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孤独感「ある」40%と増加 政府22年実態調査

2023年03月31日 23時49分07秒 | 

孤独感「ある」40%と増加 政府22年実態調査

 2023年3月31日 (金)配信共同通信社
 

 政府は31日、2万人を対象にした2022年の孤独・孤立の実態調査の結果を公表した。孤独感が「しばしば・常にある」「時々ある」「たまにある」と答えた人は計約40%に上り、初めて調査を実施した21年の約36%から増えた。

 担当者は、増加の要因について「孤独や孤立の問題が社会に認知されてきた影響があるのではないか。調査を続け傾向を把握したい」としている。

 孤独感の有無を尋ねた回答の内訳は、「常にある」が4・9%、「時々」が15・8%、「たまに」が19・6%。「決してない」は18・4%だった。年代別にみると、30代と20代では「常にある」が7%超で、他の年代より多かった。

 今回調査では新たに暮らし向きの実感も質問。生活が大変苦しいと答えた人のうち、孤独感が「常にある」と答えた人は14・2%だった。「ややゆとりがある」(3・4%)、「普通」(2・3%)と回答した人に占める割合よりも高かった。

 同居以外の家族や友人と直接会って話す頻度は、週4~5回以上が前年度から1・7ポイント増の16・5%で最多だった。新型コロナウイルス禍での行動制限が緩和され、交流が微増となった。

 調査は、無作為で選んだ全国の16歳以上の2万人を対象に郵送で実施。22年12月の状況を尋ね、56・1%の1万1218人から回答を得た。

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コロナ感染疑い市民を医療機関に送り届ける救急隊

2023年03月31日 23時43分21秒 | 地域

コロナ感染疑い市民を医療機関に送り届ける救急隊 自らの感染不安もつきまとった3年間 「ありがとう」ねぎらいの言葉が染みた

 2023年3月31日 (金)配信南日本新聞
 
 「発熱があって息苦しい」。119番を受けると、鹿児島市消防局中央消防署中央本署救急隊の中尾博紀小隊長(53)はゴーグル、医療用の高性能マスク、感染防止衣(ガウン)を素早くまとい、隊員2人と現場に急ぐ。

 新型コロナウイルス感染が疑われる市民の容体を早く、正確に知り、症状に合った医療機関に送り届ける「医療の入り口」としての責務は大きい。この道23年、結核や新型インフルエンザなど感染リスクと隣り合わせの現場経験はあるが、3年にわたる長期戦は初めてだ。

 発熱の有無、感染者との接触、流行地への訪問-。会話がままならない搬送者も少なくない中、感染疑いが強い患者ほど必要な聞き取りは増える。

 「すぐに搬送先を探すので安心してくださいね」。患者の気持ちを和らげようと、穏やかに接することを心がける。接触時間を減らし、迅速に搬送するため、出動先に向かう最中は通報者や同居する親族らへの情報収集に徹する。

 コロナを特別視はしていない。全ての救急搬送で細心の注意を払う。ただ、見えないウイルスを前に「感染して同僚や家族、搬送先の病院に迷惑をかけないか」との不安は常につきまとう。

 感染死した著名人の報道を見た当時小学6年の息子に「死なないでね」と言われたことがある。家族と寝室を分け、高齢の両親と会うのを控えた時期もあった。

 暗い出来事ばかりだったわけではない。2021年7月、種子島からヘリコプターで運ばれたコロナ陽性者の40代男性をマリンポートかごしま(同市中央港新町)で引き継ぎ、医療機関に送り届けた。

 炎天下、汗だくで救急車の消毒をしていると、看護師が冷たい飲み物を差し入れてくれた。「立場は違えど、気持ちは一緒だ」と励まされた。

 感染拡大以降、医療機関や保健所と連携はより密になった。「お疲れさま、大変ですね」「ありがとう」。互いをねぎらう言葉が増えた。コロナ前もあったやりとりだが、うれしさが一層身に染みる。救命のリレーをつなぐため、自分たちも頑張ろうと踏ん張れた。

 「より患者の命に近い仕事がしたい」と2年前から同じ救急隊に従事する久松徹主任(37)にも支えられた。休憩時間に釣りの話をしたり、時には愚痴を言い合ったり。休日に息子のサッカー観戦をするのも癒やしになった。「ストレスをため込まないよう息抜きも大切」とメリハリを心がける。

 政府は大型連休後の5月8日、コロナの法的位置付けを季節性インフルエンザと同等の「5類」へ引き下げる。「一人一人が感染させない、感染しない意識を持ち続けてほしい」と訴える。「感染防止には関係機関はもちろん市民の理解と協力が必要不可欠。一人でも多くの命を救えるよう手を取り合いたい」

(連載「かごしまコロナ 揺れた3年」より)

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胃がん発症リスク、22倍に 遺伝子変異とピロリ菌感染

2023年03月31日 23時38分45秒 | 医療情報

胃がん発症リスク、22倍に 遺伝子変異とピロリ菌感染

 2023年3月30日 (木)配信共同通信社
 

 特定の遺伝子に変異のある人がピロリ菌に感染すると、胃がんの発症リスクが約22倍になるとの分析結果を、理化学研究所や愛知県がんセンターのチームが30日、米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで発表した。ピロリ菌を除菌すれば、リスクを大幅に下げられる可能性があるとしている。

 ピロリ菌は胃がんのリスクを高める要因の一つとして知られ、感染が関わっている胃がん患者は特に東アジアで多い。一方、生まれつきの遺伝子の変異が発症とどう関係しているかは十分に分かっていなかった。

 チームは、血液や組織などを集めて保管するバイオバンクを活用。日本人の胃がん患者約1万2千人と、がんではない約4万4千人のDNAを調べた。その結果、9個の遺伝子と胃がんの関連が明らかになった。

 このうち、傷ついた遺伝子を修復する働きを持つ「BRCA1」や「BRCA2」など4個の遺伝子のいずれかに変異がある人がピロリ菌に感染していると、変異もピロリ菌感染もない人と比べて約22倍、胃がんになりやすいという結果になった。

 遺伝子変異があってもピロリ菌に感染していなければ約2倍、変異がなくて感染している人は約6倍のリスクだった。

 理研の桃沢幸秀(ももざわ・ゆきひで)チームリーダーは「遺伝的なリスクとピロリ菌のリスクがかけ算のように影響していると分かった。遺伝子変異の有無にかかわらず、ピロリ菌に感染している場合は除菌した方がいい」と話している。

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