日々

穏やかな日々を

雅子さま医師団の見解

2011年12月09日 23時56分08秒 | 
雅子さま医師団の見解
共同通信社 12月9日(金) 配信


 皇太子妃雅子さまの医師団が発表した見解(要旨)は次の通り。

 雅子さまは皇太子さまの支えを受けながら懸命に努力され、ゆっくりとではありますが、着実に快復されてこられました。しかしながら今なお心身の状態の波が続き、そのため引き続き治療を必要とする状況です。

 そうした中で昨年3月以来、愛子さまの学校での問題の対応に懸命に取り組んできました。通学にかかわる問題は良い方向に向かうようになっており、付き添いなしの通学ができる日々が出てくるようになりました。

 東日本大震災の際には、災害の大きさに非常に心を痛め、被災者に寄せる思いを強く持ち、さまざまな工夫をして体調を整えながら、被災地をお見舞いのため訪問しました。体調の波がありながらも頑張って訪問がかなったことは、医師団としては着実な快復の兆候だったと受け止めました。

 最近週刊誌を中心として、さまざまな活動に懸命に取り組む雅子さまの努力を否定するかのような、悪意とも取れる誤った情報に基づく報道が、関係者とされる人物の発言の引用を含めてなされていること、そしてそのことに雅子さまが心を痛めていることへの強い懸念を表明します。

 心のケアが重要な社会的課題になっている中、このような心ない報道が平然と繰り返されている現状に、専門家として憤りを覚えるものであり、この状況が改善されない限り順調な快復は望めないと考えております。

 いまだ病気治療中であり、快復に向けて力を尽くしていることを理解し、温かく見守っていただきますよう重ねてお願い申し上げます。


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頻尿で困る場合の即効性予防薬

2011年12月09日 23時44分35秒 | 仕事
頻尿で困る場合の即効性予防薬
患者の要望に沿った治療設計でQOL向上に寄与

2011年12月1日 石井泰憲(医療法人社団すみれ会 石井クリニック) カテゴリ:一般内科疾患・産婦人科疾患・腎・泌尿器疾患

 2011年10月21日に行われた第76回日本泌尿器科学会東部総会で、「旅行、観劇などの頻尿・尿意切迫に対するロキソプロフェン(ロキソニン)の予防頓服の即効性効果の検討」と題して発表した内容の一部を報告する。

 過活動膀胱(OAB)の治療は、1日中効果が出るように設計されることが多い。しかし、旅行や観劇など「必要な時だけ」症状を抑えられればいいと要望する患者もいる。今回、オーダーメイドの治療法として、イミダフェナシンやロキソプロフェンを予防的に頓服させ、患者が希望する時間帯のみ頻尿・尿意切迫を抑えることができた。

「必要な時だけ」の治療法
 車、電車、バス、飛行機などでの旅行・出張や、会議、映画、コンサート観劇などは、途中で排尿に行きにくい状態で、困っている患者も少なくない。限られた時間・条件で起こる頻尿、尿意切迫だけでも抑えてほしいと要望される患者に対処できる治療法は、QOLを向上させるので注目すべきである。現在、1日中を通じてのOAB症状の全体的な治療ばかり注目されているが、必要性のある時間だけ即効性のある対処法はまだ確立されていない。

 そこで、頻尿・尿意切迫が起きては困る時間帯を有する症例を対象とし、困る時間帯の前に即効性に有効だと考えられる薬、すなわち(1)尿の産生を少なくする薬、(2)膀胱容量を増加させる薬、が有効ではないかと考え、予防的に頓服させ、その有効性を検討した。膀胱容量を増加させる薬で、尿の産生を少なくするロキソプロフェン(ロキソニン)、短時間作用型OAB治療薬のイミダフェナシン(ウリトス、ステーブラ)、精神安定剤など、狙った時間帯だけ尿意を抑え、排尿から解放できると考えられた薬で試行錯誤した。

過活動膀胱の予防的頓服
 結果は、ロキソプロフェンに即効性、有効性が最も認められた。いくつかの症例を紹介する。

 【症例1】41歳、女性。観劇に行く際、60分ごとの尿意切迫、頻尿で席を外す羽目になり、参加しづらくなった。ロキソプロフェン60mgを観劇の30分前に投与したところ、4時間、尿意なく、安心して最後まで聴くことができた。

 【症例2】36歳、女性。車に乗ると1時間持たない頻尿で、特に高速道路は渋滞でトイレに行けず、遠方のドライブに参加できず困っていた。ロキソプロフェン60mgを乗車30分前に投与したところ、排尿間隔が40分から180分まで長くなり、尿意なく安心して送迎バスに乗車できた。なお、ドライブに行かない日は、トイレが近くにあるので、頻尿でも困っていない。ロキソプロフェンは当日のみ、予防的に頓服している。

 このように、予防的に頓服することで、20例中15例に頻尿・尿意切迫を防止する作用が認められ、排尿間隔の延長に効果があると考えられた。また、副作用は認めなかった。たとえ頻尿でも、常時は頻尿に困ってない場合は、毎日服用する必要はなかった。困るその時、その日の都合に合わせた予防的頓服だけで十分、即効性効果があった。

患者の要望に沿う処方を
 OABの多くはまだ原因不詳の疾患で、抗コリン薬、β3刺激薬だけでは、患者の要望に合った効果が出ない場合がある。保険適用の投与法、時間、病名に厳密に縛られすぎると、対応できないことがある。排尿日記での排尿状態と、患者の要望の把握を優先すべきである。その上で薬の作用機序を熟慮し、疾患の病名に合わせて治療するだけでなく、それぞれの患者に合わせたオーダーメイドの治療を工夫することで、良い結果を得られると考えている。



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花粉症、低侵襲手術も検討を

2011年12月09日 23時41分19秒 | 仕事
花粉症、低侵襲手術も検討を
鼻腔整形術は、いびきや睡眠時無呼吸と鼻炎症状の両者を改善

2011年12月2日 久松建一(久松耳鼻咽喉科医院) カテゴリ:一般内科疾患・アレルギー疾患・耳鼻咽喉科疾患

 2011年11月10日に行われた第61回日本アレルギー学会秋季学術大会で、「2011年のスギ・ヒノキ花粉症に対する手術療法の検討」と題して発表した内容の一部を報告する。

 花粉症、すなわちアレルギー性鼻炎に対する手術療法として、下鼻甲介粘膜コブレーション手術と、新しい手術である鼻腔整形術の有用性について検討した。いずれも低侵襲や睡眠時呼吸障害の改善などの特徴があり、従来の薬物療法などに加えるオプション療法として有用である。


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アレルギー性鼻炎の手術療法
 アレルギー性鼻炎に対する手術療法は、わが国で50年以上も前より行われてきた。鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術、下鼻甲介粘膜の広範囲切除術、鼻内整形術(鼻中隔側の下鼻甲介粘膜膜と骨膜の切除、鼻中隔矯正術、中鼻甲介の整形、篩骨洞開放、上顎洞開窓術)、鼻腔の副交感神経に対するヴィデイアン神経切除術などがある。近年では、下鼻甲介粘膜に対してレーザー手術が広く行われるようになった。一方、手術機器の進歩に伴い、最近は鼻粘膜を犠牲にしない低侵襲性の術式が開発されている。

 我々は花粉症に対する下鼻甲介粘膜コブレーション手術と鼻腔整形術の有用性について検討した。コブレーション手術は、低温にコントロールされたラジオ波を用い、軟部組織を凝固吸収させることで減量が可能である。具体的には、局所麻酔下に双極電極を粘膜深部に刺入して約10秒間通電し、凝固させる方法で、所要時間は麻酔を含め約15分である。鼻腔構造に異常があっても、粘膜に適用すれば鼻アレルギー症状には効果的である。今回、症例数を増やして検討したので報告する。

 さらに、鼻腔の異常構造の矯正と、下鼻甲介骨を副交感神経繊維とともに切除する鼻腔整形術についても触れる。

コブレーション手術は低侵襲で有用
 2011年1月から4月までにコブレーション手術を行った34人(男性17人、女性17人)の花粉症患者を対象に、術前、術後の鼻症状、QOL、手術に対するアンケート調査を行い検討した。コブレーション手術は、下鼻甲介粘膜の数カ所に双極低温高周波電極を刺入し、電圧セットポイントは5から6に設定、10秒間通電した。

 結果、術後数日以内に鼻症状が改善され、QOLも改善された。術後の有害事象は観察されなかった。術後の疼痛、出血は軽度で、手術に対する満足度は高かった。下鼻甲介粘膜コブレーション手術は、鼻アレルギーに対して、鼻粘膜上皮を犠牲にしない低侵襲性外来手術として、従来の薬物療法、免疫療法、手術療法のオプション療法として極めて有用と思われた。

鼻腔整形術もぜひオプションに
 鼻腔抵抗は仰臥位で増大する。また、睡眠中は副交感神経優位の状態で鼻腔抵抗は一層増加、つまり鼻腔通気度が悪くなることが予想され、いびきや睡眠時呼吸障害の原因となっている。鼻腔整形術は、これらの治療のために筆者が考案した新しい手術法である(日本鼻科学会会誌.48(4),349-354,2009)。従来法との大きな相違は、下鼻甲介骨と鼻の副交感神経である大錐体神経、ヴィデイアン神経末梢の後鼻神経を鼻内で切除する点にある。鼻粘膜を保存するので、微粘膜上皮の粘液繊毛輸送機能を保持でき、睡眠中に生じる咽頭陰圧を軽減する効果がある。睡眠時呼吸障害患者の約92%がアレルギー性鼻炎を合併しており、この手術は理に適った方法と言える。

 今回の検討では鼻腔整形術も施行した。当然ながら、鼻腔整形術の方が下鼻甲介粘膜コブレーション手術の成績を上回った。なお、興味深いことに、鼻腔整形術もコブレーション手術も、眼症状に対して無効とする症例より有効と回答する症例の方が多かった。 

2年以上は効果が持続
 手術療法は低侵襲で効果的な方法が望まれる。コブレーション手術とレーザー手術の比較論文が多く発表されているが、いずれも疼痛がほとんどなく、粘膜上皮機能を保存できるコブレーション手術がより優れていると結論されている。コブレーション手術の施行時期は、花粉飛散前、中に関係なく有効であった。なお、鼻中隔彎曲、下鼻甲介の突出などがある場合は、観血的に解決すべきと考える。

 コブレーション手術の効果持続期間は2年以上と思われるが、検討が十分ではなく、今後の蓄積が待たれる。従来の鼻科手術では鼻中隔矯正術、下鼻甲介切除術の併用が最も広く行われてきた。しかし、鼻粘膜は再生し、アレルギー炎症によって肥厚するので、薬物療法や特異的減感作療法などの併用が望まれる。

 鼻腔整形術によるアレルギー性鼻炎への効果は、少なくとも3年以上持続することが観察されている。

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女子、全年齢でやせた…戦後初

2011年12月09日 23時37分33秒 | 仕事
女子、全年齢でやせた…戦後初
読売新聞 12月9日(金) 配信


 5-17歳の女子の体重が今年度、すべての年齢で、前年度の同年齢者より減少したことが文部科学省の調査でわかった。

 全年齢での減少は、1948年度の調査開始以来初めて。専門家は「やせている方がきれいという意識が、低年齢まで広まっている」とみている。

 学校保健統計調査によると、前年度からの減少幅が最も大きかったのは16歳の女子。平均体重は52・4キロ・グラムで0・3キロ・グラムも減っていた。ほかの年齢でも0・2-0・1キロ・グラムの減少。男子も7歳と17歳で変化がなかったほかは0・4-0・1キロ・グラム減少した。

 浪速生野病院心身医療科(大阪市)の生野照子部長(心身医学)によると、7、8年前から肥満でない子や、やせ気味の子にも、さらにやせたがる傾向が見られるという。

 生野部長は「特に女の子は成長期に栄養が必要だが、体形が変わるのを嫌がる子がいる。家庭や学校でも、肥満だけでなく、やせすぎの弊害を教えるべきだ」と話している。

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2・3%の引き下げ提示 12年度診療報酬改定で財務省

2011年12月09日 23時33分18秒 | 仕事
2・3%の引き下げ提示 12年度診療報酬改定で財務省
共同通信社 12月9日(金) 配信


 2012年度診療報酬改定で、財務省は9日、厚生労働省に、医師の技術料などに当たる「本体部分」と「薬価部分」を合わせた全体の改定率について、2・3%引き下げるよう提案した。同日の両省政務官折衝で示した。

 引き下げが実現すれば、公費負担や保険料、利用者負担を合わせて「約1兆円の国民負担が軽減できる」としている。一方、厚労省は小児科、産科、救急医療などの重点化や医師の地域偏在を解消するため、最低でも全体の改定率の据え置きを求めていく方針。

 財務省によると、本体部分で1%、薬価部分で1・3%引き下げるよう提案。ジェネリック医薬品(後発薬)についても、大幅な利用促進を要請し、後発品がある先発薬の10%値下げを検討するよう求めた。ビタミン剤など類似の市販薬がある場合には、保険の対象から外すか価格を下げるよう提案したことも明らかにした。

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薬を包装シートごと誤飲し死亡…遺族に和解金

2011年12月09日 23時31分48秒 | 仕事
薬を包装シートごと誤飲し死亡…遺族に和解金
読売新聞 12月9日(金) 配信


 青森県黒石市の国保黒石病院で、80歳代の男性患者が1錠ずつ切り離した薬を包装シートごと誤飲した後、死亡していたことが分かった。

 病院を運営する同市は管理責任を認め、遺族に1500万円の和解金を支払うことで合意し、8日開会した定例市議会に関連議案を提出した。

 関係者によると、患者は5月16日、血液検査のため入院。17日に「胃が痛い」と訴えたため、検査したところ、胃からシートに入ったままの薬1錠が見つかった。

 胃はシートの角で傷ついたと見られ、止血措置をしたが、18日に出血性ショックで死亡した。

 病院の調査で看護師が、プラスチックにアルミを張り付けた包装シートを1錠単位に切り離し、患者のベッド脇のテーブルに置いていたことが判明。遺族が病院に約2000万円の損害賠償を求めていた。死亡との因果関係は不明という。

 薬を包装シートごと誤飲する事案は全国で多発しており、厚生労働省が昨年9月、全国の医療機関にシートを1錠単位に切り離して使わないよう文書で注意を呼び掛けていた。

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