おんせんたまごのお気楽日記

東北の山・温泉・お蕎麦を中心に、お気楽主婦の日常をつづったブログです。 私の備忘録でもあります。

3・11 あの日の星空もう一度

2015年03月12日 | なんだりかんだり
4年前の震災当日はすぐに停電した。
ロウソクの灯りを囲んで土鍋で炊いたご飯を食べた。

そんな夜、玄関に出て空を見上げると見たこともないような満天の星。
いつか上高地で見たようなおびただしい数の星が輝いていた。
あまりにきれいなので孫を抱っこして星を見せた。
「おほしさま、きれい~ いっぱいあるぅ」by3歳。
その時の星の美しさは忘れられない。

仙台市天文台では震災特別番組「星空とともに」を制作。
プラネタリウムで投影するというので早速行ってきた。
この震災特別番組は無料、9時から整理券配布と言う事を知らなかった。
が、プラネタリウムの時間直前に着いたが大丈夫だった。

こんなにも多くの人がプラネタリウムに並んでいる。
平日でこれだけの行列はめずらしい事だ。



映しだされた空は地震が起きた2時46分の曇り空から段々夜になっていく。
街の灯りが消えて真っ暗な空に星がはっきりクッキリ。
多分、私が眺めた9時頃の夜空が現れる。

本当にたくさんの星。
私が見たのはもっときれいだった!
と、思う。

投影される星を見るだけだと思っていたらナレーションが入る。
この星空と震災にまつわる被災者の方々のエピソードなどが朗読されたのだ。

娘さんとと5歳のお孫ちゃんを亡くされた女性の辛い思い。
このきれいな星が無情に見えたという男性。
「星空に孫星さがすジジとババ」という川柳。
その他にも星に思いを持った方々の声。

満天の星空を眺めつつそのナレーションを聞いていると涙が止まらない。
私はこの星空を見て「きれい!!!」としか感じなかった。
被災された方、家族を亡くされた方の思いは違っていた。

仙台の街中でこれだけの星を見ることはもう無いと思う。
今夜、星を見たらお亡くなりになられた方々のご冥福を祈ろう。

涙を隠して天文台を出るとあの日と同じように雪が舞っていた。


  ※この特別番組は全国15箇所でも投影されるという。






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