通学電車はマスク着用推奨 学校生活4月から基本不要 文科省、17日にも通知へ
17日にも全国の教育委員会に通知する見通し。政府の着用ルールは13日から緩和されたが、学校生活では卒業式を除いて3月中はこれまで通りの対策を続けている。新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に引き下げられる5月8日以降は、さらなる緩和を検討する。
新ルール案では、対面式のグループワークや合唱など感染リスクが比較的高い学習活動でもマスク着用を求めず、教室の2方向の窓を開けて常時換気を行う。換気以外には、グループワークや理科の実験・観察は少人数で実施し、合唱やリコーダーの演奏は前方の子と1メートル程度、隣の子と50センチ程度の間隔を確保するとした。
既にマスクなしでの会話は可能だと説明してきた給食は「黙食は必要ない」と改めて強調した。
入学式でのマスクの取り扱いも明示。現在、卒業式では校歌斉唱の際は着用するが、入学式では必要ない。保護者や来賓もノーマスクで参加できる。
また、マスクの着脱を児童生徒らに強制しないことや、マスクの有無による差別や偏見が起きないよう指導することも求めた。
※学校でのマスク着用
文部科学省は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて策定した学校向けの「衛生管理マニュアル」で、児童生徒や教職員は「身体的距離が十分取れないときはマスクを着用すべきだ」と明記。授業や休み時間など多くの場面で着用を求めてきた。政府は2月、「4月1日以降は学校教育活動で着用を求めないことが基本」とする方針を公表。3月中は卒業式についてのみ先行して緩和し、式典の大部分でマスクを外すことが可能となっている