脳卒中のリハビリ促進薬 動物実験で効果、治験へ
2018年4月6日 (金)配信共同通信社
脳卒中患者のリハビリ効果を促進する可能性がある薬を見つけたと、横浜市立大などのチームが5日付米科学誌に発表した。もともとはアルツハイマー病の薬として開発されたもの。動物実験で有効性を確認しており、リハビリに取り組む脳卒中患者の協力を得て、2018年度中にも臨床試験(治験)を始める計画だ。
高橋琢哉(たかはし・たくや)・横浜市立大教授は「脳卒中患者のリハビリ効果を大きく改善できるのではないか」としている。
チームは、脳卒中に近いダメージを人工的に与えたマウスやサルで実験。餌をつかみ取るリハビリをさせて、運動機能の回復具合をみた。
薬を与えた場合、リハビリ開始から1カ月程度でほぼ回復したが、薬なしではほとんど回復しなかった。リハビリの効果を強めたとみられる。ただし、薬だけで回復するわけではないという。
脳卒中になった脳では、神経の新たな回路ができてダメージを受けた部分の機能を補う働きがある。チームは、神経が情報を伝えるのに必要なタンパク質をこの薬が増やし、リハビリを後押しすると考えている。
薬は、富士フイルム傘下の富山化学工業(東京)が開発した。
注)米科学誌はサイエンス
2018年4月6日 (金)配信共同通信社
脳卒中患者のリハビリ効果を促進する可能性がある薬を見つけたと、横浜市立大などのチームが5日付米科学誌に発表した。もともとはアルツハイマー病の薬として開発されたもの。動物実験で有効性を確認しており、リハビリに取り組む脳卒中患者の協力を得て、2018年度中にも臨床試験(治験)を始める計画だ。
高橋琢哉(たかはし・たくや)・横浜市立大教授は「脳卒中患者のリハビリ効果を大きく改善できるのではないか」としている。
チームは、脳卒中に近いダメージを人工的に与えたマウスやサルで実験。餌をつかみ取るリハビリをさせて、運動機能の回復具合をみた。
薬を与えた場合、リハビリ開始から1カ月程度でほぼ回復したが、薬なしではほとんど回復しなかった。リハビリの効果を強めたとみられる。ただし、薬だけで回復するわけではないという。
脳卒中になった脳では、神経の新たな回路ができてダメージを受けた部分の機能を補う働きがある。チームは、神経が情報を伝えるのに必要なタンパク質をこの薬が増やし、リハビリを後押しすると考えている。
薬は、富士フイルム傘下の富山化学工業(東京)が開発した。
注)米科学誌はサイエンス