てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

SAS重症

2009-03-24 14:28:00 | 健康と医学
 疑っていた睡眠時無呼吸症候群(SAS)だが、諸検査の結果は「重症」と診断を下された。

[症状]…17日の終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査…
 トイレに6回起き、眠りは浅く、ほぼ一晩中いびき。1時間当たりの無呼吸数33回。1回だけ2分間の長い無呼吸が認められた。血中酸素飽和度は90%以上をキープしていたが、一度だけ60%台があった。

[原因]
1.肥満による首部分の脂肪の増加
2.睡眠中、舌の付け根の気道への落ち込み
3.鼻中隔がやや彎曲しているため鼻腔内の右の室が狭くなっていて詰まり易い。従って、あおむきではなく、右を下にして寝れば幾分緩和される。

[放置すると]
 無呼吸自体で亡くなることはまずないが、このまま放置すると脳卒中・脳梗塞などのリスクが高くなり、睡眠の分断が日中の眠気、集中力の低下を引き起こし居眠りによる交通事故率が高まる。
 ※アメリカで行われた研究で驚くべきデータが出ている。1時間当たりの無呼吸数が20回以上の重症患者は、無治療のままで放置すると9年後には心臓病、脳卒中、交通事故などの原因で10人に4人亡くなっていたという。
 また、近年、アメリカで行われているSASと生活習慣病の研究調査によると、正常な人と比較して、SAS患者は、高血圧は2倍、心疾患3倍、脳卒中は4倍、糖尿病は1.5倍発症する可能性があがるといわれている。

[治療]
 治療としてはCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)といって、寝ているときに鼻にマスクを装着し、空気を送り込んで、気道を押し広げてのどが塞がらないようにする。この療法を適切に行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが減少しSASによる症状の予防改善を図る。
 SAS治療の第一歩は生活習慣を見直すことから始まる。小生の場合は食事療法と更なる運動を行い、現状より10㎏の減量を目指して励むしかない。

 かみさんの「(睡眠中)息をしてないんじゃない?!」の一言がきっかけで、この度の「SAS重症」が発覚した。何時から症状が出ていたのかは定かではないが、そのまま見過していたら大事に至っていたかも。まさにSASならぬ「SOS」のサインだったのかも知れない。

【参考サイト】
睡眠時無呼吸症候群サイト
いびきと睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)

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日本経済危機の克服

2009-03-23 11:49:00 | ビジネスと社会
 麻生太郎首相がまたもや舌禍問題を起こした。21日、官邸で開かれた経済危機克服のための有識者会合において、その前後はどうだか知らないが、確かに「株屋ってのは何となく信用されていない。株をやっていると言ったら、田舎じゃ何となく怪しげよ」とのくだりをテレビ報道で聞いた。各方面で物議を醸しているようだ。

 株価低迷が続く中、今週の株式市場にも影響を及ぼしそうだ。これまでも問題発言を繰り返してきた“麻生首相株”がさらに続落しそうだ。民主党が西松建設からの巨額献金事件で守勢に立たされるという思わぬ敵失に気を良くして、そうでなくてもしゃべりの脇が甘い“麻生節”の悪いクセが出たか。

 22日付の山陽新聞記事で定額給付金の有効な使い道として、経済評論家森本卓郎氏は「日本企業の株を買うべき。今、日本の株は非常に割安。投資して、もし2倍になれば、その分さらに消費に回せる。しかも日本経済のてこ入れにもなる。」と思い切った提案をしているが、完全に水を差された格好だ。
 
 折りしも旧吉田茂元首相邸が全焼のニュースが入り、咄嗟に麻生発言に対する攻撃行動を疑ったが、こちらは不審火ではなく、漏電が原因で出火した可能性のようで、ショッキングな事故ながらひとまず安堵した。

 与謝野財務相は22日の民放番組で、政府、与党が検討している追加経済対策の財政出動について「2、3兆円という話ではない。そのような規模では対応できない」と指摘、少なくとも10兆円規模となる可能性を示唆している。


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火災報知器の設置

2009-03-22 15:59:00 | ビジネスと社会
 
 けむり当番       ねつ当番

 改正消防法が交付され、2006年6月から、すべての新築住宅に火災報知器の設置が義務付けられている。戸建住宅、店舗併用住宅、共同住宅、寄宿舎など全ての住宅が対象となっている。
 設置されていない場合の罰則規定はないが、万一火災があった際に設置されていない場合は、刑事責任を追及される可能性がある。
 
 既存住宅である我が家のアパートは、遅くとも2年先の2011年6月1日までには設置しなければならない。先日町内会として推奨の町内にあるK藤電機店で見積もったところ、1機あたり約8,700~8,900円かかる。我がアパートは、設置対象箇所が最低22箇所なので、機器費用・税込みでざっと195,000円の計算になる。

 アパートの住人の一人S戸氏が勤める家電量販店から、目下在庫一掃セールの案内状を貰っていたのでのぞいてみた。S戸氏から色々と説明を受け、K藤電機店見積りのものと同一メーカー・下位機種(ワイヤレス連動になっていないだけ)に決め、足らない分は他の支店から調達することにして店内在庫分を買い占めた。

 取付と、電池寿命が尽きる約10年後には電池交換を自分でやらなければならないが、締めて74,000円で済んだ。業者任せに比べて1/3強の費用であがった。
 いつか住宅メーカーに勤める三男に相談したら「空いている部屋から、ぼちぼち自分でやったら!」といわれた一言がヒントになった。尤も我が家の取付が後回しになってしまったが、明日から暇に任せて順次取付ることにしよう。

 これで残るは、地上デジタル(地デジ)、BS・110度CS(スカパーⅡ)デジタル放送の受信対応のためのアンテナ設備である。業者からは約50万円の見積書が届いている。火災報知器の設置期限と前後して2011年7月末にはアナログ放送が中止される予定なので、それまでには工事完了しなけらばならないのだが、アパートオーナーにとっては頭の痛いこと。

 時代の要請とはいえ、消防法や電波法の改正に伴い、恩恵に与るのは一部関係業者だけで、消費者を含めて一般庶民にそのツケが回る。西松建設の違法献金事件が取り沙汰されている折だけに政界と業者の癒着の構図が見え隠れする。

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彼岸供養

2009-03-21 11:21:00 | ビジネスと社会
 昨日は菩提寺の脇田山安養寺のご住職が檀家を戸毎回られ、ねんごろなる回向を賜った。当地区へは若住職の御勤めであった。
 
 若住職は当寺長女の婿で、次期後継者である。脱サラして仏門に入るきっかけは難病克服と聞かされた。しかもトリプルで疑われた病名が次々に晴れ、傍目には病人とは思えぬほどの健康を取り戻されたが、れっきとした障害者手帳をお持ちの方である。

 先に母の病気平癒を祈祷した御札を頂戴し、そのお陰で今日があると御礼を述べたところ「檀家の皆さんに祈祷して差し上げたいのですが、なかなか目が行き届きません。(母の平癒は)薬師如来の御加護と、(私ども)お二人の看護の力に他なりません。」と殊勝なことを仰る。天台宗の学校を首席で卒業時に、渡辺恵進猊下から色紙を賜っただけのことはある。

 ところで薬師如来は、西方極楽浄土の阿弥陀如来に対して東方浄瑠璃界の教主である。その名の通り医薬を司る仏で、“医王”という別名もあり、衆生の病気を治し、安楽を与える仏とされるそうだ。このため仏像もしばしば薬壷を持っていると知った。
 そもそも“薬師”とは、外科が存在しなかった中世以前には、現代の医師に対応する言葉であったようだ。それが証拠に『徒然草』の中で吉田兼好法師は、「良き友三つあり。一つにはものくるる友、二つにはくすし(薬師)、三つには智慧ある友」と述べている。

※先祖の肖像写真

この歳になってやっと先祖を敬う気持ちが、自ずと芽生えて
きた。座敷には私ども夫婦の先祖二代遡って肖像写真を掲げ
てある。


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おくりびと

2009-03-20 17:59:00 | 舞台、ライブ
 何かと話題の映画「おくりびと」、本当は劇場に足を運び封切りを観たかったのだが、長時間家を空けることも許されず、18日にリリースされるのを今や遅しと待ち構えていた。(後で気付いたのだがネットで購入する手もあった)

 本日DVDレンタルショップをのぞくと、棚は中身が空っぽのケースが30本以上。辛うじてカウンターに1本だけ返ってきていた。まず昼に一度観た。一泊レンタルしてあったので、翌日再度観返した。

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 正直いって納棺師のことについて殆ど知識を持ち合わせてなかった。
 母の万一のことを想定し、会員になっているセ○マの見学会に参加した折のこと、営業マンから「湯灌の儀」メニュー(有料○万円)のことを教えられた。湯で身体を洗い、顔剃り、着物の着付け・化粧までの最後の旅支度をしてくれるというもの。今から思えば「納棺師」のことであった。咄嗟に「それこそは肉親がやるべき最期のお別れだから無用」と、鰾膠も無く断ったほど。
 映画では、葬儀社スタッフの役割と、納棺師の役割がそれぞれ区別されて描かれているが、大抵の葬儀社は納棺の儀式を自社スタッフで行うようだ。

 最初に笑って、最後に涙ありの映画だった。誰しも、いつか「おくりびと」「おくられびと」になる。避けては通れない“死”というすべての人に普遍的なテーマを描いた『お葬式』(伊丹プロ1987年)が思い出されるが、ともに暗く悲観的に描くのではなく、ややコミカルな描写を交えながら淡々と描いていくところに非常に好感が持てた。死にはとかく負のイメージがつきものだが、決してそんなことはなく、心の琴線にふれる素晴らしい作品である。
 
 駆け出しの納棺師がサケの遡上の様をみて「死ぬために(急流を)上るなんて切ない。どうせ死ぬならあんな苦労をしなくても…」と嘆くのに、たくさんの人を見送ってきたおんぼやき(火葬場の係)の「生まれ故郷に帰りてぇんだ」の一言が印象的。

 年輪を重ねたこのおんぼやきは、最期のお別れで棺の窓を閉める際「お疲れさま」「いってらっしゃい」「また会おうの」と仏さんに優しく語るように呼びかける。
 「死は門。死ぬってことは終わるってことではなく、そこをくぐり抜け次へ向う、まさに門」という言葉に、仏教でいう輪廻思想を強く感じた。(門は終わりでなく入り口ということ?)

 この映画で小生が初めて知ったのが石文。人間が文字を知らなかったくらいの大昔、自分の気持ちに似た石を探して相手に贈る。貰った方は、その石の感触や重さから相手の心を読み解く。ツルツルの時は心の平穏を想像、ゴツゴツの時は相手のことを心配したそうだ。
 そんな石文をめぐるエピソードが、絶妙のタイミングで何度か登場し、ピリリと良い味つけを与えている。心に響くいい話ばかりだ。

 チェロの調べが、白鳥の舞う山形の自然と見事にシンクロして、美しい日本の情景を描き出していた。感動したシーンであり、是非とも一度は山形を訪ねたいと思った。

【参考サイト】
「おくりびと」の公式サイト



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