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肝癌の診療指針2017を公開

2018年05月28日 00時29分32秒 | 医療情報
肝癌の診療指針2017を公開
日本肝臓学会がオンライン版を無料で
日本肝臓学会2018年5月24日 (木)配信 消化器疾患癌

 日本肝臓学会はこのほど、「肝癌診療ガイドライン2017年版」をオンラインで無料公開した。2013年に作成された「肝癌診療ガイドライン2013年版」の改訂版で、診断や治療法についてエビデンスや推奨度を示しながら解説している。前回との主な変更点は「治療アルゴリズム」の章が設けられたことである。
 肝細胞癌(肝癌)は肝細胞に由来する悪性腫瘍で同ガイドラインの利用対象は肝癌の診療に携わる肝臓専門医・一般医師を含むすべての医師としている。クリニカルクエスチョン(CQ)形式を採用して、巻頭には55のCQをまとめた一覧表を付記し、構成は9章立てとした。
 肝細胞癌の治療アルゴリズムは肝予備能、肝外転移、脈管侵襲、腫瘍数、腫瘍径の5因子を基に設定され、肝予備能はChild-Pugh分類、肝外転移、脈管侵襲、腫瘍数、腫瘍径は治療前画像診断に基づいて判定するとしている。薬物治療の項目では、切除不能進行肝細胞癌でperformance status(PS)良好かつ肝予備能が良好なChild-Pugh分類A症例に、一次治療としてソラフェニブ(またはレンバチニブ)による治療を推奨した。

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