が多くなってしまい、県民読者受けするような面白い記事が軽視されがちになります。だから、グラフぐんまの場合定価350円+送料92円でも、あまり売れないのだと思われます。
■また、同県のさいたま市の市長公室広報課では「楽楽楽(ららら)さいたま」というグラフ誌版広報誌を平成23年9月22日から最近発行し始めました。これは20ページのカラー印刷で年2回発行されています。内容はすべて同市広報課職員が取材・撮影をして、見所やイベントなどを写真やエッセイを交えて照会する手作りの広報誌です。市長の写った自画自賛記事は皆無で、市内公共施設、市民ボランティア活動も紹介され、ホームページで全てダウンロードして誰でも自由に見られます。また、1万部作成され、市役所の広報課、各区役所、各図書館、書く観光案内所に備えられていて、飛行機の機内誌や新幹線の車内誌と同様に「Take Free \0」とあり、自由に持ち帰りできます。裏表紙には「楽楽楽さいたまは1万部作成し、1部当たり71.19円かかりました。」ときちんと記載されています。
これに対して、グラフぐんまの場合には、企画は群馬県広報課で、編集・発行は上毛新聞社となっており、カラー20ページ、白黒20ページの合計40ページから構成されていますが1部あたり177.16円掛かっています。編集・発行費用として、いくらぐらいを妥当なコストとするかによりますが、楽楽楽さいたまが自前取材・撮影で71.19円で済むことから、白黒20ページ分を加えても、1部90円程度が妥当だと考えられます。そうすると、上毛新聞の編集・発行費用は1部当たり87円程度だということになります。すると毎月1万6200部作成しているので、毎月130万円余りかけていることになります。
■そのほか、北関東の栃木県では「フォトとちぎ」というWEB版の写真広報誌を年4回(7/1夏号、10/1秋号、1/1冬号、4/1春号)、栃木県広報協会が発行しています。これは28ページのカラーで誰でも栃木県のホームページから無料でダウンロードできます。また、「とちぎ県民だより」は毎月第1日曜日に新聞折込で県内全戸に配布されていますが、これは群馬県と同じです。
同じく北関東の茨城県では広報公聴課が、「フォトいばらき」という写真広報誌を発行しています。年4回(初・夏・秋・新年号)発行でA4版変形カラー12ページで、発行部数は不詳ですが、県内の公共施設、理容店、銀行、病院などにおいてあり、すべて無料配布です。また、誰でも茨城県のホームページからダウンロードできます。制作は㈱マガジンハウスに委託していて、同社のホームページには、季刊A4変形28Pとあります。自治体や企業向けの販売促進用フリーペーパーマガジンやカタログの編集・制作を得意としており、神奈川新聞向けの「Kanagawa Hanako」も作成しています。広告募集は茨城県が行っています。
千葉県では総合企画部報道広報課が、「ちば県民だより」を毎月5日(1月は1日)発行しており、配布先は県内各世帯、市町村、国、県、官公庁等です。発行部数は215万部で、タブロイド版8ページで、千葉県のホームページから自由にダウンロードできます。これは群馬県が発行する「ぐんま広報」に相当するものですが、千葉県にはいわゆる写真広報誌というものは存在しません。
西隣の長野県では総務部広報県民課が「広報ながのけん」を年2回(5月と10月)に発行しています。おり、この中に「フォトながの」というコーナーがあります。新聞折込やポスティングで県内全戸に配布しています。配布は㈱長野県折込広告センターに委託されています。カラー14ページで、ときどき知事の対談や災害地・施設等視察などの記事はありますが、グラフぐんまのように、知事の姿が1ページにデカデカとでるような写真は掲載されていません。広報誌のなかに「フォトながの」というコーナーはありますが、長野県はいわゆる写真広報誌というものは発行していません。また、県議会のことは広報では扱っていません。広告募集は長野県が行っています。
新潟県でも、県民広報誌はありますが、写真広報誌というものは発行していません。
■以上のように、群馬県は、他県と同様に毎月「ぐんま広報」と「ぐんま県議会だより」を新聞折込や県民サービスセンター、各県民局、市町村役場、銀行、コンビニ等で配布しています。それらの発行の制作・発行は外部に委託していますが、さらに写真広報誌の「グラフぐんま」を毎月発行しているのは、非常に珍しいと言えます。しかも、制作・発行をほとんど外部に丸投げで、公金を投入しているにもかかわらず、ホームページでダウンロードできず、毎月1万6200部を国や県及び群馬県内の市町村、学校、農協、商工会、銀行、病院、飲食店等に無料配布しておきながら、県民には有償で販売しているのです。
また、有償販売で得られた収入や、公金で制作・発行した広報誌に掲載する広告収入もすべて委託先の収入になり、群馬県ではそれらの収益に関する情報を持っていないというのです。
■そこで、グラフぐんまの制作・発行について幾つかの疑問点が判明したので、発行元の上毛新聞社事業局出版部あてに次の公開質問を出しました。
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平成24年7月5日
〒371-8666前橋市古市町1-50-21
上毛新聞社 事業局出版部 御中
TEL027-254-9965 FAX027-254-9906
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢
連絡先 090-5302-8312
公 開 質 問 状
拝啓 平素より地域の各種情報の有力な発信メディアとしてご尽力賜り厚く御礼申し上げます。
さて、群馬県が企画し、貴社が編集・発行をしている「グラフぐんま」について下記の質問があります。ご多用のところ大変恐縮ですが、ご回答くださるようお願い申し上げます。
記
1.群馬県によると、貴社は、毎年春、競争入札により、グラフぐんまの編集・発行・配送に関する業務を落札し続けており、最近も年間3千万円台の予算で、年間約1万9千部(1ヶ月あたり約1万6000部、1部あたり単価約190円)を作成し、群馬県の指定する場所に納めているようですが、グラグぐんまの裏表紙には「毎月10日発行:定価350円(税込み)」とあり、定価350円で県内の書店等でも販売していることをうかがわせます。群馬県によると、無料で配布する上記部数以外の書店販売による売り上げは全て御社に帰するということです。定価350円という価格は、もともと毎月約1万6千部作成を前提に、御社が、群馬県が行なう入札に参加して、提示して受注している条件ですが、有償頒布の分は、印刷製本費用のみではないかと考えます。そこで、質問があります。貴社がグラフぐんまの編集・発行を担当されてから13年ほど経過するという話もありますが、過去10年間の毎月の販売部数と、売上額をご教示ください。
2.上記のように過去10年間に毎月売れ残った部数もご教示ください。
3.また、売れ残って返本されたグラフぐんまはどのように処分していますか?
4.グラフぐんまには、いろいろなサイズの広告が毎月所定のページ箇所に所定のスペースを割いて掲載されています。これらのスポンサーはどのように募集されていますか。
5.また、広告掲載料として、タリフ(標準料金表)はどのように設定していますか。
6.群馬県によると、広告の募集経費や収入は全て御社に帰するということですが、過去10年間の毎月の広告経費と広告収入をご教示ください。
7.グラフぐんまの広告を募集する際に、どのような苦労がありますか。あるいは、グラフぐんまに広告を掲載することについて、スポンサーは一般にどのような感触をもっていますか。(例えば、グラフぐんまは県内の病院、飲食店、ホテル、銀行、理容・美容店などに配布されることから宣伝効果が抜群なためスポンサーの応募希望が多い為選別に苦慮しているのが実態である、とか、グラフぐんまは限られた読者しか期待できず宣伝効果もさほど見込めないという理由で募集をかけてもなかなかスポンサーが集まらないため頭を下げてお願いしているのが実情である、など。)
なお、本質問状は、貴職のご回答を得た上で、あるいは得られなかったときに、その経過を含めて当市民オンブズマン群馬のホームページ或いは関係者のネット上で明らかにし広く群馬県民に広報してまいる所存です。
つきましては、平成24年7月13日(金)限り、下記に郵送又はFAXにてご回答いただきますよう、お願い申し上げます。
記
市民オンブズマン群馬 事務局長 鈴木 庸
〒371-8010 群馬県前橋市文京町1-15-10
電話 027-224-8567 FAX 027-224-6624
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■これに対して、7月13日付で上毛新聞社から次の回答が有りました。
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平成24年7月13日
市民オンプズマン群馬代表
小川 賢 様
〒371-8666 前橋市古市町1-50-21
上毛新聞社事業局次長兼出版部長
冨澤隆夫
TEL027-254-9967 FAX027-254-9906
回 答 書
責団体から当出版部に寄せられた平成24年7月2日付「グラフぐんま」についての公開質問間状に対し、下記の通り、回答をさせていただきます。
記
1.毎月の販売部数と売上額について
群馬県との契約部数(平成23年度は16,600部)のほか、増刷の有料配布(販売)分や予備分(スポンサー配布、不良品対応などを含む)として月850冊ほどを印刷・製本しています。販売部数については月平均400部ほどです。
契約部数の制作コストには外注を含め印刷・製本代、取材費、写真撮影代、誌面レイアウト・版下代、発送料などがかかります。販売分には当社負拒の印刷・製本代のほか、取次店・取扱販売店マージン、発送代も発生し、それらを踏まえて群馬県と協議のうえ価格を定め、永年現行定価で販売しています。売上額は個別の営業内容ですので公表を差し控えさせていただきますが、販売部数と定価、流通旅費から推計してください。
なお、この10年間での当社受注実績は8年で、契約部数、印刷部数については各契約時の見直し対象となっています。制作コストは削減傾向にあります。
2.売れ残った部数について
毎月の返品は、月平均40冊となります,ここ数年大きな変動はありません。
3.返品分の処分方法にりいて
棚卸の稟議決済を受けて、断裁処分しています。
4.広告スポンサーの募集方法について
当社の営業努力の中で募っています。
5.広舎掲載料について
広告料金は設定しておりますが、個々の営業内容についての公表は差し控えさせていただきます。
6.広資経費と広告収入について
契約上、広告掲載スペースは「全ページ数の概ね20%以内」と限られています。個々の営業内容についての公表は、差し控えさせていただきます。
7.公告を募集する際の苦労について
上記6の通り広告スペースが限られるほか、写真誌としての性格から掲載スポンサーが限られ、経済情勢も影響する中で営業努力をしています。スポンサー様には広告掲載のメリットを理解していただいているものと認識しております。
以上、回答します。
**********
■上毛新聞社の回答によれば、群馬県との契約部数以外に、増刷の有料配布(販売)分や予備分(スポンサー配布、不良品対応などを含む)として月850冊ほどを印刷・製本していて、このうち、販売部数は月平均400部程度ということです。
群馬県広報課では、「以前、委託業者の上毛新聞から聞いた情報だ」として「委託業者は約1000部程度増刷して有料販売用にあてているらしい」ということしか把握していませんが、実際には、月平均400部しか書店に置かれておらず、そのうち50部は売れ残って返品されてくるということになります。したがってグラフぐんまの店頭販売や送料92円での郵送での販売での売上額は350円×350部=122,500円ということになります。
■売上額について、上毛新聞社では「売上額は個別の営業内容ですので公表を差し控えさせていただきますが、販売部数と定価、流通旅費から推計してください」と回答してきたため、当会では次のように推計しました。
グラフぐんまの税込定価350円は群馬県と上毛新聞社との協議の結果、かなり以前から決まっているようです。通常、書店でのマージンは20%程度ということで、あとは出版社の紙代・印刷費等の原価が30%、販売費や一般管理費等の間接費が30%、出版社利益が10%、取次代10%という内訳のようですが、グラフぐんまの場合、書店でのマージン以外はすべて公金で賄われおり、書店で上毛新聞社が増刷分を販売する場合には、原価と配送コストだけが実費と考えられます。この印刷費も、群馬県から毎月1万6200部の発注があるため、さらに850冊の増刷コストは大した金額にはならないはずです。それでも上記の割合から販売価格350円を基に原価を推測すると、350円×0.3=105円程度となることが分かります。
既述のとおり上毛新聞社が1部あたり177.16円でグラフぐんまの制作・発行業務を受託しているので、さいたま市広報の例から類推するに、1部あたりの原価はせいぜい90円前後だと考えられます。したがって、定価350円(本体334円)のうち、上毛新聞社のもうけは244円程度と想定され、増刷分に関しては244円×800部=195,000円となります。ただし、上毛新聞社によれば、実際の有料配布部数は月平均400部だそうですから、儲けの実額はこの半分程度ということになります。tadas
これを適正な利益とみるかどうかはともかく、最近、上毛新聞社が入札価格を毎年少しずつ減らしている背景には、やはり、公金で作成した出版物であまりもうけを出しては申し訳ないという気持ちが働いているのかもしれません。
■さらにグラフぐんまの全体のスペースの20%は広告用のスペースとして割かれており、この広告料も全て上毛新聞社のもうけとなります。上毛新聞社は、当会の質問に対して、「広告料金は設定しておりますが、個々の営業内容についての公表は差し控えさせていただきます」として、広告料を明らかにしませんが、新聞広告ナビによれば同社の発行する上毛新聞の広告料は次の料金表のとおりです。http://www.shinbun-navi.com/zenkoku/mainichi.html
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<上毛新聞>
発行部数:約30万部 http://www.raijin.com/ad/siryo01.htm
広告名:突出(横52.2mm×縦66mm) 143,000円(1平方mm当たり41.50円)
記事中(横70mm×縦40mm) 112,200円(1平方mm当たり40.07円)
記事バサミ(横10mm×縦32mm) 19,800円(1平方mm当たり61.88円)
記事下/全5段(横385mm×縦176mm) 925,000円(1平方mm当たり13.65円)
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■この料金表から推定すると、グラフぐんまは発行部数1万6200部+増刷分850部=合計1万7000部で、1ページの全面広告の場合、横約250mm×縦約350mm=87,500平方mm程度のスペースとなるため、仮に1平方mm当たりの単価を5円としても、45万円程度の広告料は期待できることになります。また、4分の1を割いた広告の場合、当然単価はアップすることから、仮に1平方mm当たりの単価を12円とすると、21,800平方mm×12円=261,600円(約26万円)となります。
グラフぐんまでは、広告スペースとして、1ページ全面が5ページ、1/4ページが4コマ確保されているため、仮に上記の単価を当てはめると広告料は45万円×5頁+26万円×4コマ=329万円となります。これは、上毛新聞社に群馬県から毎月支払われる委託業務費の287万円をはるかに凌ぐ金額となります。
もちろん、群馬県が、グラフぐんまの委託業務に関連して上毛新聞社が受け取る広告料について知らないはずが有りません。
■上毛新聞社の回答では、「契約部数の制作コストには外注を含め印刷・製本代、取材費、写真撮影代、誌面レイアウト・版下代、発送料などがかかります。販売分には当社負拒の印刷・製本代のほか、取次店・取扱販売店マージン、発送代も発生し、それらを踏まえて群馬県と協議のうえ価格を定め、永年現行定価で販売しています。売上額は個別の営業内容ですので公表を差し控えさせていただきますが、販売部数と定価、流通旅費から推計してください」と説明していますが、契約部数の制作コストと発送料は入札条件として明記され、受注者には公金から支払われています。
また増刷分についても、大量印刷のロットの中に、印刷・製本費は含まれており、発送も、他の書籍と一緒にして行われたりするわけで、さほどコストはかからないと思われます。
■よって、上記のことから窺えることは、広告料は群馬県が募集・監理すべきであり、増刷分についても、群馬県がきちんと契約分の中に含めて制作・配布管理をして、書店やコンビニには公共の頒布物ということで無料で置かせてもらうようにすべきです。
そうすれば、広告料で全部まかなうことも可能となり、有料頒布をやめて、他の自治体のようにフリーペーパー化することも検討できるようになるはずです。さらに、現在、40ページのグラフぐんまを毎月発行して中身の薄い記事を読者に読ませるより、せめて季刊にして、年4回程度の発行頻度に減らし、中身を充実させて、配布先も公民館レベルではなく、各地区の隣保班に配布して回覧すべきです。
当会では、群馬県広報課に対して、「既にぐんま広報」や「ぐんま県議会だより」を毎月第1日曜日に県内全戸に配布しているのであるから、グラフぐんまの記事もそれに含ませればよいのではないか」「内容も大澤知事の提灯記事ばかりでなく、広報課自らが汗をかいて取材をしたり、意見や記事や写真の募集を県民から募ったりしたりして、もっと県民の目線で企画、編集をすべきではないのか」「公金で折角作成したのであるから、ホームページで誰でも閲覧できるようにすべきだ」という提案をしました。しかし、反応は芳しくありませんでした。
この件では、引き続き、広告料の取扱い等の不明点について、関係先に確認を求めていく所存です。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項おわり】