今日も

今日も


今日も
あめあめあめ
くもくもくも
これを
おもたくかんじるか
かるくかんじるか
きょうはおもたい
それは
ねすぎてからだがおもいから

きがつけば
そんなもんで
きぶんとは
そんなもんで



さあいそげ
しごとがまっているぞ

今日も寒かった

今日も寒かった

日本海の荒海は灰色で
空も灰色で太陽は薄く霞み
山は雲に隠れ
鳥はじっとうずくまっている

桜吹雪は雨に濡れて
道路を渋いピンクに染め
黄砂交じりの風は
若葉の裏にまで回り

まだ残る二つ三つの桜花
薄茶の若葉の影に埋もれ
雨のけぶる中に
白く浮かぶ

あー
海
波
風の仕業か
うねる水脈

あー
月
雲
雨の仕業か
黒い空気

あー
春
夏
陽の仕業か
まだ手に遠い

あー
あー
と言えば
過去が甦り
現在を作る

あー
花よ
カラフルな春花よ
白花が浮かび
一番派手なり

今日は
友が入院
胆石が見つかる
あす
手術なり

あー
愛想よく
振るまれば
嘘に気づき
演技になる

この世は
なにもかも
ヒマラヤの
天上
信仰の１００ｋｍ祈りの行脚

その中に６７歳の老婆＝私がいる
６８歳の友
共に
悲しみを背負う
祈って

Ｈ２２年４月１５日スタートなる