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首相襲撃、男を鑑定留置へ 3カ月間、責任能力調べる 和歌山簡裁が決定

2023年06月02日 13時32分08秒 | 事故事件訴訟

首相襲撃、男を鑑定留置へ 3カ月間、責任能力調べる 和歌山簡裁が決定

 2023年5月22日 (月)配信共同通信社
 

 岸田文雄首相の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、和歌山簡裁が木村隆二(きむら・りゅうじ)容疑者(24)=火薬類取締法違反容疑で再逮捕=の刑事責任能力を調べるための鑑定留置を認める決定を出したことが22日、関係者への取材で分かった。決定は19日付。和歌山地検の請求を認めた。関係者によると鑑定留置は近く始まる見通しで、期間は9月1日まで。

 捜査関係者によると、容疑者は逮捕後の調べに黙秘している。事件につながる動機が明らかになっていないため、容疑者の精神状態などを調べた上で、県警などが爆発物取締罰則違反や殺人未遂容疑での立件を検討するとみられる。

 容疑者は昨年11月ごろ、店舗やインターネットを通じて火薬の原材料を購入し、これらを調合してパイプ爆弾を自作したとされる。爆発物に殺傷能力があったかどうかを調べるための再現実験を行う方針。

 原材料の購入時期は、容疑者が被選挙権の年齢制限などを巡り国を相手取った訴訟が一審で棄却された時期と近接しており、県警は選挙制度への不満が動機に関連していないかも慎重に調べる。

 事件は4月15日午前11時25分ごろ、和歌山市の雑賀崎(さいかざき)漁港で発生。首相の演説直前、約10メートル先から筒が投げ込まれ爆発した。首相は無事だったが警察官ら2人が軽傷を負った。容疑者は威力業務妨害容疑で現行犯逮捕されたが、同容疑については処分保留とされている。

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